fc2ブログ
僕ときみの夏は
あのラムネ壜の中
音を立ててはじけてた

急ぎ足のままで
駆けて行った夏空
青緑の壜の向こう

追いかけた僕らは
ビー玉に弾かれて
ゆっくり楽しむことを覚えたね


僕ときみの海は
あのラムネ壜の底
揺れるように沈んでた

きみの肌を照らす
青い海の陽射し
見上げてた波の向こう

漂った僕らは
泡沫に運ばれて
くすぐったげに笑ったね


僕ときみの恋は
あのラムネ壜の中
もどかしげにじれていた

届きそうで取れない
秘められていた想い
唇かすめて逃げる

困り果てた僕らは
割りたい衝動を堪え
密やかに飲み干した


僕ときみの夏は
あのラムネ壜の中
胸の奥底深く

ときおり音を立てる


一万ヒット御礼リクエスト。
イーゲルさん「ラムネ」より。

今のラムネ壜は、上をはずせば中のビー玉は取れますが。
ノスタルジックなので、これは取れないのです(笑)

タイトルは、悩んだ末、こんな感じに。
スポンサーサイト




2007.06.15 Fri l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (1) l top

コメント

ありがとうございます!
壜の中に封じ込められた切ない恋……
ああ、こういうの書いてみたいです。
書こうとしたけれどできなかったです。
とほほ。
(TBさせて頂きました。)
2007.06.16 Sat l イーゲル. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv

書こうとしても書けないものってありますね。人様の作品を見て羨ましいなあ、とは思うけれど、みたいな。
私も、イーゲルさんのような風合いは出せませんものv

みんな違ってみんないい、ってことですねv

TBありがとうございますv
2007.06.17 Sun l あーるぐれい. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://tearoombergamot.blog55.fc2.com/tb.php/954-c7f1bc34
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
不自然な色をしたゼリーは舌の上に空色を強か(したたか)に残して消えた無疵なものなら此処にあるよ口の中にビー玉を詰めて栓をしたうっかり全部喋らないように舌の先で話を転がしてるでも、幻の創り傷が時々
2007.06.16 Sat l イーゲルヒュッテ