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打ち捨てられた冷蔵庫の中

凍り付いてた記憶が溶ける

開けて取り出す者などなくて

緩んで蕩けて腐って落ちる

扉に貼られたメモも剥がれて

開け閉てしていた手垢も薄れ

かつて匂った夕餉の記憶も

在ったことさえ定かにあらず

打ち捨てられた冷蔵庫の中

凍り付いてた記憶が溶ける

不意の拍子に扉が開けど

もはや誰にも糧にはならぬ

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2007.06.04 Mon l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

なんだか冷蔵庫が墓標のような、とても侘しい情景が浮かびます。
誰かの記憶と食べ物との近似も入っているし、
これだけの短い中に、これだけの密度の濃さを乗せられるのはすごいですね~。
「夕餉」って、始めてみる漢字でした。耳にはする言葉なのにv
2007.06.05 Tue l しおん. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv

実際にゴミ捨て場に捨てられていた冷蔵庫からの発想です(笑)
あの形、墓標にも似てますよね。使われなくなった生活、終わってしまった暮らし、みたいなものを思い浮かべてみました。

密度が濃いと言っていただけて嬉しいですv
2007.06.05 Tue l あーるぐれい. URL l 編集

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