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教室の窓から
見下ろした
真っ直ぐに伸びた道
気だるげな猫が
横切っていく

黒板に書かれた
白い文字列は
意味をなさないまま
午後の風に
ほどけていく

遠いプールの
光が揺らめいて
誰もいない水面に
夢の魚が跳ねる

ほら

教室を飛び出して
陽炎蹴立てて
走っていこう

制服の裾
跳ね上げて
どこまでも行こう

どこまでも行こう


放課後の気配が
漂った
真っ直ぐに伸びる廊下
楽しげな声が
横切っていく

教室の片隅の
小さな紙片には
謎めいた言葉たち
チャイムの音に
崩れていく

白い陽射しの下
グラウンドには
何もいない空から
鳥の影が落ちる

ほら

教室を飛び出して
砂埃蹴立てて
走っていこう

制服の裾
翻して
どこまでも行こう

どこまでも行こう


(2006.06.05)


コレを書いている頃、多分、近況をネタにした作品ばかりで、「よし、まったく違う世界を書いてみよう」と、学生に想いを馳せて書いたものです。
現役から遠く離れた身で書いたのですが、共感してくださる学生がいたら嬉しいです。
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2007.07.07 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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