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二つの国があって
片方は
雪に閉ざされている
そして
国境を越えれば
そこは常春の国

白い世界の住人は
甘い花に憧れた
緑の世界の住人は
穢れのなさに憧れた

ないものを欲しがって
国境は越えられた

お互いに欲しいものを
自らのものにすべく

雪は踏みにじられ
土と血に染まった
花も踏みにじられ
腐った匂いをまいた

人がいなくなって
国境が消えたころ

白と緑の世界は
再び
静かにそこにあった

ただ静かにそこにあった

もう誰も見なくても

■□■□■□■□■□■□■□■□■□
白緑


(2006/01/22)



「タイトル和名色縛り」の「白緑」。
白と緑に分けました。
ないものねだり。
ちょっとシビアな童話風です。

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2007.02.17 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

こんにちは
可愛い童話だなあって 昔小さい頃読んだ童話の中には
ないくらい、でも 優しげな感じがしましたが 笑。
グリム童話やアンデルセンは 意外に残酷な話なので 笑。

時々 文句も言いたくなる私の今の心境で。
搾取する側とか犯す側って いつの時代も 「だから?」って
聞こえてくるくらい、侵されたほうは泣き寝入りがほとんど。
それで 学べ、あなたが何もしないから、君がそうだから、
白さが緑がそうだから、などとなったりとか。

私は困っているひとを そのままにするような人にだけは、
なりたくないと その都度誓ったりしました。
緑も白さも 雪もそれから地球自体も また綺麗になれる日が
あったら 童話の種類もどんどん違う形で描く人も増えるんじゃないかなって 未来に期待しています。
2007.02.18 Sun l 通りすがりん. URL l 編集
いらっしゃいませv
コメント、有難うございますv

昔の童話って割と陽気に酷い仕打ちをしますよね(笑) うちにある童話集も古いせいか、えらいことしでかしてる話が多いです。

自分にないものを求めて、他人の領域を侵す。
勿論、誰も傷つけずに生きていけるほどの、聖人でいるのは難しいと思います。でも、自分にあるものを、誰かに分けたりできる人であれたなら、いいな、と思います。
そうして、私も誰かに分けてもらったりして、また違う色んな話を作ったりするのです、きっと。

宜しければ、またいらしてくださいませねv
2007.02.20 Tue l あーるぐれい. URL l 編集

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