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根の国へ
行く船の過ぐを
見送りて
乗りたる人の
面影を追ふ


その船には
ひとり
ふたり

誰ともつかぬに
ひとり
ふたり

乗り込んでは進む

その船には
あなた
あなた

見送ったのは
わたし
わたし

距離はもう遥か彼方

その船の
行方は
知らず

ただ不意に
前を
通る

まだ乗り込めぬ乗り込まぬ

その船は
遠く
遠く

声だけが
朧に
響く

もう亡い人の声のみが


根の国へ
行く船の過ぎて
櫂の音の
草の陰から
幽かに聞こゆ
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2006.12.07 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

6226でした!でもキリじゃないです(泣)
この詩もきれいですぅ!
繰り返しが波の揺らぎのように心地いいです。
不思議な空間のかおりがたまりません!
2006.12.07 Thu l あおは. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv
6226でしたか。サイトの方でしたらポイントが付いている番号です(笑)
というわけで、というわけでもありませんが(ややこしい言い回し…)、宜しければリクエスト承りますよv

お褒め下さってありがとうございます。
タイトル縛りをしていると、時折想像しないものが出来て楽しいです。
綺麗だと言っていただけて良かったvv
2006.12.08 Fri l あーるぐれい. URL l 編集

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