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白い砂漠を船が行く

月の光に漂いながら

光る砂漠を船が行く

倒れ臥した旅人乗せて


燃える身体を濡らすのは

淡い月の雫だけ

渇いた喉を癒すのは

蒼い月の雫だけ

蜃気の描く夢のオアシス


その月さえも今宵はない

薄目のような切れ込みは

とうに空から落ちてしまった

滾る血のような夕焼けも

もはや色褪せ滴らぬ


黒い砂漠を船が行く

闇の波間で漂いながら

昏い砂漠を船が行く

息絶え果てた旅人乗せて
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2006.11.22 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

お久しぶりですv

すごく、シンとした綺麗な詩ですね。
死っていう暗い(という表現が適切かは分からないんですけど)テーマなのに綺麗という言葉があうような・・・。
素敵です・・・!!!!
2006.11.23 Thu l 卯月陽炎. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv
お久しぶりですv
きてくださって嬉しいですv

綺麗、と言っていただけると嬉しいですね。
上手く言えないけれど、文学や芸術と言った表現の中の「死」は色んな面があって(現実の「死」もいろいろあるでしょうが根底は暗いものじゃないかと思います)、これは「静謐な美」を思いながら書いたので、そう言っていただけると嬉しいです。
2006.11.24 Fri l あーるぐれい. URL l 編集

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