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静謐な夜が
指の先に沁み込んで
書きかけの手紙の
ペン先に滲む

空を切り裂く
線のような月が
細い窓越しに
言葉を照らす

闇に解けていく
綴った文字列
蒼いインクは
寡黙の涙を流す

星が映り込む
幾つもの爪の先で
途切れたままの
便箋を切り裂き

ざわめきの風に
春雪の如く散らし
夜桜の吹雪と
混じりあうのを追う

静謐の夜は
心に沁み込んで
書かれた手紙は
日の目を見ない

それでもまた
今宵も綴る
夜が引き出した
想いのままを
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2006.03.29 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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