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鉄塔の上から見下ろした
ぼくらの町は狭くて小さい
このまま飛翔したならば
きっと海まで届くだろう

配電線を綱渡りして
ぼくらの町を飛び越えていこう
幾つも塔を過ぎたなら
きっと空まで届くだろう

窮屈な靴を脱ぎ捨てて
ぼくらの町にさよならをしよう
踏みしめながら旅立ったなら
きっと明日まで届くだろう

狭くて小さいぼくらの町に
高くそびえた煙突一つ
歩きつづけて振り返ったら
さよならまたねと手を振った

電波塔から見下ろした
次の街は広くてでかい
このまま暮らしていくならば
あるいは野望に届くだろう

連なるビルの谷間で
この街は広くて狭い
前後も左右も空さえ小さく
なのに人だけ届かない

広くて大きく素早い街で
ぼくは迷って見失ってく
彷徨いつづけて振り返っても
誰もが止まらず横切っていく

遠い丘から見下ろした
ぼくらの町は夕日に光る
狭いからこそ隣の人に
きっと心が届くだろう

優しい優しいぼくらの町に
高くそびえた煙突一つ
見つめつづけて辿り着いたら
お帰りなさいと手を振った
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2006.10.19 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

こんばんは。
最近、『オールウェイズ・三丁目の夕陽』を見ました。あの映画の世界のような懐かしい温かさ、そしてそれが一部の片田舎に残るほかは、もう失われてしまっているという寂しさを感じます。
2006.10.19 Thu l 響わたる. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv
気付いたら、なにやらノスタルジックな物語が出来ていました。
都会には都会の良さ、田舎には田舎の良さ、それぞれあるのでしょうが、そこにいたら気付かないこともあるんですよね、きっと。

気付かぬままに失っていくものがないといいのですけど。
2006.10.19 Thu l あーるぐれい. URL l 編集

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