彼はとても細いので
彼はとても軽いので
とうとう空に浮きました
腕がとても長いので
足もとても長いので
空気を掻いて進みます
地上の彼女に手を振って
行って来ますと言いました
地上の彼女は空見上げ
どこまで行くのと訊きました
風の吹くまま
流れるままに
どこへ行くのか分からない
そこで彼女は手を振って
待っているわと言いました
風に吹かれて西東
嵐に揉まれ北南
彼はとても軽いけど
空でさらに軽くなる
ぐるりと星を廻る頃
身体はいつしか星の外
これでは戻るに戻れない
彼はとても細いので
彼はとても軽いので
とうとう星になりました
瞳を開けたら恋人が
両手の皿を差し出した
どこにも飛んでいかぬよう
さあさあどうぞ召し上がれ
(2008/07/03)
タイトル縛り「あか~あか」のイ段「うく~うく」ですね。
最終的には夢オチですが、どこまでが夢なのやら、という感じです。
なので、
実際に飛んでしまうほど軽いので、体重を増やして飛ばないようにしようと彼女は食べ物を用意している。
実際は、男は根無し草で放浪癖があるので、美味しい手料理で留まらせようとしている。
という二通りの見方が出来るんじゃないかな、と。
他にもあるのかもしれませんが。
彼はとても軽いので
とうとう空に浮きました
腕がとても長いので
足もとても長いので
空気を掻いて進みます
地上の彼女に手を振って
行って来ますと言いました
地上の彼女は空見上げ
どこまで行くのと訊きました
風の吹くまま
流れるままに
どこへ行くのか分からない
そこで彼女は手を振って
待っているわと言いました
風に吹かれて西東
嵐に揉まれ北南
彼はとても軽いけど
空でさらに軽くなる
ぐるりと星を廻る頃
身体はいつしか星の外
これでは戻るに戻れない
彼はとても細いので
彼はとても軽いので
とうとう星になりました
瞳を開けたら恋人が
両手の皿を差し出した
どこにも飛んでいかぬよう
さあさあどうぞ召し上がれ
(2008/07/03)
タイトル縛り「あか~あか」のイ段「うく~うく」ですね。
最終的には夢オチですが、どこまでが夢なのやら、という感じです。
なので、
実際に飛んでしまうほど軽いので、体重を増やして飛ばないようにしようと彼女は食べ物を用意している。
実際は、男は根無し草で放浪癖があるので、美味しい手料理で留まらせようとしている。
という二通りの見方が出来るんじゃないかな、と。
他にもあるのかもしれませんが。
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