月のない夜に
冴え冴えと光る
白い骨
しっとりと浴びた夜露は
乾いた骨を軋ませる
あれは昔の美姫の嘆きさ
通りすがりの鴉が啼いた
二度と戻らぬ恋人を
待って待ち侘び泣いているのさ
星のない夜に
白々と光る
冷たい骨
要らぬ熱を捨てた白さが
夜の帳に突き刺さる
あれは昔の騎士の名残さ
夜さり歩きの黒猫が云う
二度と逢われぬ恋人を
乞うて焦がれて泣いているのさ
鴉が啄ばむその骨の
黒猫が齧るその骨の
行方は誰も知らぬまま
月も星もない夜のこと
(2008/07/31)
冴え冴えと光る
白い骨
しっとりと浴びた夜露は
乾いた骨を軋ませる
あれは昔の美姫の嘆きさ
通りすがりの鴉が啼いた
二度と戻らぬ恋人を
待って待ち侘び泣いているのさ
星のない夜に
白々と光る
冷たい骨
要らぬ熱を捨てた白さが
夜の帳に突き刺さる
あれは昔の騎士の名残さ
夜さり歩きの黒猫が云う
二度と逢われぬ恋人を
乞うて焦がれて泣いているのさ
鴉が啄ばむその骨の
黒猫が齧るその骨の
行方は誰も知らぬまま
月も星もない夜のこと
(2008/07/31)
作品の素材として「骨」とか好きです(笑)
鴉や猫も多いですね。
この骨ですが、同じ骨について、鴉と猫がまったく違うことを言っているのか、それとも違う骨なのか、そもそも、人の骨じゃなくて何かの獣の骨なのか、いや、そもそも夜が見せる幻なのか、それは私にも分かりません。
知っているのは多分夜だけ。
鴉や猫も多いですね。
この骨ですが、同じ骨について、鴉と猫がまったく違うことを言っているのか、それとも違う骨なのか、そもそも、人の骨じゃなくて何かの獣の骨なのか、いや、そもそも夜が見せる幻なのか、それは私にも分かりません。
知っているのは多分夜だけ。
スポンサーサイト
…なんで文字が見えないんでしょう…。
空が晴れて星が見えるように、見られることを祈って…。