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かさぶたをはがすように
痛々しい夢を消した朝
窓から漏れ入る光に
夢の残滓が透かし見え
だらだらと血を流す掌

嗚呼
待ち望んでいた人もまた
秒針の音とともに消えていく


夢と現実の境にいられた
ただ若々しいだけの二人
煙草の紫煙とグラスのお酒
その向こう側に透かし見た
だらだらとすごしていた日々

嗚呼
そこへ辿りつく道はもう
傷痕へと塗り込めてしまった


嗚呼
花咲き乱れる春の野辺に
良く似た夢さえもう見ない
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2009.03.24 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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