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君を想う寒い夜

甘い心乗せて

届けに行こう

星屑の降る中を


白い息吐きながら
小走りに急ぐ月の道
夜空に浮かぶシルエットの並木
潜り抜けて会いに行こう

渡せなかったチョコが
夜の中で凍って砕ける前に
会いに行こう
胸と抱えた小箱とを
ことこと音を立てさせて

戸を叩けなくて立ち止まる
部屋の灯りをみあげたままで
今宵私に翼があれば
あなたの窓まで飛ぶものを

白い息吐きながら
柔らかく晒される月の下
夜空に流れた星屑一つ
こつんと小窓に突き当たる

音に気づいたあなたの瞳
窓の中から見下ろした
消えてしまったあなたはやがて
微笑みとともに戸を開ける


(2008-02-14)


昨年の2月13日、14日に書いたもの。
13日がやっつけ仕事だったと思われる短さだったのですが、それに触発されて、翌日の作品が出来たような感じです。

なので、一緒にして載せてみました。
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2009.02.14 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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