FC2ブログ
銀白のツバナの柔らかな穂が揺れる
金網に絡め取られた綿毛
囚われの天使の羽

錆びたフェンスを掴み
血の匂いの涙を流す
檻の中でもがいた翼

夕暮れの中で
震えるように揺れて
飛び立った白


風の中まるで狂うように舞った
銀白の波打つような綿毛
浪の花が人魚を捕らう

夜の帳下りて
遠い潮の香りの幻夢
星の光に剥がれた鱗

深更の中に
怯えるように揺れて
飛び散った白


銀白のツバナの甘やかな穂が揺れる
目の前を横切った綿毛
牡丹雪が行く手を阻む

朝の光浴びて
高い天を目指した獣
繋がれた綱に足掻く

照らす陽射しの中に
脅かすように揺れて
飛び去った白


銀白が揺れる野原を横目に
未だ日の高い刻限の中
目の前を舞い飛ぶ綿毛

自由の風向き選び
空気の中に浮かぶ銀白
束縛を受けない在り様

見つめる視界の中を
いざなうように揺れて
飛び越えた白
スポンサーサイト



2006.05.25 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

こんばんわ!
とても素敵な詩ですね!
ちょっと難しかったけど。
2006.05.26 Fri l ノヴェリン. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv
この季節、ツバナ(茅)が揺れるのを目にするのですが、横の金網に引っかかってるのを見て、鳥の羽みたいだなぁ、と思ったところから連想が広がりました。

難しかったでしょうか。
時折、こういうものを書きたくなるのです。

雰囲気で読んでくだされば、嬉しいです(笑)
2006.05.26 Fri l あーるぐれい. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://tearoombergamot.blog55.fc2.com/tb.php/166-2f488f22
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)