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僕らを乗せた船が
生まれた星へ還る頃
月の漣の向こうに
砂粒ほどの朝が見える

誰もが寝静まって
音一つない夢の中
寄せて返す時間も
朝を手繰り寄せはしない

僕らは糸を垂らし
朝が釣れるのを待つ
鱗煌めかせて逃げる
笑い声が船べりを叩く

そして次の月が
調べを奏でながら昇る
捕らえ損ねた朝は
目覚めぬ夢に潜る
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2008.02.21 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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