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私たちはいつのまにか
何かを失って生きている

いつのまにか消えていた時間
いつのまにか捨てていた思い出
いつのまにか解けていた絆
いつのまにか無くしていた恋
いつのまにか通り過ぎた若さ
いつのまにか溶けていた足元

目にする光景だって
いつのまにか変わっていて
新しいビルの立つ場所に
以前あったものを思い出せない
毎日通った道沿いの
老木がいつ消えたか思い出せない

私たちはいつのまにか
変化に気付かないまま生きている

哀しいことばかりではなくても
切ないことばかりではなくても

いつのまにか
変わっていくものの境目を知らない

いつのまにか重ねられた時間
いつのまにか増えていた思い出
いつのまにか深まっていた絆
いつのまにか始まっていた恋
いつのまにか手にしていた老成
いつのまにか進んでいた足元

目にする光景だって
いつのまにか変わっていて
新しい風の吹く場所の
涼しさを肌で感じたりする
毎日通る道沿いの
花々の移り変わりを感じたりする

私たちはいつのまにか
何かを受け取りながら生きているのだ


(2006/09/27)


記憶ではこの前まで確かにあったはずの老木がいつの間にかなくなっていた。一体いつなのか、それが分からない。昨日通った時には果たして存在していたのだろうか。

そんな一件から生まれたものです。
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2007.10.27 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

いつの間に
コメント失礼致します。

世界は生き物なので、当然成長したり新陳代謝したりして、
常にゆっくりと、しかし絶え間なく変化しているんですよね…
ごく稀にそのことを意識したりもしますが、
やっぱり忙しい振りをしながら日常を過ごしていると、
その変化に気付かなかったりして、
それがとても悔しいというか、悲しいというか…

常日頃から日々の変化に気が付くことが出来ればなぁ…
なんて思いました。

駄コメント失礼しました
2007.10.27 Sat l 安田 勁. URL l 編集
コメント、ありがとうございますv
子どもが成長して大きくなるような、そんな急激な変化ですら、毎日一緒にいると気付かず、ぽん、と過去に思いを馳せてはじめてそのあまりの成長振りに驚きます。
世界という大きな生き物の成長はなおさら、日々の中では気付かないこともままありますね。
それでも、ささやかな変化に気付いていける余裕があるといいな、と思います。
2007.10.29 Mon l あーるぐれい. URL l 編集

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