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やあ
ようこそ
いらっしゃい

此度は何を
お求めで

ははあ
なるほど
これは奇異なる
老いる薬をお求めか

年のころなら
十九か二十歳
明るい未来があるものを

一足飛びに
七、八十と
奇異と言わずになんとしょう

若気の至りとは
言いませぬ

若さの過ちとは
申しませぬ

恋は異なもの縁なもの
古今東西恋などは
過つものであるならば
口出しなどは無粋です

もちろん当然
ございます
当店なれば
ないものはない

ここにこれなる
切子の壜は
新月の露を
集めたる

蒼く揺らめく
闇の雫は
陰り落ちたる
極みなり

一口飲めば
ひとまわり
二口飲めば
ふたまわり
十年ぐるりと
老いましょう

ただしお一つ
ご注意を

これなる薬は
新月の
見えぬ光の雫なり

闇の光に引きずられ
ともすれば
月が待ち受ける

三日月色の鎌を持つ
笑みが背後で待ち受ける

それに負けぬと仰せなら
これをばどうぞ
お持ちあれ
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2007.09.18 Tue l 黄昏通り l コメント (0) トラックバック (0) l top

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