一斉に花開く

目覚めたら呼んでいた
どこからともなく
姿も見せず
ただ香りだけで

ここでも
あそこでも
どこでも

そこかしこで
一斉に香り出す

金木犀が
私を呼んでいた

お洗濯日和

お洗濯をしよう
お洗濯をしよう
シーツもカバーも
シャツも下着も

お洗濯をしよう
お洗濯をしよう
タオルもマットも
カーテンも気持ちも

よく晴れた青空の下に
はためかせて
からっと干し上げよう

気持ちよい風が吹く日に
のんびりしながら
すかっと乾かそう

裸の王様

あなたが思うほど
人はあなたを気にしてないよ

あなたが思うほど
人はあなたに騙されないよ

あなたは人を見下して
自分を高みに上げてるつもり

あなたは人を馬鹿にして
自分は偉いと言わんばかり

だけどホントは気づいてないの

見下す時点であなたこそ
人より下に立ってるってこと

真実偉い人ならば
人を馬鹿にはしないこと

あなたは言っても気づかないけど

あなたが思うほど
人はあなたに騙されないよ

あなたが思うほど
人はあなたを好きではないよ

めぐりあい

あなたが私を呼ぶのか
私があなたを招くのか
必要とするものは
どちらがどちらを呼ぶのだろう

一人きり見上げた空の流れ星
たくさんの輝きの中から選んだ宝玉
気まぐれに入り込んだ路地の店
世界中にたった一人のあなた

あなたが私を呼んだのか
私があなたを欲したか
大切にするものは
どちらがどちらを呼ぶのだろう

３８℃

お熱を出しちゃって
気弱になっちゃって
あたしの隣で寝てるあなた

お粥を食べちゃって
アイスもちょっと食べて
いつもより甘えるあなた

早く良くなって
早く元気になって
いつものあなたに戻ってね

でも甘えん坊で
ちょっとヘタレてる
今のあなたも可愛いわ