世界はすべて君のもの
大音量のセミの声
日が昇るのと同じ頃
世界をすべて包み込む
世界はすべて君のもの
どこまでも続くセミの声
日が暮れてからもしばらくは
世界を包んで鳴り止まぬ
窓を開ければ風が吹く
窓を開ければセミが鳴く
涼しさのために煩さを
静けさのために蒸し暑さを
世界はすべて君のもの
風を選んだ僕の背に
君らの声がのしかかる
これも真夏の風物詩
君が寝てる傍らで
本を読んでる
時々寝返りを打つ
君のまつげが揺れる
どんな夢を見ているの
口の端に笑みを浮かべ
何事か言いたげに
ほんの少し呟く
君が寝てる傍らで
本を読んでる
だけどホントはちっとも
頭に入ってきやしない
どんな夢を見ているの
同じ夢を見れたらいいな
君に寄り添うようにして
本を閉じて眠る
遠い昔に
たった3年間だけ
一緒だった
その3年間で
さまざまな
思い出が出来た
恋も友情も
勉強も部活も
知っていた
遠い昔の
たった3年間だけ
一緒だった
あれから20年
今でも
思い出せる
たまにしか
会わなくたって
仲のいい
あのころの私たち
今の私たち
つながってる
これからの私たちも
きっとずっと
つながってく
ひとつひとつはなんでもない
集まると楽しくなる
集まると美味しくなる
集まると綺麗になる
集まると強くなる
ひとつひとつはたいしたことない
なのに集まると力になる
魅力になる
威力を増す
たとえば友達
たとえば食材
たとえば努力
たとえば勇気
それって力だと思うんだ
魔法のような力
花火を観にいこう
君が誘った夏の夜
川沿いの道二人で歩く
夜の風が涼しく吹いて
空の星が優しく光る
着いたのは湧水の泉
水辺の樹には白い花
君が両手で優しくゆすると
白い花が水面に落ちて
空の星とはじけて光る
星と花とで出来た花火
水中で光る不思議な花火
音も立てずにいくつもはじけて
泉の水は清らに澄んで
僕らの顔を優しく照らす
かわいくなりたいの
きれいになりたいの
暑い夏に似合う
涼しげな浴衣姿で
髪を上げて
うなじを見せて
何色の浴衣にしようか
どんな柄が似合うだろうか
白に藍にピンクに赤
牡丹に蝶に縞や水玉
かわいくなりたいの
きれいになりたいの
女の子は今日も
たくさん悩むの