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砕け散る氷みたいに
きらきら光る水の底
夢を見ながら人魚が眠る
虹色の鱗を揺らめかせ
美しい髪をなびかせて

満開の花びらみたいに
色づいて光る水の底
空を見ながら金魚が踊る
紅色の尾びれ揺らめかせ
美しい波を生みながら

砕け散る氷の上の
満開の花びらみたいな
カキ氷の器の底
そんな夢想の世界が眠る
そんな夢幻の世界が踊る
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2011.07.31 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どこか遠くで花火の音が聞こえる
夜の空の彼方がほんの少し色づく
あれは海辺の町の花火
それとも
山を越えた隣町
ぼやけたような花火の音に
夏の夜の空気を知る

どこか遠くで夜汽車の音が聞こえる
星を震わせ踏切の音を添えて
あれは誰かが帰る電車
それとも
夢を乗せた貨物列車
眠気を誘うリズムに揺られて
夜の風の気配を知る

どこか遠くで朝日が待ちぼうけてる
夏の夜は早くに過ぎるから
あれはセミの鳴き始める声
それとも
誰かの目覚まし時計
暑くなりそな予感をつれて
今日も夏の一日になる
2011.07.24 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あなたが帰ってこない夜は
少しさびしい
束縛するつもりはないけど
どうしているのか気になって

あなたが帰ってこない夜は
少しかなしい
早く帰ってくるよと言った
言葉を信じはしないけど

あなたが帰ってこない夜は
少しせつない
いっそ忘れて寝ちゃえばいいと
思ってみたりもするけれど

あなたが帰ってこない夜は
自分と時間を持て余す
2011.07.24 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夢の中では
すべてが意のままにならない
嵐は一向にやまないし
ブレーキは踏んでも利かないし
あなたは呼んでも帰らない

アップルパイは食べ損ねるし
お茶はちっとも沸かないし
欲しかった本は読み損ねてる

でも夢の中では
想像もしないことが起きてる

南の空の青空にいるし
車はなぜか漕がなきゃだめで
知らない誰かを知っている

ケーキの中に埋もれてみたり
デパートの中に住んでたり
からくり屋敷の本屋にいたり

夢の中では
ちっとも意のままにならないけど

意外とどんな悪夢も良夢も
目を覚ましたら楽しい夢かも
2011.07.23 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
風が強いので
花は散らされてしまう
甘い恋の香りごと
赤い愛の花弁ごと

風があまりに強いので
花は舞い散ってしまう
淡い恋の予感ごと
熱い愛の余韻ごと

散らさないで
揺らさないで

愛の果実が実るまで
恋の果実に色が付くまで
2011.07.18 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘い香りの南国の果実
滴り落ちるヒミツの蜜
優しく冷たいアイスに添えて
二人で仲良く食べましょう
長い柄をした銀のスプーンで
あなたの口に運ぶから
甘い香りの南国の味の
優しいキスをしましょうね
2011.07.16 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
熱い空気の中で
私たちは夏を知る
渇く喉を潤し
流れる汗を拭い
暑さの中で夏を知る

熱い空気の中で
私たちは夏を知る
歪む町がゆらめき
道は幻に濡れる
景色の中で夏を知る

眩しい白さの中
溢れる光の中
青い空の下で
私たちは夏にいる
2011.07.09 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どんなに大雨でも
どんなに大風でも
雲の上は
天の彼方は
澄み渡っているの

太陽に遮られても
流星が降り注いでも
空の上は
天の彼方は
星が輝いているの

二つの星の間が
本当は遠い距離でも
ここからなら
地上からは
ほんの僅かに思えるの

見方を変えれば
空はいつでも晴れてるし
見方を変えれば
星はすぐそこにある
2011.07.08 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
眠りに就くあなたの横で
あなたの寝顔を見てる
眉をしかめて夢を見るなら
その頭を撫でてあげる
うなされながら夢を見るなら
あなたをそっと抱きしめたげる

楽しそうに夢見てるなら
私も隣で眠りに就くわ

だからおやすみ

いい夢を
2011.07.03 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top