私を呼んで

哀しいときには
泣きたいときには
思い出して
私を呼んで

何も出来ないけど
あなたを抱きしめてあげる

苦しいときには
さ迷えるときには
声をかけて
私を呼んで

何も出来ないけど
何だって聞いてあげる

あなたがいる場所は
独りじゃないってこと
あなたのいる場所は
誰かの手が届くこと

それを教えてあげるから

思い出して
私を呼んで

幻想幻燈

風の中に見つけた言葉を
一つずつ集めて
硝子の小箱に入れよう
月の光を浴びて
いつか歌になるように
星の雫に濡れて
いつか夢になるように

風の中に見つけた幻想を
一つずつ集めて
蜜蝋の光に透かそう
甘い香りを浴びて
いつか話になるように
淡い灯りに濡れて
いつか夢になるように