一緒に買い物
仲良く買い物
ふざけ半分で
買い物籠に
お菓子を入れて
まじめな顔で
今日のご飯の
おかずを決めて
一緒に買い物
仲良く買い物
こっそり内緒で
あなたの好きな
果物入れて
こっそりのフリで
あなたの入れた
アイスを戻す
一緒に買い物
仲良く買い物
これからずっと
こんな風に
お買い物
これからもずっと
こんな感じで
お買い物
ずっと考えていた
ここに在る意味を
ずっと探していた
ここに居る意味を
見つからないまま
ここに在り続けた
見つけられないまま
ここに居続けた
ずっと考えていた
その意味を
未だに見つけられない
だから生きている
ここに在り続けて
だから生きていく
ここに居続けて
一人の夜は自由だ
空気も音もすべて
私一人だけのもの
好きなことをして
好きなものを見て
好きなだけ過ごす
一人の夜は自由だ
空間も時もすべて
私一人だけのもの
好きなことをして
好きなものを食べ
好きなだけ生きる
自由はけれど少し
寂しさを伴って
時計の音を響かせる
一人の夜は孤独だ
お菓子を焼いた
甘い香りが部屋中に残ってる
優しい気持ちになれる
そんな空気が漂ってる
美味しくなれと気持ちを込めて
明るい歌を歌いながら
楽しい気持ちになって
甘いお菓子を焼き上げた
お菓子を焼いた
あなたのことを思って
優しい気持ちになれる
そんな空気が漂う中で
私たちはいつも
何かを探してる
それが何なのか
まだ少しも
分からないとしても
見つけにいくことが
きっと大事だから
私たちはいつも
何かを探してる
小さな欠片も
僅かな破片も
見落としたりしたくない
見失ったりしたくない
私たちはいつも
何かを探してる
それが何なのか
まだ実は
見えていないとしても
悪いことばっかり起きて
あれもこれもそれも
なんだか上手くいかなくて
何か悪いことしたのかな
何か呪われてんのかな
なんて
そんなこと思ったりもする
悪いことばっかり続いて
あれもこれもそれも
誰もが疲れ果てすぎて
どうにか防げはしないかな
どうにか終わりはしないかな
なんて
そんなこと祈ったりする
誰かに試されてるのかな
誰かがもてあそんでるのかな
それって神様なのかな
それって運命なのかな
悪いことばっかり続いて
あれもこれもそれも
皆がひたすら願うのは
どうか早く終わりますように
どうか良くなりますように
だから
何かに届くと良いのに
大声で叫ぶ鴉の群れ
血のような夕暮れを黒く染める
何を呼んでいるというのか
何を畏れているというのか
艶やかなる翼で風を切り
凍りつく木々の枝を震わす
空を裂いて叫ぶ鴉の群れ
そこに物語を見出すのは
人か
それとも
夢を見る夜か