毎年参加させていただいている、詩人たちの詩人たちによる詩人たちのための祭典。
http://toshikoshi.blog8.fc2.com/開催期間は12/26~12/31です。
私も参加します。
今のところ、まだ、どれを出品するか決めてないのですが、良かったら見にいらしてください。
スポンサーサイト
お疲れ様
今年も一年がんばったね
たくさんのことをしたね
たくさんの言葉を交わしたね
たくさんの心とつながって
たくさんの出来事をつなげたね
お疲れ様
今年も一年よくやったね
来年もまたがんばろうか
がんばりすぎないように
時々肩の力を抜きながら
寒さに凍えそうな夜に
あなたを想って道を歩く
吐く息に凍った言葉を乗せて
あなたには届かないことを知っているけど
寒さに倒れそうな夜に
あなたを想って道を歩く
この道はあなたのところへは届かない
そんなことは百も承知の上だけど
いろんなことがあった
いいことも
わるいことも
たいへんなことも
ふつうなことも
いろんなことがあった
私自身の
誰かの
あなたの
身の上に
いろんなことがあった
それがどんなことであっても
私を作ってきた
私を彩ってきた
いろんなことがあって
良かったり
悪かったりして
でもそれが
私の一年
落ちるのを踏みとどまれば
きっと何かを落としてしまう
落ちてしまえばきっと
戻るのに苦労してしまう
どこにいればいいんだろう
己の立ち位置を見失う
踏みとどまったつもりのここは
上にまだなお地上があって
落ちてしまったつもりのここは
あるいはまだまだ下がある
そんな場所かもしれないから
己の立ち位置に自信がない
(2009.12.28)
わけもなく泣きそうになる
泣いてもいいよと
誰かが言ってくれたなら
きっと泣けなくなるけれど
わけもなく泣きたくなる
泣かないでよと
誰かが困ってしまうなら
きっと泣かずにいるけれど
わけもなく泣きたくなる
ただ黙って
誰かが包み込んでくれたなら
きっと泣いてしまうんだろう
わけもなく泣きたくなる
誰もいない夜
暖かなお風呂の中で
きっと静かに泣くんだろう
(2009.12.22)
私は行く
行くと決めたのだから
どんなことが待ち受けていても
それに立ち向かうと決めた
私はやる
やると決めたのだから
どんなことが襲い掛かっても
それを受け入れると決めた
その先にあるものが
全面的な幸福じゃなくても
その先で待つものが
完全なる愛じゃなくても
私は行く
行くと決めたのだから
どんなことがあるのだとしても
そこへ行くことを決めた
大好きな人と
健康な身体
生きていくだけのお金と
ちょっとした気持ちの余裕
明日を夢見て
たくさん笑って
時々泣いたり
怒ったりしても
それらがあれば
毎日が幸せ
多分幸せ
鈴の音が聴こえる
遠く遠くから
子どもたちに夢を乗せて
大人たちに愛を乗せて
空を翔る影が見える
遠く遠くに
子どもたちには未来を
大人たちには希望を
世界中のどんな人にも
夢や愛を
未来や希望を
そんな日があってもいい
そんな日を待ってもいい
鈴の音が聴こえる
遠く遠くから
あなたのもとにも
私のもとにも
僕には家が二つあって
どちらに帰ってもただいまと言う
行ったり来たりする度に
どちらにも行ってきますと言う
じゃあ帰るねと口にして
あちらが家なのと言われたり
また来るねと口にして
ここが家でしょと言われたり
僕には家が二つあって
今はどちらにも住んでいる
行ったり来たりしてるけど
いつかどちらかにだけ言うよ
行ってきますとただいまを
雨音に照らされて
夜はひっそりと息をする
砕けて濡れた硝子の少女が
愛を求めて歌唄う
道に貼り付く恋文が
雨粒の中で千切れてく
古い街灯が泣きながら
文字を繋いで口ずさむ
私はここよと嘆くのは
少女か手紙か宵夢か
雨音が照らす夜の街
人知れず濡れる恋の歌
(2009.12.10)
凍りつく空気の中で
星が落ちる音を聞いた
誰もが寝静まった夜の
静寂を震わせる音を
手にしたグラスの炭酸水に
落とした涙が弾けて消えた
零したはずの言葉の欠片
浮かんだ星ごと飲みほした
凍りつく夜風の中で
雪が生まれる音を聞いた
誰もが褥に逃れる夜の
星空を震わせる音を
お久しぶりです
お元気ですか
私の方は元気です
こんなことがありました
こんな予定があるんです
あなたの方はどうですか
そんな思いをはがきに込めて
たくさんの友に送ります
たとえそれだけの繋がりも
ささやかだけど大事だよ
いつかも一度会えたなら
たくさんたくさん話そうね
はがき一枚じゃ書ききれない
たくさんのことを話そうね
いつになるかが分からないから
まずは便りを送ります
新しい年が明けたなら
あなたの元に届くよう
最初にあなたに会ったのは
去年の秋のことでした
あなたが私に恋をして
声をかけつつ数ヶ月
それから今年の春前に
二人っきりで逢いました
あなたは私の手を握り
それでもまだまだ恋をせず
そうして幾度も逢ううちに
ゆっくり恋になりました
あなたが私に恋をした
それからちょうど五ヵ月後
それからいろいろあったけど
恋は愛になりました
そうして今年が終わる前
同じ名前になりました
まだまだ自信はないけれど
きっと二人でいけるはず
そんなに根拠はないけれど
あなたと私は大丈夫
だからこのまま来年も
一緒に歩いていきましょう
だからこのままこの先も
一緒に生きていきましょう
いつか来られなくなる
それでも
君が待つ限り
私はここを目指そう
いつもは来られなくなる
それでも
君が読む限り
私はここに記そう
いつか君も来なくなる
それでも
誰かがいるのなら
私はここに残ろう
私はここに残そう
たくさんの難しいことが
私の周りを取り囲む
あまりにも多すぎて
どこから手を付けたらいいのか
たくさんのややこしいことが
私の周りで山を成す
あまりにも高すぎて
その向こうの平野が見えない
失敗したっていいじゃない
意外と何も壊れはしないの
間違えたっていいじゃない
思ったよりも何とかなるよ
たくさんのやるべきことが
私の周りを埋め尽くす
あまりにも多いけど
とりあえず一つずつ片付けてくわ
一人では生きられないから
誰かと話をしながら生きてる
噛み合わなくても
すれ違っても
いつか
お互いの心にたどり着ける
そんな未来を信じながら
(2009.12.07)
運命の人を見つけた
昨日の夢の中で
すぐに分かった
この人なのだと
なのに私は機会を逃した
もう二度と会えない人なのに
掴んで離しちゃ駄目だったのに
その笑顔もその声も
見つめる瞳も
伸ばされた腕も
すべてを失ってしまった私は
ただ愕然と立ち尽くしていた
消えてく背中をただ見つめてた
運命の人を見つけた
昨日の夢の中で
目覚めたらもう
何も分からなかったけど
(2009.12.04)
たくさんのおめでとうを貰った
たくさんのありがとうを言った
私に起きた幸せを
たくさんの友達が祝ってくれた
まるで自分のことのように
たくさんの友達が喜んでくれた
たくさんのおめでとうを貰った
ありがとう
ありがとう
あなたたちの友達でよかった
幸せになりましょう
あなたの幸せの一端を
私が担ってあげるから
幸せになりましょう
私の幸せの責任は
私が背負ってあげるから
幸せになりましょう
お互いにお互いが
幸せの形であれるよう
幸せになりましょう
幸せになりましょう
宝くじが当たったら
君と世界一周しようか
豪華なホテルを借り切って
結婚式をするのもいいね
それとも
おっきな家を建て
君と二人で暮らそうか
宝くじが当たったら
こっそり貯めとこうか
いざって時に備えてさ
いつもは忘れたままでいようか
それとも
時折君のため
ちっちゃな贈り物を買おうか
宝くじが当たったら
何を買ってみようかな
どこに行ってみようかなって
話すだけでも楽しいね
そうして
やっぱりダメだったって
笑いあうのも楽しいよ
何かあったらここにおいで
一緒にいてあげる
話したくなったら話せばいいし
気分転換にも付き合うよ
美味しいものを食べてもいいし
思い切り運動してもいい
何かあったらここにおいで
一緒にいてあげる
泣きたくなったら隣にいるし
愚痴や文句も付き合うよ
衝動買いにも一緒に行くし
思い切り歌うのもいいね
何かあったらここにおいで
私はいつでも味方だよ
私は私を御せない
自分の気持ちも
自分の態度も
うまいこと制御できない
泣きたいときも
怒りたいことも
いつの間にか
増えてしまった
私は私を御せない
許してみることも
諦めることも
うまいこと成し遂げられない
泣くことのない
怒ることもない
そんな以前よりは
密度が濃い日々で
私は私を御せない
せめてそんな私を
好きになれるよう
私自身を受け入れたい
僕の指は魔法使いの指
絵の中の花を摘み取って君に上げる
天を舞う鳥を呼ぶこともできる
僕の指は魔法使いの指
満天の星空でネックレスを作ってあげる
指先に光を灯すこともできる
僕の指は魔法使いの指
君が欲しがるものはなんでも上げる
無くした物を指差すこともできる
僕の指は魔法使いの指
でも君の心は掴めない
君の恋心は作れない
僕の指は魔法使いの指
君が泣いてるときには
君を笑わせてあげる
(2009.12.03)
恋をしていた
胸が痛くなって
呼吸が止まるほどの
恋をしていた
まるで死んでしまうほどの
恋をなくした
胸が痛くなって
呼吸が止まるほどに
恋をなくした
もはや死んでしまうほどに
大げさだと笑わないで
(2009.12.01)
寒い夜には
温かなスープを飲もう
優しい味の中で
涙も溶かしてしまうから
立ち上る湯気の中に
疲れも隠してしまうから
寒い夜には
温かなスープを飲もう
体中暖めて
眠りを誘ってくれるから
栄養が染み渡り
明日の自分をつくるから
寒い夜には
温かなスープを飲もう
ひとりでも大丈夫だと
思わせてくれるから
ふたりならなおいいと
感じさせてくれるから
ヤキモチ焼く子は可愛いかな
焼き方にもよるのかな
あたしはそんなあたしに疲れて
イヤになったりしているよ
あなたはそんなあたしに接して
イヤになったりしないかな
拗ねたりする子は可愛いのかな
僻まなければいいのかな
あたしはそんなあたしに戸惑い
不安になったりしているよ
あなたはそんなあたしに絡まれ
イヤになったりしないかな
寛容な子は可愛いかしら
笑って許せばいいのかな
あたしはそんなあたしに耐えれず
イヤになったりしているよ
あなたはそんなあたしの態度に
不安になったりしないかな
あたしはちゃんと可愛いのかな
誰に聞いたらいいのかな
あたしはそんなあたしに自信がなくて
不安になったりしているよ
あなたはそんなあたしをちゃんと
好きだと言ってくれるかな
どれが一番かなんて
決められない
良いものも
悪いものも
好きなものも
イマイチなものも
全部あたしだから
どれか一つなんて
決められない
嬉しいことも
哀しいことも
本当のことも
マボロシだって
全部あたしだから
悩みながらめくっていく
今年のあたしの足跡
迷いながら辿っていく
今年のあたしの軌跡
そんなのも楽しくて
あたしは目いっぱい考える
今年のあたしの作品を