女の子って
難しい
単純で
複雑で
気まぐれで
奔放で
現実主義者の
夢見がち
計算したり
駆け引きしたり
気に病んだり
迷い込んだり
女の子って
難しい
女の子にすら
難しいのだから
男の子には
難しすぎる
理解はできなくていいよ
ただ覚えておいてくれたらいいよ
女の子って難しいってこと
分からないって投げ出さないで
頑張って欲しいの
面倒だって諦めないで
可愛いなって思ってね
スポンサーサイト
あなたを説得できたらいいのに
あなたを納得させられたらいいのに
私は言葉が足りなくて
言葉に想いが足りなくて
やりとりするたび
行ったり来たり
言いたいことから乖離する
あなたを理解できたらいいのに
あなたに理解してもらえたらいいのに
二人は言葉の応酬で
いつの間にだか喧嘩腰
やりとりするたび
行ったり来たり
交わしていくたび疲弊する
あなたが隣にいればいいのに
あなたと抱きしめ合えればいいのに
言葉だけが行ったり来たり
そして無言で夜が来る
会ったことのない
あなたが思い描く
アタシの像は
アタシじゃないよ
アタシはもっと
あけすけで
アタシはきっと
慌てんぼうだよ
会ったことのない
あなたが思う
アタシの顔は
アタシじゃないよ
アタシはもっと
ありふれた顔で
アタシはきっと
落胆させるよ
(2009.11.29)
悩んでみたって
結局は同じこと
いつの間にか始まってる
恋のように
それはいつだって突然で
回避できないんだから
悩んでみたって
結局は変わらない
悪いことではないけれど
時はいつも
前に進んでいくばかりだから
悩む暇がもったいない
それならいっそ
歩きながら考えよう
それならもっと
笑いながら考えよう
悩みの行き着く先なんて
結局は同じ場所
(2009.11.27)
お出かけをしよう
いい天気だし
ちょっと寒いけど
お出かけをしよう
荷物を車に詰め込んで
お気に入りの音楽かけて
お出かけをしよう
ちょっと遠くまで
お出かけをしよう
お土産を買って
お話を持って
あなたのところに帰るから
気をつけて行ってくるね
女の子なので
ときどき
甘い夢を見ます
砂糖菓子やマシュマロみたいな
甘い甘い夢です
男の子には
ちょっぴり
甘すぎたりして
分かってもらえないかもしれないけど
甘い甘い夢です
二人だから
出来たら一緒に
甘い夢を見たいの
ほんの時々でいいから
甘い甘い夢を下さい
青空の向こうに
飛んでいく赤い風船
秋の空は高すぎて
もう手が届かない
白く光る太陽の
光を受けて煌めき
飛んでいく赤い風船
秋の空は青すぎて
もう目には映らない
赤い風船はいつか
誰かの下に落ちる
あるいは青の中で
宇宙まで行くかもしれない
眠りの中にいる
暖かければいい
何も考えずに眠る
夢を見ても見なくても
私の明日はそこにある
眠りの中にいる
優しければいい
何も憂えずに眠る
誰かがいてもいなくても
私の心はそこにある
眠りの中にいる
穏やかならばいい
何も求めずに眠る
朝が来ても来なくても
私の眠りはここにある
あなたと一緒にいたいだけ
神様もイベントも関係ないよ
あなたと一緒にいたいだけ
本当はちょっと気にしてる
せっかくの日なんだから
ちょっとは気にしていて欲しい
恋人たちが浮かれてる
ちょっと特別な一日を
あなたと一緒にいたいだけ
お仕事も飲み会も放り出してよ
あなたと一緒にいたいだけ
ほんのちょっとだけワガママ言わせて
せっかくの日なんだもの
ちょっとは気遣っていて欲しい
あなたは気にしていなくても
私には特別な一日を
あなたと一緒にいたいだけ
だからワガママを言わせてね
あなたと一生いたいだけ
その中のたった一日だけど
君が大人になったとき
あの星はもうないかもしれない
三つ並んだオリオンや
文字の形のカシオペア
君が大人になったころ
あの星は北極星じゃないかもしれない
ひしゃくを伸ばしたその先の
あそこに見えるあの星さ
そのころ地球はどうなって
僕らはどうしているのかな
たとえば地軸が傾いて
全てが海に沈むかも
たとえば星が落ちてきて
全てが燃えて尽きるかも
君が大人になるまえに
この星はなくなってしまうかもしれない
明日何が起こるのか
ホントのところは誰も知らない
君が大人になるころに
綺麗な世界であるようだといいね
だから僕らは少しでも
綺麗に世界を使うんだ
(2009.11.24)
熊のぬいぐるみのように
あなたを抱きしめてあげる
眠れない夜には一緒に
ぬくもり分け合いながら
同じ夢を見ようよ
手放せないタオルケットみたいに
あなたを抱きしめてあげる
あなたの優しさに包まれながら
くすぐったい気分で
同じ夜を過ごそうよ
母親と子どもみたいに
あなたを抱きしめてあげる
泣きたくなる夜には二人で
鼓動を分かち合いながら
同じ愛を感じよう
(2009.11.19)
悩んで落ち込んでいた
つらくて愚痴を吐き続けた
悲しくて涙を流し続けた
自分で自分が鬱陶しい
こんな友達がいたら
こんな恋人がいたら
きっと嫌になるだろう
突然そう思った
もうやめよう
もういいや
良くないかもしれないけど
ただの逃げかもしれないけど
悩みに蓋をしてしまおう
全てまるっと忘れた振りで
新しい生き方をしてみよう
いつか違う方法で
解決できるようになるまで
穴を掘って埋めてしまおう
人生は流星を待つのに似ている
運と根気が必要なうえ
つかの間幸せになれるが
願いを口にする余裕はない
ほんの一瞬の煌めきのために
ただひたすらに待つのに似ている
だが
たとえ流星を見られなかったとしても
星空の美しさには気付く
夜の静けさの中で心が静かなことに気付く
人生は流星を待つのに似ている
やめるタイミングは自分次第
つかの間子供に戻って
願いを胸に抱くのは自由だ
全ての気力をなくす
知ってたのに
所詮そんなもんだと
期待しすぎてしまったのね
今までと違うんじゃないかと
結局そんなものだと
言い聞かせてしまうに限るね
今までだってそうだったよと
初めからなければ
無事に過ごしていけたのに
なくしてしまったことに気付けば
もうあの日には戻れない
始めたりしなければ
無駄に過ごしていけたのに
走り出した足が止まらないなら
もう笑ってはいられない
全ての気持ちをなくす
知ってたとしても
どこかに行きたいと思っていた
どこでもないどこか遠い場所
たった路地一本離れた場所でもいい
こことは違う場所であれば
どこかへ行きたいと思っていた
ここではないどこか遠い場所
ほんの少し見え方が変わればいい
今日とは違う場所のように
どこかに行きたいと願っていた
ただもう遠いどこか違う場所
だけど本当はここにいたかった
ここを遠い場所だと感じなければ
甘いスイーツを食べよう
落ち込んだときには
悲しいときには
恋したいときには
甘いスイーツを食べよう
あたたかいお茶や
心地いい空間とともに
甘いスイーツを食べよう
女友達と
わいわいと
ひとりきりで
たまには
甘いスイーツも食べよう
心が疲れているときに
星が流れる夜空を見上げて
新しい恋を願おう
凍える体を自分で抱いて
新しい恋を祈ろう
明日会う人が恋しいとか
何気ない目線が愛しいとか
そういう恋がいつかあるように
誰かの腕が恋しくなる夜には
新しい恋を願おう
優しい指が欲しくなる夜には
新しい恋を祈ろう
凍える夜に流れる星に
(2009.11.17)
この道をどこまで行けば
私に出会えるのだろう
遠くに浮かんだ星の描く
地図の中にも私はいない
どこかにあるはずの答えは
潮騒に似た風の中
届かないまま霞んで消える
手のひらに落ちる月の調べは
時々優しく胸を撫で
しかし行く道を照らすには暗い
ただ暁だけがそこにある
私に出会う旅
今もまだ歩き続ける
(2009.11.06)
気を張って生きている人ほど
ふとした拍子に折れてしまう
我慢しなくていいんだよ
泣きたいときには泣いていいよ
もう何十年も生きてきたから
ずっと自分をやってきたから
本当は知ってるんだよね
こんなときの対処法も
誰かが口を出さなくたって
きっと分かってるんだよね
誰かに寄りかかるすべも
誰もいないときの方法も
それでもあなたに言いたいんだ
日々に疲れて壊れそうなときには
我慢しなくていいんだよ
寄りかかりたいときには頼っていいよ
大人だからって強がらないで
泣ける場所を見つけてほしいよ
自分の心が分からないの
あの子はそう言った
好きだと思ったり
嫌いになったり
嬉しかったり
迷惑だったり
あたしどうしたいのかな
あの子はそう言った
その答えをあたしは知ってる
言ってもいいなら
きっぱりと切っちまいな
すっぱりと断っちまいな
今のまま進む未来は
一度見た過去と同じだ
あたしどうしたいのかな
あの子はそう言った
だから知ってるあたしは言わない
どんな答えも意味がない
自分で考えるしかない
自分で決めるしかない
誰だって進む未来は
自分で選ぶしかないんだから
みんな疲れてるんだね
考えすぎて
悩みすぎて
どこにも行かれなくなってる
でもどこへ行きたかったの
考えた挙句
悩んだ挙句
行きたい場所が分からなくなってる
みんな迷ってるんだね
考えたって
悩んだって
どこにも行かれないときもあるの
座り込んでしまって
立ち上がれなくなるのを恐れているの
黙り込んでしまって
言葉を喪ってしまうのを怖がっているの
みんな動けないんだね
考えてもいい
悩んでもいい
でもたまには休んでもいいんだよ
お茶を一杯飲むあいだ
立ち上がらなくたって構わないの
夢をひととき見るあいだ
言葉をかわさなくったって怖くないの
みんな大丈夫なんだよ
考えなくても
悩まなくても
どこかには行かれるんだから
たとえばメロディ
たとえばランプ
たとえば振動
ありもしないそれに
僕は振り回される
ポケットの中のイタズラ
僕はそんなに
誰かと繋がっていたいんだろうか
片時も手放せない
小さな機械を通じて
鳴らないメロディ
光らないランプ
震えないバイブ
なのにそれらはなぜか
主張して僕を呼ぶ
傍らに居座るマボロシ
僕はそんなに
誰かを求めているんだろうか
片時も手放せない
小さな世界に依存して
鳴ったような気がして
光ったような気がして
震えたような気がした
ありもしないそれに
僕は幾度も騙される
人恋しい僕の願望
街行く人はみな
誰かと繋がっていたいんだろうか
片時も手放せない
小さな機会を通して
誰かが邪魔をしていて
入れなかったんだ
きっと魔法のせいさ
僕の言葉は届かなくて
呪文にさえならない
扉は硬くて開かなかった
そんな昨日の夜の話
綺麗な絵本のように
一頁ずつ魅せたいの
夢なら十夜を繰り返し
百花繚乱のお話で
千もの夜を編みたいの
千変万化の夢の色
数えた十夜が二十五篇
まだまだ足りない夢の森
綺麗な絵本のように
ゆっくりと綴りたい
楽しく明るく恐ろしく
あなたの夢に忍び込む
色とりどりのお話で
あなたの夢を塗っていく
(2009.11.05)
指先から冷えていく
あいまいな私の境界線
夜気と同じ温度になれば
砕けて消える雪になる
涙の筋も凍りつく
不確かな私の輪郭線
月に照らされ闇に臥したら
明けても目覚めぬ夢になる
震えさえ消え落ちた
うやむやな私の境目を
熱で溶かして解いてくれたら
夜と別った私になる
(2009.11.03)
ないものねだりは趣味じゃないけど
欲しいものはあるんだ
手が届かないものを
指を咥えて見ているだけの
小さな子供になりたくないんだ
欲しいけれど手に入らないものだって
諦めてしまいたくない
簡単に諦めたなら
きっと自分に都合のいい言い訳で
誰よりも自分を甘やかしてしまう
空を飛ぶ翼は生えてこないとしても
海を越えていけるように
たとえば手段が違っても
その場所を目指して進んではいけるから
自分の足を自分で止めたくないんだ
ラジオを聴かないあなたにあてて
メッセージを送ったの
大好きな歌を一緒にリクエストして
ラジオは聴かないあなただから
きっと届きはしないでしょう
だから日ごろ言えない言葉を送るの
愛してるなんて台詞はおろか
大好きとさえ言えない私だから
ラブソングに乗せて伝えてみるのよ
ラジオを聴かないあなたに向けて
メッセージが流れるの
大好きだから一緒にいようよ
ずっと
ずっと
海辺の道を一人歩いた
髪を揺らす風や
耳をくすぐる潮騒や
行きかう人々
浜辺を駆ける犬
肌寒さと暖かさ
柔らかい日差しの季節
海辺の道を一人歩けば
どこへたどり着けるかな
冷たさに飽いたら
自販機の缶コーヒーを
寂しさに飽いたら
目を閉じて海を聴く
海辺の道を一人歩いた
よく晴れた休日の午後
静かな心持ちと
穏やかなけだるさの中で
心の中の大掃除をした
傷つけられた言葉や
裏切られた出来事
悲しいまでの恋や
苦しいほどの失敗
思い出しては
悲しんだり
怒ってみたり
恥ずかしがったりした
幾つもの思い出
捨てられなくてもいい
片付けてしまおう
綺麗に整理しなおして
仕舞い込んだ
思いがけず飛び出てこないように
いつの日か不意に
思い出したら見直せばいい
穏やかに思い出せる日に
ときどきね
自分の心が
狭いなって思うことがあるの
あなたが誰かを褒めるとき
あなたが誰かに笑うとき
ときどきね
自分に自信が
ないのかなって思ったりするの
あなたが誰かを見てるとき
あなたが誰かと会ってるとき
ときどきね
あなたの心を
知っていても不安になるの
ほんとに私を好きなのか
あなたのことが好きだから
どきどきね
自分の心の
新発見をするの
ヤキモチ焼きで疑い深くて
甘えたがりな自分のことを