fc2ブログ
穏やかに過ごす日々を
あなたとともに生きられるなら
こんな日の春風みたいに
花咲く日々を過ごせたら

時折吹き荒れる嵐も
あなたとともに立ち向かいながら
こんな日の陽射しみたいに
優しい日々を過ごせたら

まだ寒い夜には
抱きしめあって
うららかな散歩道では
肩寄せ合って

穏やかに過ごす日々を
あなたとともに生きられたなら
こんな日の風景みたいに
美しい日々を過ごせたら
スポンサーサイト



2010.03.31 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
一緒にいるだけで
幸せになる
そんな人になりたいな

一緒にいるだけで
幸せだと
言って貰えるといいな

あなたの幸せが
私の幸せ
そんな人になりたいな

私の幸せが
あなたを幸せにする
そう言ってもらいたいな

いとおしくてたまらない
幸せ溢れた
そんな人になりたいな
2010.03.30 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
遠い遠い未来に
遠い遠い星から
この星を眺める
いつかの私

そこから
私は見えますか

私は何か
変わりましたか


遠い遠い昔に
遠い遠い場所から
あの空を眺めた
いつかの私

そこから
私に言えますか

私は何かを
変えるのですと


遠い遠い昔や
遠い遠い未来に
思い馳せてる
いつもの私

そこから
私は進めてますか

私はどこへ
歩いてますか
2010.03.29 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君を驚かせたいな
公園の桜はそう言って
語り始めた

昔此処がまだ
偉い人の屋敷だった頃
お嬢様が身分違いの恋をした
相手はしがない庭師で
二人は人目を避けるように
楠の下で逢ってた
ほらあそこに見える
大きな楠

ある夜二人は決意した
あらゆる全てを捨てていこうと
お嬢様も庭師も手に手を取って
恋の道行き逃避行
二人の恋は成就したけど
あるとき不意に気がついた
一世一代の恋も
一炊の夢だと

生まれ育ったその場所と
違う土壌に根付くのは
なかなかどうして難しい
私もそうさ苦労をしたよ
二人の恋が始まり終わった
此処に来たのはそのあとさ
だから全ては楠の話
よくある恋のお話さ

君は驚くだろうか
公園の桜はそう言って
最後に加えた

私が無事に根付けたのは
たっぷりの栄養を貰ったからさ
恋より愛より確かなものが
この根っこには絡んでる
二人を真に結びつけたのは
結局のところこの私

だから
私の花の色は
恋によく似た濃い桜


(2009-03-31)
2010.03.28 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
消えた数分間の中で
あなたに手紙を書いた
愛を込めて書いた言葉は
ポストの中で
ほどけて消えたのだ
おそらく涙のにじむ速さで

嘆く声音の鳥の空に
あなたに書いた時間が消えた
シュレーディンガーの猫より確かに
便箋の中に
生きていたはずなのに
おそらく胸の鼓動よりも


(2009-03-26)
2010.03.27 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ケンカしても
相手が好きだと
言える二人でいてよね

ギクシャクしても
壊れたりしないと
言える二人でいてよね

時々子供っぽい
あなたたち二人
笑い合える二人でいてよね
2010.03.26 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
音が聞こえる
遥か遠くから
それは耳鳴りにも似て
それは潮騒にも似て
そして静寂にも似た音

歌が聞こえる
何処か遠くから
それは囀りにも似て
それは葉擦れにも似て
そして安心にも似た歌

どこから聞こえてくるか
それは知らない
何処か遥か遠くから

声が聞こえる
心の遠くから
それは呟きにも似て
それは祈りにも似て
そして鼓動にも似た声

何を囁いているか
それは知らない
自分の心の遠くから
2010.03.24 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
桜が咲く道を
君の家まで歩く
毎日少しずつ
積もっていく恋心のように
花開いていく道を

淡い淡い薄紅の
道をちょっぴり駆け足で
毎日会いに行く
積み重なってく恋心のように
舞い落ちる花道を

桜が咲く道を
君と一緒に歩く
まるで花のような
笑顔を見せてくれる君と
桜の花の下を


2010.03.23 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
満開の桜の下で
眠る

冷たい月明かりの下で
眠る

夜風の慟哭の下で
眠る

朽ち果てた土の下で
眠る

零れた酒の滴りの下で
眠る

あなたの溜め息の下に
眠る

止まった時間の下に
眠る

もう

目覚めない


(2009-03-23)
2010.03.22 Mon l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
明日
今日よりもいい日なら
また
きっとあなたに会える

だから
私はそれをずっと信じて
今日も
明日を夢見て眠るのです


(2009-03-18)
2010.03.21 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
地図の上の道
ずっとずっと辿っていったら
君に着いた
指先一つで君を探す
孤独なぼくの
哀しい涙が
どこかの街を濡らしてく

郵便受けを鳴らす
気まぐれな君のアナクロな葉書が
ぼくを笑う
言葉すくなに僕を誘う
自由な君の
弾んだ文字が
どこかの日々を綴ってく

地図の上の街
指先だけで辿っていったら
君に着いた
大きいぼくは
入り込めずに
どこかの君をなぞってく


(2009-03-16)
2010.03.20 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
届かない言葉を
放り投げたまま
戻らないものを
待ち続けている

この身ひとつで
ここにいたまま
帰らないものを
待ち続けている

動き出すことを
恐れているまま
探されることを
待ち望んでいる
2010.03.19 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
開き始めた桜のつぼみ
ほんのりと色づく唇の色
つややかに濡れた朝の花弁が
甘く優しいキスを誘う

太陽が柔らかな陽射しで撫でて
東風がくすぐるように愛を囁く
小鳥たちが啄ばんで恋をねだり
下草が熱いまなざしで見つめる

開き始めた桜のつぼみ
ほんのりと染まった初恋の色
2010.03.18 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
時を刻むのは
時計の音と
あなたの鼓動
夜の中

重なったり遅れたり
二つの音が
耳と肌を通して
伝わった

ただそれだけなのに
そこに私の鼓動を重ねたら

どうしてだろう
こんなにもいとおしく
眠りに就ける
2010.03.17 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
他愛もないお話や
甘い甘いスイーツ
春の衣装の女の子たち

悩み事も心配事も
恋の話も誰かのことも
甘いお菓子を口にしながら

華やかに笑って
楽しくさんざめく
可愛らしい女の子たち

嬉しい事も自慢な事も
ナイショ話も悪い話も
お茶と一緒に飲み干して

可愛い可愛い女の子
ちょっぴり毒をにじませながら
楽しいお茶会で笑いあう
2010.03.16 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
想像して欲しい
私と君が出会わなかったら
きっと今
ここに二人いないでしょう?

どんなに優しい夜明けも
幾つもの愛の歌も
君がいるから
こんなにも嬉しいんだよ

ほんのささやかな一歩が
私と君とを引き合わせたね
それが今
ここに二人いる奇跡

どんなに切ない涙も
幾つものケンカだって
君といるなら
きっと乗り越えられるよね

たくさん話をしよう
思い切り笑ったり
遠慮なくケンカしたり
素直に好きだと言い合ったり

君とするなら
大丈夫な気がするんだ



2010.03.15 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
忙しくすることと

忘れることは似ている

そしてそれは

優しさのかけらの色にも

似ているのだ


(2009-03-12)
2010.03.14 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ある日その街の住人に
白い台本が配られた
明日から街の皆さんは
シナリオに沿って生きなさい

あくる日全ての住人が
台本片手に動き出す
行の隙間はアドリブで
ハプニングにもアドリブで

八百屋の前では恋が芽生えて
図書館の裏で人が刺された
老婆がいきなりロックをがなり
少年は庭にヒミツを埋めた

目覚めるたびに脚本は変わる
昨日の恋は今日には薄れ
刺された男が報復に走る
庭のヒミツは飼い犬が漁る

なんて混沌
なんてカオス

それでも住人は思ってた
平凡平穏ありきたり
それに較べりゃ楽しい毎日
これはとっても刺激的

ある朝住人が目覚めたら
白い台本は白いまま
何も書かれていないまま
街はたちまち大騒ぎ

なんて混沌
なんてカオス

人任せにした人生が
いきなりぽんと返された
途端に途方に暮れて言う
今日から一体どうすれば

平凡平穏ありきたり
どこにでもある日常を
もはやどこかに置き忘れ
アドリブさえも効かぬまま

なんて混沌
なんてカオス

ホントは戻っただけなのに
元に戻っただけなのに
その日その街の住人は
何も出来ずに佇んだ


(2009-03-09)
2010.03.13 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんなとき
あなたに会いたくなるよ
どうして
ここに
あなたはいないんだろう

こんなとき
あなたを抱きしめたいよ
どうして
ここに
あなたはいないんだろう

ねえ

どうして
ここに
あなたはいないの

会いたいのに
2010.03.12 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
携帯電話が鳴って切れる
履歴に残った名前が画面にほどける
押そうとしたボタンはいつしか
押せば砕けるガラスに変わる
もうこれで君にはかけられない

携帯電話が鳴って切れる
流れていた音楽が不協和音を奏でた
出ようとした指先はいつか
冷えて凍えた氷に変わる
もうこれで身動きはとれやしない

携帯電話が鳴って切れる
ほんのわずかの些細な出来事
君の思い出がアドレスごと消えて
意味を成さない記号に変わる
もうこれで僕は君を探せない
2010.03.11 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
触れられたところから
幸せになる気がするの
気のせいかもしれなくても

触れられたところから
愛が広がる気がするの
気のせいに過ぎなくても

だから

もっと触れて
感じさせて
幸せの予感を

もっと触れて
信じさせて
愛の形を

奥の奥まで
2010.03.10 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ばたばたして
飛んでいくような
あわただしい時間でした
ほら
あの空を飛んでいる

気付いたら
隠れてしまっていた
あっという間の時間でした
ほら
あの星と流れていく

それでそう
こんな時間になったんです
2010.03.09 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君は時々
違う国の人みたいだ
言葉も文化も習慣も違う
どこか違う国の人みたいだ

それどころか時々
違う国にいるみたいだ
景色も気候も時刻も違う
どこか違う場所にいるみたいだ

戻っといでよ
ここに

戻ってきてよ
ここに

ボクは時々
まるで異邦人みたいだ
身振り手振りを交えながら
君と会話や交流を試みる

そんな風に時々
不思議な気分にとらわれる
苦労したり楽しんだりしながら
君に愛を伝えてるんだ

君に会いに行くよ
そこに

君に愛を言うよ
そこで


2010.03.08 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あたしがたくさんの男たちを
手玉にとっていた頃
世界はちょろいものだと思っていた

今はもう言えないような我儘を
女王様の託宣のように口にして
意のままに操った気分でいた

仕留めた獲物をいたぶるような仕草で
男を惑わせていた頃
恋愛はちょろいものだと思っていた

あの頃のあたし


(2009-03-05)
2010.03.07 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
明日になれば恋をする
そんな予感のした日から
もう何年も日は過ぎて
ひとり寝る夜の恋の夢

待てど暮らせど来ぬ人を
待ちくたびれた老嬢の
こぼした溜め息ひとひらの
紙片に浮かんだ恋の歌

そこに吹き込む一陣の
風に揺られて鳥になる
空に羽ばたく行く鳥の
切なく響く恋の唄

零れて馨る花びらの
蜜を飲み干し鳥は啼く
探し当てたる待ち人の
掌の上で詩歌となる

風よりも疾く駆け抜けて
老嬢の元へ辿り着く
今その時に始まった
恋はもうはや間に合わぬ

枯れて乾いた唇に
冷たき涙の接吻を
とこしえに眠るかの人の
耳元で歌う愛の歌

明日になれば恋をする
そんな予感はとうに無く
ただ目覚めては遠い日の
愛を鳥音に想うだけ


(2009-03-02)
2010.03.06 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
雨音にかき消されて
悪夢の近寄る気配が見えない
滴り落ちる水音は
闇の中で粘度を増すようで
カーテン越し確かめようと
覗くことも出来ないまま

暗闇に紛れ込んで
悪夢の近付く予感が聞こえない
打ち鳴らされる秒針が
早まる鼓動を押さえつけて
閉じた瞼越し感じる気配を
確かめることも出来ないまま

朝は本当に来るのだろうか
2010.03.05 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
二択ならいいのに
悩まなくて済むのに
好きと嫌い
それだけならいいのに

中途半端でぐらぐら
悩みながらゆらゆら
好きと嫌い
嫌いではないけれど

二択ならいいのに
それなら選べるのに
好きと嫌い
それなら好きと言えるのに

曖昧ラインでふらふら
決められずにいらいら
好きと嫌い
私の心はどこなの
2010.03.04 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
明日が見通せたら
私と君はどうなってるかな

繋いだ手は
絡めた指は
交わす視線は
明日どうなってるのかな



明日が見通せないから
私と君はどうなるか分からない

ただ

繋いだ手や
絡めた指や
交わす視線が
離れていかない日だといいな
2010.03.03 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私は全てを怖がっていた
絶望も悲しみも
希望や喜びも

私は全てを怖がっていた
明日への道筋も
愛情の予感も

手にしたものはいつか
壊れて消えるのだと

怯えて隠れていた


私は全てを怖がっていた
手にした途端に
幻になるのだと

私は全てを怖がっていた
口にした途端に
魔法は解けるのだと

信じたいものはいつか
崩れて溶けるのだと

怯えて逃げ続けた


私は全てを怖がっている

今も
2010.03.02 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
アルバムの中に詰まった十年間は
とても濃厚な空気をまとったまま
時を止めている

今よりも若い私は
今よりもふくよかで
今よりも野暮ったい

今よりも幼い私は
いくつもの恋を経て
いくつかの傷を得た

アルバムの中に詰まった十年間は
とても濃密な時間を抱いたまま
過去を留めている

今よりもめまぐるしい日々
今よりも輝いてた日々
今よりも溌剌と

今よりも濃い毎日は
いくつかの失敗も経て
今の私になった

アルバムの中に詰まった十年間

気恥ずかしくて懐かしい
凝縮された時間を

またそっと棚に戻した
2010.03.01 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top