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僕はその雑踏の中で
傷つくのを恐れ立ち尽くしていた
足を一歩踏み出せば
いやおうなしに巻き込まれる
運命の背中を見つけていたから

埒もないことをと笑われて
それでも笑い飛ばせないままでいた
僕はまだ年若く無力で
なんでもない顔をするには幼く
何も気付かないでいるには大人だった

あと十年もしたならばきっと
酒の席の戯言になっているだろう
それはでももっと先の話で
今の僕にとってはやはり
恐れるに足る運命の背中なのだ

僕はその雑踏の中で
傷つくのを恐れ立ち尽くしていた
一歩踏み出すか否か
それを決めるのは他でもない
僕でしかなかったからこそ


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2009.08.13 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top