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月のない夜に
冴え冴えと光る
白い骨

しっとりと浴びた夜露は
乾いた骨を軋ませる

あれは昔の美姫の嘆きさ
通りすがりの鴉が啼いた

二度と戻らぬ恋人を
待って待ち侘び泣いているのさ


星のない夜に
白々と光る
冷たい骨

要らぬ熱を捨てた白さが
夜の帳に突き刺さる

あれは昔の騎士の名残さ
夜さり歩きの黒猫が云う

二度と逢われぬ恋人を
乞うて焦がれて泣いているのさ


鴉が啄ばむその骨の
黒猫が齧るその骨の

行方は誰も知らぬまま

月も星もない夜のこと


(2008/07/31)
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2009.07.26 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top