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飛べると思ったんだ
青い空が見えたから
赤い風船を追いかけた
空は高くて近かった

小さな丸い掌を
指折り数えて足りるほどの
幼い私は行けたんだ


行けると思ったんだ
兎のあとを追ってって
地面の底のまた底に
夢見るように飛んだんだ

風船追いかけ雲の上
兎を追いかけ穴の中
幼い私は行けたんだ


それをたとえ夢と呼んでも
それをたとえ嘘と言っても

幼い私は行ったんだ
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2009.07.13 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top