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自分が好きでいられる
自分を好きになれる

でも
どこが好きなのか
そんなの
難しい

たとえば
気になるところなら
幾つも
挙げられるけど

自分が好きでいられる
ナルシストとはちょっと違うけど

でも
どこが好きなのか
そんなの
分からない

たぶん
それが
好きだということ
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2009.04.30 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
その角を曲がってはいけない

その道を歩いてはいけない

気付いてしまうだろう

誰ももういないことに


その店を目指してはいけない

そのことを思い出してはいけない

気付いてしまうだろう

君ももういないことに


だから全て忘れておしまい

気付いたりしてはいけない

何ももうないなんてこと

気付いたりしなければ

そこはそう

ただの街角


(2008.04.30)
2009.04.29 Wed l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top


だめだ

降りてこない

掴み取れない

言葉の花びら
2009.04.28 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
自分が自分のものでなく
もちろん誰のものでなく
世界が生かしていることを
奢ることなく耳に打つ

それを神というのなら
それは果たして神だろう

それを天というのなら
それは果たして天だろう

自分を自分のものでなく
もちろん誰のものでなく
世界の一部であることを
卑屈がらずに享受する

ときに逆らうことあれば
それも果たして人だろう

ときに惑えることあれば
それも果たして人だろう


そしてこの世はあるだろう



2009.04.27 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
その日二人は
海辺で出会った
羽持つ男と
鰭持つ女

その日二人は
恋に落ちてた
波打つ際(きわ)の
境を越えて

朝日の昇る波間で見つめ
月の滴る浜でキスした

その日二人は
海辺で出会った
白い天使と
銀色人魚

けれど二人は
海辺で別れた
空の住人
海の住人

天使じゃないさと男が言って
人魚じゃないのと女が言った

そして二人は
海辺で別れた
波打ち際で
一つキスして

そして二人は
笑って去った
青と白との
海と空とに

白い小鳥と銀の魚が
消えてそれきり浜辺は眠る


(2008.04.24)
2009.04.26 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
名はない花は
それでもどこかで
鮮やかに咲く

名はない川は
それでもどこかで
静かに流れる

名はない鳥は
それでもどこかで
美しく啼く

名はない森は
それでもどこかで
育みを繋ぐ

名はない星は
それでもどこかで
煌めいて燃える

名はない石は
それでもどこかで
佇んで眠る

名などなくとも
それでも全ては
確実に在る

名はない僕は
それでもここで
この時を生きる


(2008.04.23)
2009.04.25 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
雨音
聴く

壊れたラジオの
音に聞こえる

身体を流れる血潮の
音に聞こえる

遠い小川のせせらぎの
音に聞こえる

異国の踊り子の衣擦れの
音に聞こえる

雨音
聴く

眠れそうな
気がする
2009.04.24 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
走り出した夜空を
地図の上で追いかける
伸ばした指のその距離で
君の元へとたどり着く

君が見つけた流星を
時計の中に閉じ込める
スパアクしている秒針が
過ぎ去る明日に乱れ飛ぶ

古ぼけたビルの屋上
二人きりパーティタイム
ステップ踏んだ足元が
夢の切れ間に落ちていく



2009.04.23 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
昔嫌いだった君に
偶然出会った
たくさんの人の中
すぐに君だと分かった

あのころどうして僕は
君を嫌ってたんだろう

昔嫌いだった君に
偶然出会った
立ち止まった僕を
君は怪訝げに見る

そうとも君は僕を
僕だと思い出しもしない

こんなに変わった君に
僕は一目で気付く
君は蛹を脱ぎ捨て
蝶のようにきらめいてる

あのころ君は人より
一足早く大人びた

羨望と嫉妬と焦燥
僕の中にあったもの
それを嫌悪に置き換えた
あのころの幼い僕

そうとも僕は君に
きっと恋をしてた

昔嫌いだった君を
偶然見かけた
今と過去が交わる
いたたまれないせつなさ

それを抱いたままの僕を
君は通り過ぎてく
2009.04.22 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
引越しのたびに捨ててきたのに
不思議ね
あなたいつの間にか
どこかにいるのね

ダンボールに詰めても
屑箱に捨てても
置いてきたはずのあなた
いつの間にかいるのね

もう一人で寝られない
小さな子供じゃないの
孤独を持て余して泣く
少女の頃はすぎたの
だからもう
あなたは要らないのよ

引っ越すたびに置いて来たのに
不思議ね
あなたいつの間にか
隣にいるのね

汚れたウサギのぬいぐるみ
抱きかかえた小さな少女

2009.04.21 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あなたを殺して
私も殺して
ともに桜の花と散ろう
なんの怖いことがあろうか
恐怖はもう既に存在しているのだ
この世界を覆いつくす桜霞に

堕ちた首はどこへ飛んだ
朽ちた身はどこへ溶けた

全てこの桜の中に
2009.04.20 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
降りておいで仔猫ちゃん
いつまでそんなとこいるの?
降りておいでよ仔猫ちゃん
そこはそんなに気楽かい?

軒並み皆を見下ろして
優位に立ってるつもりかい?
鏡も人目もない場所で
鈍感な振りする気かい?

都合の悪いことなんて
わざと素知らぬ顔をして
棚に上がったオルタナは
涼しい顔で睥睨す

だけど所詮は棚の上
外の世界は見えないよ

そうさ所詮は棚の上
いつかは降りてこなくちゃね

降りておいで仔猫ちゃん
いつまでそんなとこいるの?
降りておいでよ仔猫ちゃん
自分の姿を見てごらん


(2008.04.22)
2009.04.19 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰か教えてください
私のあの窓辺に
花は咲いていますか

誰か教えてください
私のあの垣根に
鳥は囀っていますか

誰か教えてください
私のあの露台に
星は降っていますか

誰か教えてください
私のあの人には
愛が足りていますか

誰か教えてください
私のこの胸には
何を抱けばいいのか

誰か言ってください
私はただそれを
信じていけばいいのだと


(2008.04.16)
2009.04.18 Sat l 月々 l コメント (3) トラックバック (0) l top
その引き出しを開けてはいけない
そこは小さな箱庭なのだ
平凡平和で退屈な
この田舎を模した箱庭だ
都会へ出て行き財成した
男が故郷を懐かしみ
偲んで作った品なのだ

その引き出しを開けてはいけない
そこは現実の箱庭なのだ
平凡平和で退屈な
この田舎を俯瞰してるのだ
たとえば君がそれを開け
誰かと瞳を遭わせたならば
こちらもあちらも霧散する
危険で奇怪な品なのだ

その引き出しを開けてはいけない
どうしたところで開けたいならば
闇夜の夜を待ち開けるのだ
それで何をも見えなくたって
そこにはここが在るという
2009.04.17 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘酸っぱいキャンディー
あなたの舌の上
転がって誘う
ゆっくり舐めるのなら
じわじわとアタシ色に染めていく
性急に噛み砕くなら
砕けてあなたを貫くわ

甘酸っぱいアタシ
恋のキャンディー
2009.04.16 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
その先は行き止まりですよ
標識が示していても
その先には行けませんよ
なぜでしょうね
道が途切れているのです

それでも行こうとするのなら
戻ってこられないつもりで
それでも行こうと決めたって
なぜでしょうね
見えるものが見えないのです

今日はあなたが手を叩く音が
なぜでしょうね
聞こえないのです



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は、拍手画面に飛べません。
いい加減、ここもやばいんでしょうか、ううん。
2009.04.15 Wed l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
大きな飛行機に乗って
戦火の町並みを見下ろす
ここは小さなシェルター
向かう当てもなく空を飛ぶ

炎で乱れた気流を
ガラクタの翼が横切る
ここは最後のシェルター
窮屈なシートで夢を見る

燃料が途絶えてももう
どこへも行かれない
ここは終わりのシェルター
漂うように浮かんで消える
2009.04.14 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
今ここにいなかった私は
どこで何をしているだろう
あの日の曲がり角を
あちらへと去っていった背中
声をかけてももう届かない

それは違う世界の違う未来の話

時折鏡越しに映り込んでも
時折視界の隅に入り込んでも
捉えることは出来ない
あちらへと別れていった私
手を伸ばしてももう届かない
2009.04.13 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どんなに同じ色の
どんなにたくさんの
人の中でも
君を見つけられるのは
僕と君との間を結ぶ
赤い糸が見えるからさ

そう言ったら
きっと君は
笑い飛ばすだろう

ほんとは
僕を見つけた君が
花開くように笑うから
太陽のように笑うから

そう言ったら
きっと君は
拗ねて怒るだろうから

僕らを結ぶ赤い糸が
明るくて眩しいからさ
やっぱり僕はそう言うんだ


(2008.04.14)
2009.04.12 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
僕がどうして
君を食べないか
分かるかい

毒があるからさ

僕がどうして
君のそばにいるか
分かるかい

餌が来るからさ


君に惹かれて
ふらりふらり

君に魅せられ
ひらりひらり

だから僕は
ここにいるのさ


ホントはどうして
君から離れないか
教えない

綺麗だからさ


(2008.04.04)
2009.04.11 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
顔も腕も忘れてしまった
私を呼ぶときの声だけを
覚えている人

あなたに似た人を
街で見かけた
似てるかどうかも分からないのに

あなたかもしれないと
思いながら通り過ぎる

こんなところにいるはずないのに

顔も腕も忘れてしまった
私を呼ぶときの声だけを
覚えている人

見知らぬあなたを
街で見かけた
似てるかどうかも分からないまま
2009.04.10 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ちょっと真面目な話
言葉は届いてますか
声は伝わりますか
私のこの部屋は
時々無音になる

あなたは何か
声に出しましたか

私の言葉は
伝わってますか

消えてしまうときは
手を叩いてください
声の代わりに



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日から、コメントがどうにもおかしいようなのですが
(コメレスしたものが、数時間後には消えてしまう)
拍手コメントを拝見したところ、私のコメントだけの事例ではなさそうです。
現在は、多分、大丈夫じゃないかな、と思うのですが、
よくわかりません。
暫く、テスト投稿しながら様子を見てみようと思います。

良ければ、拍手にてコメントください。
そちらは大丈夫のようですので。
2009.04.09 Thu l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
ガラスの塔に閉じ込められた蝶は
花の夢を見ながら羽ばたく

象牙の棺で歌を歌う鳥は
雲の音を聞きながら埋められる

時計の針に打ち付けられた月は
満ちてくる潮騒に錆びながら融けていく

空っぽの卵に満たされている風は
温もりの不在を嘆きながら渦を巻く

四辻の幻に彷徨いこんだ私は
恋の骨の賽を手にふりだしを探している
2009.04.08 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ここで負けたらきっと負けなんだと思う
そんなことないよって誰かが言っても
そういうこともあるよって誰かが言っても
ここで負けたらやっぱ負けなんだと思う

ここで勝ってもそれが勝ちかは分からない
結果が全てじゃないよって誰かが言っても
過程が大事だよって誰かが言っても
ここで勝ってもそれが勝ちとは限らないと思う

ここで勝っても負けても誰も気にしないと思う
自分との戦いだよねと誰かが言って
自分だけが気にしてるものさと誰かが言う
ここで勝っても負けてもそれも自分次第
2009.04.07 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君と離れ離れの教室
日当たりのいい窓辺の席で
僕はこっそり溜め息をつく
人生そんなにうまくはないか

けれど新しい教室の隅
風通しのいい窓辺の席で
僕はこっそり外を見つめる
そこで見つけた小鳥の巣

廊下を通って聞こえる君の声
遠く離れた窓辺の席で
僕はこっそり微笑んで聞く
放課後になれば君が会いに来る

そしたら僕らはこの教室の
誰もいなくなった窓辺の席で
二人こっそり外を見ながら
小鳥のようにキスをしようか

君と離れ離れの教室
日当たりのいい窓辺の席で
僕はこっそり外を眺めて
君の笑顔を思い出すんだ
2009.04.06 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
なんでもないような街に
ほわりと霞をかけて
ほころんでいく桜
きみの笑顔を誘う
空に良く映えて
薄紅の花弁
くるりと舞い落ちて
きみのうなじをくすぐる

なんでもないような街の
どの道を歩いても
ほら魔法のように
きみの頭上に桜


(2008.04.03)
2009.04.05 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君たちはまだ小さくて
この大海を知るには幼すぎる
それでも鰭を動かして
泳ぎ始めるんだ

時には嵐に見舞われて
渦に巻かれることもあるだろう
海底深くに逃げてもいい
力をあわせてみるのもいい

不安ストレス疲労に無駄骨
色んな敵に出会うことだってあるだろう
同じように道も色々
それを知ることも生きる術

君たちはまだか弱くて
この大海を知るには若すぎる
それでも鱗を光らせて
渡っていくんだ

世間の荒波に揉まれても
ぬるま湯の誘惑に負けそうでも
時には鱗を傷つけて
泳ぐことを知るんだ

誰もまだ大海の全貌は知らない
明日をそれを知るのは君かもしれない
だから大きく夢を見て
泳ぎ初めてごらん


(2008.04.01)
2009.04.04 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
桜の花が散るたびに
切なくなってしまうのと
通りすがりの少女が言った

咲き続ける桜があれば
切なくないのかいと
隣を歩く少年が言った

開き始めて満開になって
あっという間に散り初める
だからいいんじゃないか

純情可憐に蕾を震わせ
幻のように世界を染めて
夢のように降り注ぐ

まるで一瞬の恋みたいだと
瞳をあわせ微笑みながら
隣に佇む少年は接吻した

だからまた次の春にね
そう言って消えた少年を送り
通りすがりの少女は去った

彼の埋まった桜の幹の
吹雪く花弁を浴びながら
2009.04.03 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
初めから
そうそう上手くはいかない
そんなに簡単ではない
失敗だって当たり前
過信しすぎてはいけない

だからって
むやみに不安になっては駄目だ
やたらに自信をなくすことはない
誰だって通る道
自分だけを不幸がってはいけない

分かったら
顔を洗って出直しておいで
新しく踏み出すために
2009.04.02 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あなたのことが
好きで好きで
死にそうです

そんなことを言う
四月一日の彼女に
ぼくはどう答えていいか分からず

途方に暮れる
2009.04.01 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top