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水を張った幾枚もの
田んぼに吹く風が
漣を立てて
砕けた夕日を映す
頼りない柔らかさで
列を成す
早緑の幼苗が
未来へと書き綴る
言葉のように
風にそよいで囁く
あぜ道を彩る
白や黄色や薄紫の
小さくも強い花々と
空を渡って家路を急ぐ
鳥の群れのシルエット
ここにはきっと
誰もが抱く
ノスタルジーがあるのだ
ここにはきっと
誰もが祈る
穏やかな日々が見えるのだ

春の日の
柔らかな日差しが
柔らかな草花が
柔らかな風が

心をほぐしていくのだ


(2008.03.25)
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2009.03.22 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top