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二年前に開催された詩作家達の祭典が今年も催されることになりました。
年越詩祭とは、「年末に一年に一度くらいブログなどで作品を発表している詩人が一同に介して交流をしてみよう」というコンセプトの祭りです。(本ブログより引用)

私も参加いたします。

今タイムテーブルを確認したら、順番、トップでした…(笑)

年越詩祭


良かったら、覗いてみてください。

1月末まで公開されているそうです。
素敵詩人さんに出会えるチャンスです☆

良かったら、私の作品も見てくださると嬉しいです(笑)
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2009.01.31 Sat l 瞑想迷走 l コメント (0) トラックバック (0) l top
見返りなんて欲しいわけじゃないけど
レスポンスは欲しいよ
あなたから預かった種
蒔いて咲かせて渡したのに
あなたの顔が見えてこないよ

気に入らなかったならそう言ってよ
無反応は寂しいよ
喜んでもらえたらなと
確かに願って考えたのに
手が掴むものは空虚だけ

感謝の気持ちの無理強いはしないよ
社交辞令でもいいんだよ
批評や批判でも
嘘でもお世辞も受け止めるから
繋がりくらい感じさせてよ

髪の毛よりも細くていいから

泡粒よりも脆くていいから


(2008-01-10)
2009.01.31 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
爪先立ちで背伸びして
覗いた未来は
近くにあった
思ったよりも
近くにあった

爪先立ちで背伸びした
伸ばした右手は
届かなかった
惜しいところで
届かなかった

未来はそんなとこにある
2009.01.30 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
見ろ
俺が死んでいく

歩き続けた靴底のように
じわじわと磨り減りながら

投げ捨てられたタバコのように
息絶えつつも気炎を吐いて

見ろ
俺が死んでいく

乱獲されたリョコウバトのように
骨の髄まで貪られながら

南の島のジョージのように
孤独の中に放り込まれて

見ろ
俺が死んでいる

雨に打たれて朽ちて蕩けて
いつか形を失っていって

死んだ躯も虫に食われて
いつか芽を出し花が咲いても

見ろ
俺が死んでいる

死んで花実が咲くものか
2009.01.29 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
キッチンの隅の可愛いマグカップ
洗面台の小さなクリップ
レースのついたピンクのハンカチ
部屋に残ったアロマの香り

お風呂の洗剤
青空のポストカード
洗濯バサミと
赤いボールペン

君がいなくなった部屋の
君の気配を残したものたち

100円ショップに二人で行って
買い揃えてたたくさんのもの

きっと君には分かっていたんだ
ぼくらの日々が短いことを

きっと君は知っていたんだ
幸せはずっと続かないことを

君がいなくなった部屋の
君の気配を残したものは

総額2800円の
2年間の君の足跡
2009.01.28 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
他の誰が見ていなくても
他の誰も知らなくても

あなたが見ている
あなたが知っている

見て見ぬ振りをしたとしても
素知らぬ顔をしたとしても

天は見ている

そこに誰かがいてもいなくても
世界はそれを知っている

自分に胸を張れるかどうか

その判断を下せるものは
あなただ

あなたが見ている
あなたが知っている

あなたの行為を
あなたの言葉を
2009.01.27 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
何か一つだけ天才的な才能があるのなら
私はそれを遺憾なく発揮し
世界に名を轟かせるだろうか

私の声が世界中に響き渡る
愛を届ける歌姫になるか

紡いだ言葉が世界中に染み渡る
平和を叫ぶ文豪になるか

見つけた知識が世界中を満たしていく
未来を変える発明家になるか

唱えた真理が世界中を侵していく
希望と絶望の教祖になるか

何か一つだけ天才的な才能があるとして
私はそれを己から見出し
世界に名を広められるだろうか

いいや

何か一つだけ天才的な才能があるならば
私のそれは世界ではなく
己を信じる心のことだろう

明日の人生を希望と取れる
ただそれこそが才能だろう


私に何か持てるべき才能があるのなら
私はそれを伸ばさんと努力し
一歩ずつでも邁進しよう
2009.01.26 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
見つけて
見つけられて
探して
探されて
世界は大きな舞台
幾つものかくれんぼ

夢も
希望も
愛情も
友情も
いつの日か求め合う
幾つものかくれんぼ

探すのをやめないで
隠れることをやめないで

見つける楽しさを
探し当てられる嬉しさを

ドキドキを感じていこう

この世界は大きな広場
幾つものかくれんぼが
隠れてるんだよ


(2008-01-16)
2009.01.25 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
ねえ
そこは楽しいかい
ねえ
それは愉快かい

ひときわ高い所に立って
人を見下すつもりかい

理論武装で躍起になって
図星を避けてるつもりかい

地位の確立必死になって
足元見るのを忘れてる

位置の確率考えなくて
ただただ高さを求めてる

ねえ
それは楽しいかい
ねえ
そこは愉快かい

それなら好きに
なさればいいさ
いっそどこまでも
上がればいいさ

ねえ
一つだけ言っとくよ
ねえ
これだけは言っとくよ

足元を見ずに見下ろす君の
立ってる場所は棚の上

自分を必死に上げた挙句の
君の居場所は棚の上


(2008-01-08)
2009.01.24 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
風が強くて
星をかき消してしまう
魔法使いが一人
風に流され飛んでいく

目があったら
連れて行かれてしまうのよ
そういったあなたが一人
いなくなってもまだ風は強い

解放の呪文を知らぬまま
星の瞬きを掴み損ねる
あのどれか一粒に
きっとあなたが隠れているのに

風が強くて
夢をかき消してしまう
魔法使いは一人
今日も空を飛んでいく
2009.01.23 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
美味しく食べてね
好き嫌いせずに
アタシはあなたを
しあわせにする

季節のものは
季節に合わせて
あなたをあたため
包み込むのよ

熱々のシチュー
はふはふお鍋
生姜を利かせた
ホットドリンク

寒い夜には
あなたとアタシ
幸福の食卓
柔らかな夕餉

美味しく作るわ
だから食べてね
あなたはアタシを
しあわせにする
2009.01.22 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君の眠る場所を
ただ通り過ぎていく
ぼくは夢の旅人
君の胸の中に住む

その曲がり角の先を
ただ通り過ぎていく
君の夢の街角
追いかけてきておくれ

君の紡ぐ世界を
ただ通り過ぎていく
ぼくは夢の唄人
君を待ちわびて歌う

今宵の眠りの中
ただ通り過ぎていく
君の夢とぼくとが
ほんの少し重なる

今夜夢の中で
君と会えるのなら
ぼくは夢の恋人
目覚めまでをともに
2009.01.21 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
耳を澄ませば聞こえてくる
たくさんの拍手
私は両手を大きく広げて
声も高らかに歌うんだ

ありがとう
ありがとう

感謝の気持ちをあなたに向けて歌おう

あなたがいてくれて
私はうれしい

あなたが来てくれて
私はうれしい

そんな心を歌に乗せてあなたに届けよう

耳を澄ませば聞こえてくる
たくさんの優しさ
私は両手を高く掲げて
声も軽やかに笑うんだ

ありがとう
ありがとう
2009.01.20 Tue l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
笑っちゃうくらい持っていかれる

大負けしたギャンブルみたいに

情け容赦なく持っていかれる

よほどのことがない限り残らない

びっくりするほどに攫われていく

抵抗なんてするだけ無駄だとばかり

あとはもう



泥のような眠り
2009.01.19 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あなたが眠る夢の中に

わたしはいますか

あなたが見てる夢の中に

わたしはいますか

泥濘に眠る蕾のように

どこかにわたしはいますか

浮かび上がる泡沫に似て

時折感じてくれますか

あなたが眠る夢の中に

わたしはいますか

花を開きますか


(2007-12-26)
2009.01.18 Sun l 月々 l コメント (3) トラックバック (0) l top
開けてはいけない箱なのだ
けっして見てはならぬのだ
手に取りたくなる箱だけど

開けてはいけない箱なのだ
けれども囁く箱なのだ
天使の声音で誘うのだ

開けてはいけない箱なのだ
警鐘が響き訴える
敵は自分の胸の中

アけてはいけない箱なのだ
ケっして見てはならぬのだ
ロくでもないことが起きるのだ

開けては・・・


(2007-12-21)
2009.01.17 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
頭の中にあるものを
取り出して
カタチにできればいいのに

いつも思うけれど

技術と
時間と
やる気が追いつかない

なかなかね
そう簡単にはいかないよね
2009.01.16 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
分からないんだ
あなたたちの信じているものが
あなたたちが譲れないものが

それは人を押しのけてでも
欲しいものなのだろうか

それは屍を生み出してでも
守りたいものなのだろうか

見たことのない人たちだから
行ったことのない町並みだから
壊しても痛くないのだろうか

そうまでして勝ち取った勝利の背後に
刻まれた銃痕は
そこまでしてもぎ取った正義の瞳に
飛び込んだ残骸は

あなたたちに何を齎すのだろうか

昨日までそこで笑っていたはずの子供たちを
さっきまでそこにあったはずの日常を
略奪し蹂躙して

あなたたちは何を悼むのだろうか

分からないんだ
平和ボケしてるからだと言われても

ただひとつ

それはきっと正しくないのだとしか
2009.01.15 Thu l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
凍えた指先をあたためる
熱いココアの湯気に
あなたの微笑みを見た
甘い記憶は
舌を滑って
胸を焼く

ねじれた悲しみを蕩かせる
甘いココアの味に
あなたの想い出を見た
ほろ苦い約束は
口で香って
胸で咲く

夜更けのココアに
あなたの面影を見た
甘くほろ苦くそして熱い
あなたとの恋を見た


2009.01.14 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
悪いことだと知らなかったら
それは悪ではないか

そんなつもりがなかったのなら
それは悪ではないか

悪意が存在していなかったら
それは悪ではないか

多くの人がやっていたなら
それは悪ではないか

誰もがそれを許すのならば
それは悪ではないか

それともそれらは
全て悪か
2009.01.13 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
切り刻め
切り刻め
運命のカードを

現れた幻は
泡沫と消してしまえ

破り去れ
破り去れ
描かれた言葉を

示された現実を
陽炎にしてしまえ

黒猫の面影も
妖鴉の羽ばたきも

すべてただの
気のせいなのだと

笑い飛ばしてしまえ


切り開け
切り開け
自分の未来なら

2009.01.12 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
いるとか
いないとか
そんなのは
問題じゃない

信じるか
信じないか

ただ

それだけだ


誰かの言葉や
誰かの記録や
そんなのは
関係ない

信じるか
信じないか

ただ

自分で決めるだけだ


(2007-12-19)
2009.01.11 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
お天気のいい日には
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の先
冬薔薇の小道
小走りで駆けてきて

降り注ぐお日様に
煌めく髪を揺らして微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
小鳥達の囀り
それとも少女の笑い声

本の森の中を通り
冬枯れの木立の下を
野放図に乱れる薔薇の間を
こっそりと駆けてきて


お日様の出ない日にも
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の中
熱いお茶を用意して

手作りの焼き菓子を
頬張りながら微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
木枯らしのざわめき
それより少女のさんざめき

本の城の中を通り
枝越しの空の下を
香り立つ鮮やかな薔薇の間を
こっそりと駆け抜けて


図書室の奥の秘密の扉
かけられた呪文を知る少女を
楽しみに待っているわ

ここは秘密の裏庭


(2007-12-12)
2009.01.10 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
尽きせぬ泉
それをみな
心の中に持っている

けれど

それはふと
湧き出るのを止める時がある

それはふと
溢れるのを躊躇うことがある

尽きせぬ泉
それをみな
心の中に持っている

愛情
才能
感情

そして

汲み上げた水を
いとおしく飲み干すのも

掬い上げた水で
なにかを潤すのも

自分次第
2009.01.09 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あれがしたい
これがしたい
あれも欲しい
これも欲しい

欲張りな気持ちは
でも
思うだけで

また一日
さらに一日
ただ時間だけが
過ぎていってしまう

あれをしよう
これもしよう
あれを手に入れ
これも手に入れ

気持ちばかりが
あふれる前に

まずは一つ
とりあえず一つ
そう決めて
過ぎてく時間を捕まえよう
2009.01.08 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
落ち着け
自分に言い聞かせる
大丈夫
何度も呟いてみる

この世界は捨てたものじゃないと
人間も捨てたものじゃないと

時折陥ってしまう不信感から
時々嵌り込んでしまう不安感から
抜け出すために
言い聞かせるんだ

頑張れ
自分に言い聞かせる
めげるな
何度も呟いてみる

この世界は悪いことばかりじゃないと
人間は成長できるんだと

芽吹いた種が
いつか大樹になるように

一滴の涙が
いつか雲を生み出すように

あせらずに
自分に言い聞かせる
大丈夫
何度だって呟いてみる
2009.01.07 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
あなたのこと
誰よりも好きだと
ずっと思っていた

あなたのこと
好きでいつづければ
きっと通じると

なのにどうして
あなたの横には
私がいないんだろう

彼女よりも
もっとずっと早く
知っていたのに

彼女よりも
もっとずっと強く
想っていたのに

なのにどうして
あなたと笑うのは
私じゃないんだろう

あなたのこと
誰よりも好きだと
ずっと信じていて

ただあなたの
幸せな未来を
願っているのに

なのにどうして
私はあなたを
忘れられないんだろう


なのにどうして
私はあなたを
壊したくなるんだろう
2009.01.06 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
花にうづもれて眠る君の瞼に雪が降る
残照が遠くで熾き火のやうにちらつきて消ゆる

暖めてやらうかと問へば
ぽつかりと眼を開き
融けて仕舞ひますと微笑ふ
それでは抱けんぢやないかと云ふと
雪の華が融けて潤んだ瞳で囁く

貴方も凍えて仕舞へば良いぢやないですか

それもさうかと思つて凩を抱いた
血潮の凍る音がした

花にうづもれて眠る二人の瞼に雪が降る
氷月が遠くで幻燈のやうに惑はせて光る
2009.01.05 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰もが凍てついた瞳で嘲笑う
憐れんだ目線を投げて寄越すのは
鏡に写った自分の顔だけ

全てが凍てついた世界の只中で
抱いていた願いは落ちて砕け散る
魂消る悲鳴も粉々に舞った

存在の意義など分からず
記憶の不在を嘆いている
共有することが出来たのならば
乖離した夢現を繋ぎとめられただろうか

高らかに哄笑する幻聴も
降り注ぐ氷柱にも似た絶望も
ぬくもり一つ与えぬままに
この身の血肉を突き刺していく

倒れ込んだ氷雪の上
紅く染めて刻み込もうか
仰臥して閉じた瞼を
縫い合わせた涙も隠し

何かが凍てついた瞳を溶かす
柔らかな光を投げて寄越すのは
垂れ込める雲間から零れる青空

全てを捨て去った世界の片隅で
残された鼓動が僅かに胸に火を灯す
あたたかな涙が風に舞った


(2007-12-06)
2009.01.04 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君を手駒に操って
掌(たなごころ)の上
躍らせてみる

予測のつかない動きをしても
君をここから逃がさない

怖い女だと思うかな
厭な女だと思うかな

他の誰かがそう思っても
君には絶対気取らせない


君を手駒に操って
掌の上
転がしてみる

だけども君にはその腕の中
抱かれたアタシが見えるから

可愛い女だと思うよう
守らなくちゃと思うよう


君を手駒に操って
2009.01.03 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top