fc2ブログ
どんな一年だった?
良かった?
悪かった?
変わらなかった?

新しい出会いはあった?
悲しい別れはあった?
素敵なことはあった?

運動はした?
本は読んだ?
何か始めたことはあった?

どんな一年だった?

どんな一年にしたい?
スポンサーサイト



2008.12.31 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
時間は誰にでも平等で
誰の上にも等しく流れる

速い気がするのは
遅い気がするのは

あなたの時間の使い方


速いのが良いわけでも
遅いのが良いわけでもなくて

あなたの時間の使い方次第


もうすぐ今年は終わるけど

あなたの今年の一年は

速かっただろうか
遅かっただろうか
2008.12.30 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
暖かく柔らかな水の中
優しく響く子守唄
呼びかけるあなたの声が
響いて満ちて包まれる

愛情で守られた水の中
寄せては返す子守唄
撫でていくあなたの愛が
伝わり波打ち満たされる

これが全ての世界だと
信じていられるような
愛が全ての素材だと
迷わず言えるような

暖かく優しい場所


世界がもっと広いと
愛以外のものがあると
知ってもなお

あなたの心音とララバイが
誰かの心音とララバイが

優しい愛を連れてくる
2008.12.29 Mon l 贈花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
どこまでも走っていく少年に
追いつけなかった夏の汀
早くおいでよと寄せて返す
冬の波間で手を招く

振り返らず去っていった少年に
届かなかった夏の水際
待っているよと囁きかける
冬の潮騒が冷たく微笑う

いつの間にか消えてしまった少年が
見つからなかった夏の渚
一緒にいこうと押し寄せてくる
砕けた飛沫に浚われていく

一緒に逝こうと浮かび上がった
弾けた泡沫に攫われていく


(2007-11-30)
2008.12.28 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どうでもいいことを
なんでもないことを
飾り立ててみよう
めいっぱいに泡立てて
甘く甘く仕上げたメレンゲみたいに
ふわふわに膨らませてみよう

軽くったってそれがいい


どうでもいいことを
ささやかすぎることを
仕立て上げてみよう
これでもかって縫い合わせ
淡く淡く仕上げたレースみたいに
きらきらに縁取らせてみよう

薄くったってそれがいい


(2007-11-26)
2008.12.27 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
10年カレンダーを貰った
10年後の連休が赤文字で
キラキラと光る

来年のことさえ
考え付きもしないのに
再来年のことさえ
見通すことも出来ないのに

10年カレンダーを貰った
10年後の自分がどこかで
キラキラと光る

のかどうかさえ分からない
2008.12.26 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
たまにはこんな日もあるよね

ガラスの靴落っことしちゃって
砕けて散って無くしちゃうような日

塀の上のハンプティダンプティ
落ちて割れていなくなっちゃうような日

せっかく書いた文字が
固まって崩れてどっか行っちゃう日

たまにはこんな日もあるよね
2008.12.25 Thu l 花膳 l コメント (1) トラックバック (0) l top
光の粒が降り注ぐ街
夜が澄んだ音を立てて
煌いているよ

ドキドキして眠れない子どもも
待ちくたびれて眠っちゃった君も
いつもと変わらない仕事の大人も
誰かのサンタクロースなあなたも

メリーメリークリスマス

優しいキスをまぶたの上に


2008.12.24 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
世界は不思議だらけだよ
誰も答えなんか知らない
世界は不可思議だらけだよ
誰も答えなんて知らない

だからいいんじゃないか
だから追い求めるんじゃないか


君の感じたその謎は
或いは誰かが解いている
君の考えたその謎は
或いは誰かが説いている

だからいいんじゃないか
答えを調べて探すんじゃないか


何でもかんでも人に訊くな


自分の手で辞書を引け

自分の足で謎を解け


(2007-11-22)
2008.12.23 Tue l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
眠れない夜があるなら
ここへとおいでよ
優しい味のミルクを
温めてあげるよ
一滴ヒミツのお酒も
加えてあげるよ

君が眠れないそのわけを
夜に打ち明けてごらん
夢を囁く声が聞こえてくるよ


それでもまだ眠れないなら
ここへとおいでよ
静かな色の話を
聞かせてあげるよ
一掴みナイショのスパイス
加えた物語を

君が眠りにつくように
夜が語りだすだろう
夢を紡いだ歌を聴かせるだろう
2008.12.22 Mon l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
おめでとうを伝えよう
今生まれてくる
新しい生命たちに

楽しいことばかりじゃなくて
哀しいことばかりでもなくて
だから素晴らしいこの世界へ
ようこそと手を叩こう


ありがとうを伝えよう
今旅立っていく
燃え尽きた生命たちに

嬉しいことばかりじゃなくて
苦しいことばかりでもなかった
誰でもないあなたのその人生に
さよならと手を振ろう


たくさんの生命の
誕生と営みを
愛情の手で包もう


(2007-11-21)
2008.12.21 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
なんでもない顔して
すっぱりと切り裂くんだ
敵意なんてなさそうに
飄々と斬りつけるんだ
疼く痛みを残して
ひらひらと去っていく

君はそんなものに似ていた

傷口は滲み出るだけ
たいして目立たないのに
本当は深くまで傷を付けて
不覚だったと落ち込ませるんだ
ほんの恐怖を残して
ひらひらと去っていく

君はそんなものに似ていた

奔放でなんにでもなれて
裏も表もあるような
ときに折れたり
ときにやぶれたり
従順そうに見せておいて
素知らぬ顔で豹変する

君はそんなものに似ていた


(2007-11-14)
2008.12.20 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
君と僕の間を隔てる
この大きな窓は
頑丈で割れない
ほんの少し
声が届くだけ

だから
祈りを込めて
磨き続ける
二人を阻むものが
存在しないくらいに

ただひたすらに
2008.12.19 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
君の冷たい指先に
接吻をする
このまま熱を
奪われてしまっても構わない

だからお願い
置いてかないで


君の冷たい唇に
そっと触れる
焦がれるほどに
溶けてなくなってしまいたい

だからお願い
置いてかないで


嫌いだなんて言わないで
苦手だなんて言わないで

僕の情熱を冷まさないで
膜に包まってしまうから


だからお願い
飲み干しちゃって
2008.12.18 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
帰り道の夕闇が
いつか見た本の表紙みたい
惑星が二つ
深くなる群青の中で光る

帰ろう
帰ろう
暖かな場所へ

ムクドリ集まる楠の下
テールランプが魚の群れみたい
赤い尾鰭がひらり
暗くなる街路樹を照らす

帰ろう
帰ろう
明日が来る場所へ
2008.12.17 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
月の揺りかご
夜にたゆたう
星の伽話
夜にさざめく

瞳を閉じて
耳を澄ませて

柔らかな光が瞼越しに
降り注ぎながら
揺れるだろう

優しげな声が耳の傍で
眠りを誘って
歌うだろう

青く光る惑星を抱き
明日の夢を見るように

甘く香る朝焼けを待ち
素敵な夢を見るように

月の揺りかご
夢にたゆたう
星のララバイ
夢にさざめく
2008.12.16 Tue l 贈花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
銀色の花が
夜の闇に開く
芳しい香りが
秘密めいて漂う
あれは恋の花と
誰かがそう告げる
手折れば枯れてしまう
手折らねばやがて曇る

夜の銀の花は
月の雫に濡れて
恋の蜜で魅せる


銀色の花が
闇の中で招く
果敢なげな花弁が
たおやかに揺れて誘う
あれは恋の罠と
誰かがそう諭す
触れれば堕ちてしまう
触れねば消えてしまう

闇の銀の花は
愛の言葉に揺れて
妖しく身を震わす


摘み取っておしまいと
誘うように光り
惑わすように香る
2008.12.15 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
雨が降って
あなたの背中隠す
濡れる午後を
手放した哀しみ
届かないものを
いつも諦めてた
暗い空にもいつか
光が射すのに

折れた傘の下で
俯いてばかりだ
目を上げればそこに
虹の輪が見えるはず

けぶる街角に
あなたの姿消える
夢見た日々に
失った人影
汚れた靴のままで
立ち止まってるだけ
水溜まりにはほら
青空が映るのに

倒れ伏した身体は
濡れそぼつばかりだ
目の前に差し延べる
微笑みに気付かない

雨の向こう側は
すぐそばにあるのさ
目を向けたならそこに
澄んだ空が覗く


(2007-11-09)
2008.12.14 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ここに一つの物語がある
それをまだ誰も知らない
まるで昨日の夢のように
まるで過ぎ行く風のように
誰もまだ
それを繋ぎとめられない

ここに一つの物語がある
それをまだ誰も見てない
まるで忘れた記憶のように
まるで海辺の貝のように
誰もまだ
それを拾い上げられない

ここに一つの物語がある
それをいま君に語ろう


(2007-11-07)
2008.12.13 Sat l 月々 l コメント (9) トラックバック (0) l top
やあ
これはようこそ
いらっしゃい

お探しのもの
用意してございますよ

これなるは
かつての英雄達が
重宝した金の鈴

行くか戻るか
西か東か
悩んだときには鈴を振る

愛か戦か
選ぶかよすか
迷ったときには鈴を振る

片方答えを口にして
ころんと一振り振ってみる

音が鳴ったら進むべし
沈黙したならやめるべし

ただしお一つご注意を

これなる鈴は気まぐれで
数度に一度嘘をつく

これなる鈴はそれゆえに
時折人を惑わせる

幾多の数多の英雄達は
それゆえ
末路を間違えた

それでも良ければさあどうぞ

輝く黄金をその手に取って
あなたの未来を委ねるならば

鈴は軽やかに鳴るでしょう
2008.12.12 Fri l 黄昏通り l コメント (0) トラックバック (0) l top
月を見ながら考える
空に忘れた手袋を
茜色したマフラーを


地球を見ながら考える
翼をなくした君のこと
夜の色した夢のこと


そしてゆっくり
日が暮れる
2008.12.11 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
やあ
ようこそ
いらっしゃい
お待ちしていましたよ

あなたにうってつけの品はこちら
願いを叶えることのできる
紫の宝玉の指輪

右の小指でひと撫でしたら
願う言葉を口にして
指を鳴らして御覧なさい

見事宝玉が砕けたら
あなたの願いが一つだけ
この世のものになるでしょう

ただしお一つご注意を

これなる指輪は代償に
大事なものを奪います
どのお一つが無くなるか
それは指輪の気分次第

それでよければ
さあどうぞ

なるほど願うは
大切なものを
奪ってくれるなと
そう仰るか

それならそれで
良いでしょう

指輪は砕け塵と消え
しかしあなたの毎日は
前と変わらずあるでしょう

本当にそれを願うなら
試してみれば良いでしょう

さあ
どうぞ
口にして御覧なさい

指輪が叶えるはただ一つ

さあ
どうぞ
2008.12.10 Wed l 黄昏通り l コメント (4) トラックバック (0) l top
あなたの願い事を
ひとつだけ
叶えてあげましょう

さあ
口にしてごらんなさい

そのかわり

あなたの大事なものを
ひとつだけ
貰い受けましょう

さあ
声にしてごらんなさい

さあ
2008.12.09 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
湯気の向こう側に
安らぎが浮かぶ
幸福の食卓
あたたかいものはなぜ
こんなにも胸を
満たすのだろう

立ち上る香りの
優しさや懐かしさ
慈愛のテーブル
温もりをくれるものはなぜ
こんなにも胸を
締め付けるのだろう

具沢山のスープ
誰かとつつくお鍋
甘い甘いココア

涙が出るのはきっと
胸を焦がす
あたたかさじゃなくて
舌を焦がす
熱さのせい

そんな強がりさえも
湯気の中に解けてしまう
2008.12.08 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘い湯気の立ち昇る
きみの入れたココア
とろりと光る水面に
窓越しの陽が注ぐ

悩み事があるのなら
一口飲んでごらんよ
こくりと甘さが落ちてく
ふさがる胸を焼く

何も言わなくてもいいよ
言いたいのなら聞くけど
声に出さずに伝わる
きみのあたたかさ

吐き出した吐息は
甘い湯気に消えて
寄り添う仔猫のように
優しさが包み込む


甘い匂いの昼下がり
きみの入れたココア
とろりと光る水面に
笑顔の花が映る


(2007-11-05)
2008.12.07 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
オトナになろう
受け流せるほど
若さは未熟だと
笑い飛ばせるほど

イイヒトであろう
偽りだとしても
板に付くくらいに
ホホエミを浮かべよう

オダヤカであろう
剣を向けぬように
自分も誰かも
致命傷を負わぬように


(2007-11-02)
2008.12.06 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あなたの言葉のすべてを
受け止めることはできないけれど
幾つか拾い上げることはできる

正しい答えであると
言い切ることはできないけれど
幾つか伝えてみることはできる

ただここで聞いていると
ただここで見ていると
あなたに言うことなら出来る

誰も見ていないわけじゃない
誰も聞いていないわけじゃない
あなたの思いの破片は

大丈夫
ここにある
2008.12.05 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

この手は
誰かを抱きしめるためのもの

この足は
誰かの元に駆けつけるためのもの

この目は
誰かの幸せを見るためのもの

この口は
誰かに好きだと告げるためのもの

この耳は
誰かの笑った声を聞くためのもの

この胸は
誰かのために祈るためのもの


誰でも
誰かのために
2008.12.04 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
マラソンみたいなもんさ
どんなに気が重くても
どんなに気が乗らなくても
一歩踏み出してしまえば
走り出しちゃうようなもんさ

風を切る感触や
流れていく風景が
時折分からなくなるくらい
一度走り出してしまえば
波に乗っちゃったりするのさ

いつまでもは走れなくても
どこまでもは進めなくても
中途半端には止まれない
一旦立ち止まってしまえば
次の一歩は分からないのさ

マラソンみたいなもんさ
まずは踏み出してみるのさ
腕を振ってみるのさ
いっそ夢を見てしまえば
駆けていっちゃえるのさ
2008.12.03 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘い甘いチョコレートケーキ
あたしとあなたの交わすキス
喉の奥まで満たされて
甘い吐息が零れ出る

甘い甘いチョコレートケーキ
あたしとあなたの絡む指
胸の奥まで満ち満ちて
焼けつくような熱になる

このままじゃきっと
食べきれなくなってしまうから
ほんのちょっぴり口直し
スパイス効かせたつまみ食い

このままじゃきっと
うんざりしてしまうから
ほんのちょっぴり一休み
潤う露を飲み干して

甘い甘いチョコレートケーキ
あなたとあたしの恋の味
体の奥まで満たされて
このまま二人蕩けあう
2008.12.02 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top