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あなたのうしろ
感じたことはない?
息を潜めて佇む
その気配

あなたのうしろ
気付いたことはない?
声を殺して哂う
その気配

あなたのうしろ
変わったことはない?
空気が重たく粘る
その気配

ほら

いま

あなたのうしろ


(2007-10-30)
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2008.11.30 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
嫌いなものは
自分で気付こう

切りたいものは
自分で終えよう

着るべきものは
自分で決めよう

綺麗なものは
自分で探そう

岐路に立つ日は
自分で選ぼう


(2007-10-29)

2008.11.29 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
走り続ければ
明日に着くだろうか
どこまでも
追いかけた
背中に届かない

手を伸ばせば
あなたに触れるだろうか
いつまでも
憧れた
夜明けを探してる

諦められない
忘れたりできない

この足が走るなら
この指が触れるなら

いつだって
どこにだって
答えを見つけにいく
2008.11.28 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どこへ行くのだって
あなたがいる場所が
そこにあるから

だから

どこへでも行けるの
2008.11.27 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ひとしずく垂らした
とわの時間のその欠片
はにかんでキスをした

いとしさのささやきが
まぶたの上に降りてくる
もうすぐここに夢が降る
ヒミツの鍵を携えて
とうめいの天使が
リモーネ色の月を従え
だきしめた愛を配るだろう

けいけんな朝が来るまでは
どこへも行かずに目を閉じて
この世界が廻るのを感じながら
よるのとばりに包まれよう
いそがないでゆっくりと

ハッシャバイ
こもりうたを歌ってあげる
こどくさえも歌の向こうに
へいきな振りも要らないくらい

おやすみなさい
いい夢を
できれば二人で同じ夢を
2008.11.26 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ハサミでジョキジョキと
切ってしまえば楽だろう
まっすぐに切れなくても
スパンと切ることはできるだろう

手の平でワシワシと
隠してしまえば楽だろう
ちょっとばかりはみ出たって
どこかに投げるくらいはできるだろう

岩石でガスガスと
叩いてしまえば楽だろう
掴んだ拳が痛くったって
粉々に砕くことはできるだろう

だからもうやめにしないか

一度きりで勝負をつけよう

何を切って
何を隠して
何を砕くか

お互い決めたら戦おう
2008.11.25 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
愛を歌おう
世界中の子どものために
生まれてきてよかったと
信じてもらえるほどの

愛を歌おう
世界中の大人のために
生きていてよかったと
感じてもらえるほどの

愛を歌おう
世界中のあなたのために
生きててくれてよかったと
伝えるための歌を


(2007-10-26)
2008.11.24 Mon l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ついばむようなキスをした

あの時の女の子

かすめるようなキスをした

あの時の男の子

思い出しながら私は今

毒を含んだ唇で

あなたと蕩けるキスをする


(2007-10-25)
2008.11.23 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
青白き
夢ばかりなり
十三夜

銀の香の
素と見紛う
雫かな

満つ月の
白く零れる
夕間暮れ

蜜月の
甘く香れる
胸に似る

月浴びて
風のまにまに
星の降る

毬(いが)を脱ぐ
まろき姿に
月映る

滴れる
甘露を受けて
杯を呑む

吾が指を
貫(ぬ)けてゆくなり
十三夜


(2007-10-23)
2008.11.22 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
泣きたいのならば泣けばいいよ
こらえた涙は
淀んで濁って
腐っていくよ
心の奥を
蝕んでくよ

泣きたいのならば泣けばいいよ
流した涙は
ほどいて溶かして
乾いていくよ
心の奥を
洗っていくよ

いつでも泣いてよくはなくても
どこでも泣いてよくはなくても

泣きたいのならば泣けばいいよ

必要ならば胸を貸すから
2008.11.21 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
君がいなくなったらどうしよう
ずっと考えている
手の届かない場所に
君が行ってしまいそうで
僕はずっと恐れている

いなくなる日を考えて
準備をしておくべきなのかな
でも
準備をしてしまったら
いなくなりそうでできない

君がいなくなったらどうしよう
そんなことに気づいた
手の施せない場所に
君が去ってしまいそうで
僕は今更恐れている
2008.11.20 Thu l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
不意に分からなくなる
どこに向かっているのか
行き先は知っているのに
不意に分からなくなる

そんなときはないかい

学校への道
会社への道
自宅への道
明日への道

分かっているのに
道を外れたくなる
不意に目にした路地に
反対側のホームに
行ってしまいたくなる

そんなことはないかい

ほらまさに今
そんなときじゃないかい

近道も遠回りも
寄り道も迷った道も
どれもがすべて君の道

不意に分からなくなるときには
思いつくまま歩けばいいさ
2008.11.19 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
遠い遠いところから
思いがけぬ速さでやってくる
それが冬

山が赤や黄色に染まる頃に
唐突に白く染めたりする
それが冬

汗ばむ昼間や強い日差しを
吹き飛ばす速さでやってくる
それが冬

まだ用意が済んでないよ
もっとゆっくりくればいいのに

それが冬
2008.11.18 Tue l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
君と僕との間に
交わされているのは
同じ言語だと思っていたのに
違うんだね

きっと次元が
きっと時空が
僕の言葉は
歪められて
跳ね返されて
伝わらない

噛み砕いても
骨を折っても
面白いほどに
伝わらない
いっそこのまま
なかったように
飲み込もうか

バベルの塔が
壊れたように
僕の心も
砕けていくよ

君と僕との間に
交わされているのは
同じ言語だと思っていたのに
違うんだね

別物なんだね
2008.11.17 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
電線にぶら下がって
さかさまに世界を見下ろした
丸い地平線には
丸い夕日が昇る

電線に引っかかった
半分のお月様が言う
良かったらそこの君
私を揺らしてくれないか

電信柱を蹴飛ばして
身体ごとゆらゆら揺らす
ムーンサルトを決めてから
月ごと空に浮いてみる

お月様に乗っかって
寝転んで世界を見下ろした
丸い地球は
まあるく光っていた


(2007-10-20)
2008.11.16 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
あれから幾つも
恋をしたけど
一人の夜に
気が付いたんだ
やっぱり君を
愛してる



あれから幾つも
恋をしている
誰かの隣で
思い出すのよ
あなたとの恋の
激しさを



嫌いで別れた
恋じゃなかった
同じ過ちは
したくない
今でも君は
一人かい



嫌いで別れた
恋じゃなかった
同じ過ちは
したくない
隣で眠る
この人と



こんな静かな
一人の夜には
君の姿が
目に浮かぶ



こんな静かな
添い寝の夜には
過去の自分が
目に浮かぶ



あれから幾つも
恋をしたけど
愛する人は
君だった



あれから幾つも
恋をしている
愛の相手は
いつも今



(2007-10-15 )
2008.11.15 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
たまにはいいじゃん
そんな日もあるじゃん
誰も咎めないし
誰も止めやしないよ

そんなこと言って
甘やかしたら
きっとそのまま
終わってしまう

たとえ数行でも
たとえ駄作だとしても

ここで書き続けることを
諦めてはいけない

ただ気力が湧かないだけ
ただやる気が起きないだけ

そんな理由で止めてしまうことを
認めてはいけない
2008.11.14 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私を置いていかないで
通り過ぎた過去の中に
私を置いていかないで
風に消えた幻の中に

連れて行けとは言わないから
どうか
私を置いては行かないで

写真も手紙も捨ててもいいわ
匂いも温度も忘れていいわ

私を置いていかないで
忘れ果てた過去の中に
私を置いていかないで
露と消えた夢の中に

共に行こうとはしなくていいから
どうか
私を置いては行かないで

小指の先の爪の分だけ
瞬きに揺れた瞳の分だけ

記憶を置いていかないで
まるで無かった過去のように
すべては置いていかないで
砕けて散った心の果てに
2008.11.13 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
眠れない夜には
耳元に置いて
寄せて返す月の波音を
囁いてあげるから
夜を身体の中に満たし
夢に漂わせてあげるから

眠れない夜には
胸元で抱いて
砕けてさざめく星の調べを
口ずさんであげるから
甘い吐息でくすぐりながら
夢にいざなってあげるから

眠れない夜には
歌ってあげる
瞳を閉じて
私を呼んで
2008.11.12 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どこへ行っても見つからない
なくしてしまった愛の歌
テレビの隅にも
街の角にも
どこにも見えない愛の歌

口ずさんでる人さえいない
消えてしまった愛の歌
記憶の果てにも
夢の跡にも
誰もが忘れた愛の歌

誰かお願い
思い出してよ
確かにここに
それはあったと

愛という字を誰も知らない
壊れてしまった愛の歌
涙の中にも
胸の奥にも
もう残らない愛の歌
2008.11.11 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
喫茶店のようなもの

気に入ったものがあれば

一息ついていけばいい

気になったものがあれば

メニューを眺めて見るのもいい

雨が止むまでひとやすみ

疲れが減るまでひとやすみ

喫茶店のようなもの

思いがけず美味しかったり

思っていたのと違っていたり

日をおかずに通ってみたり

一度来たきり忘れてみたり

眠れない夜のひとときに

憂鬱な朝の合いの間に

喫茶店のようなもの

そういう場所になればいい
2008.11.10 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

夜の闇に
鵺が啼く
不吉な声で
空を裂く

夜の闇に
鵺が啼く
横切る風で
木が枯れる

夜の闇に
鵺が啼く
人の心に
忍び込む

夜の闇に
鵺が啼く
蹴爪を立てて
明日を喰う

夜の闇を
鵺が行く
姿は見えねど
鵺が啼く


(2007-10-12)
2008.11.09 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
愛してると言って

この世の誰よりも

全ての何よりも

いいえ

そんなの要らないわ

ただ

愛してると言って


大好きだと言って

この世の終わりでも

全てを捨ててでも

いいえ

軽くて構わない

ただ

大好きだと言って


他の誰と同じくらいでも

他の何に劣るとしても

そこにある愛情が

ただ

私のためのものだと言って


(2007-10-11)
2008.11.08 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ここで待っていればいつか
迎えに来てくれる
だからずっと待っている

だけどそう?
ほんとうに?

ここで待っていればいつか
迎えに来てくれる?
だからずっと待ってるの?

それでいい?
ほんとうに?

ここで待っていてもいつかは
いつになるか分からない
だからいっそ歩き出す

それでいい?
ほんとうに?

ここで待つべきか歩くべきか
誰にもそう分からない
だからきっと自分次第
2008.11.07 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
暑いような寒いような季節の中で
熱いような冷めたような関係の二人

近すぎても遠すぎてもだめだった
手を伸ばせば届く距離の二人

あいだに誰か入ってしまえば
あっという間に離れてしまう

なのに指先が触れてしまえば
とたんにそれを持て余してしまう

暑いような寒いような時間の中で
燃えるような凍えるような関係の二人

二人はまだ
距離感をはかれないまま

凍てつく季節を待っている
2008.11.06 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

人種性別年齢
そんなものは
関係のない

宗教信条言語
そんなことが
瑣末になる

世界に必要なものは



ただそれだけなのだろう
2008.11.05 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

夢を見ていた頃の夢を見た
まだ若く
未来はすぐそこで待っているのだと
信じて疑わなかった頃の夢を

夢を叶えたという夢を見た
もういつも
夢見ては満足してしまっていた
そんな自分などなかったかのように

2008.11.04 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
何も考えずに
ホットケーキを焼こう
こんがりキツネ色になるまで

何枚も何枚も
お皿に積み上げて
香ばしい匂いが部屋に漂うまで

金色の蜂蜜と
シロップの琥珀色
つやつや光るバター
それとも
甘いクリーム


お鍋であたためた
特製のミルクと
みずみずしいよな果物と

テーブルに並べたら
窓の外を見ながら
お気に入りの曲を聴こう

銀色の雨粒と
秋風の琥珀色
しっとり濡れる街
それから
甘い吐息


(2007-10-10)
2008.11.03 Mon l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
涼しい風
虫の声
高い空
淡い月

響く夜汽車
深い夜
澄んだ星
香る花

冷たい指
止まった頁
意味なき涙
秋の夜


(2007-10-04)
2008.11.02 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
この鈴をあげよう
君の仔猫につけてもいいし
君の小鳥にあげてもいい

この鈴をあげよう
君の鞄につけてもいいし
君の小指で揺れてもいい

この鈴をあげよう

鳴るたびに
ボクを思い出してくれるなら


(2007-10-02)
2008.11.01 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top