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君の特別になりたい
たとえばこんな寒い夜に
隣にいたいと思うような
たとえばこんな青い空を
一緒に見たいと思うような

君の特別になりたい
たとえば辛くて哀しいときに
泣いてもいいと思えるような
たとえば怖くて寂しいときに
抱きしめて欲しいと思えるような

君の特別になりたい
些細なことに気づいたときに
教えてあげたいと思うような
なんでもないこと話すときに
聞いて欲しいと思うような

君の特別になりたい

恋人という枠じゃなくていい
友達の中の一人でもいい

ただ

君の特別になりたい
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2008.09.30 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
雨音に身を委ねたら
このままずっと
眠ってしまえるのだと思った

体内を巡る血潮の音に似て
そのままずっと
忘れてしまえるのだと思った

でも

やまない雨なんてないのだ
2008.09.29 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘いお菓子

可笑しい話

放した小鳥

とりわけ美味な

見慣れぬ紅茶

膠着の行方

食えない相手

開いてない窓

微睡む薔薇

ばらけた意識

指揮者の不在

罪悪も彼方に

他人は甘い


(2007-08-31)
2008.09.28 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
すっかり顔馴染みになった
南風が言う
そろそろ行かなくちゃ

真っ赤に酔いどれた
温度計が頷く
頭がのぼせすぎたよ

うなぎのぼりの
電力量が嘆く
脳天突き抜けちゃうよ

ご満悦の
生ビールが笑う
悪くない夏だったよ

残念顔した
カキ氷は吐息
水臭いじゃないか

ボクはアロハのシャツを脱ぎつつ
ああそうだねと
全てに答える


(2007-08-31)
2008.09.27 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
いらっしゃい
気になる品はございましたか

ああ
そちらは「ぬふ」
濡れた布と書きます
お手にとって御覧なさい
しっとりと吸い付きましょう
しかし裏を返したならば
じっとりと粘りつきましょう

それは
あなたに終焉と始まりを齎す布

しっとり愛おしい手触りの面で
包み込んだならば
それはあなたを生まれ変わらせる
胞衣となります

じっとり厭わしい手触りの面で
包み込んだならば
それはあなたを葬り去るための
経帷子となりましょう

布を濡らすのは
涙か血潮か
あなたを濡らすのは
生命の海か
奈落の沼か

お好きな方をお選びなさい
2008.09.26 Fri l 黄昏通り l コメント (2) トラックバック (0) l top
掌に乗るような
小さな小さな恋だった
吹けば飛ぶような
軽い軽い恋だった
追いかければ逃げるような
可愛い小憎らしい恋だった
涙を啄ばんでくれる
優しい優しい恋だった

小鳥のような恋は

ある朝
羽ばたいていってしまった

胸の中の籠はただ
風にきしんで揺れている
2008.09.25 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
私の言葉が
残るのならば
あなたに好きだと
伝えよう

言葉としての
カタチをなくして
風に吹かれて
消えたとしても

どれほど細かい
霧になっても
あなたのことを
包むよう


私の心が
残るのならば
あなたに好きだと
伝えよう

たとえどんなに
遠くにいても
雲から差し込む
光のように

どれほど暗い
闇の中でも
あなたのことを
照らすよう


私の姿が
どこに消えても
あなたに好きだと
伝えよう
2008.09.24 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
消しゴムが転がっていった
君の足元
気付かないだろ

消しゴムをなくした僕は
ノートを見つめ
途方に暮れる

黒板には書かれてない
テストに出ない
大事な言葉

君の足元転がっている
消しゴムなんかじゃ
消せないけど

書きっぱなしでなくて
隠してたい
人にはナイショ

君の背中に心のなか
声をかける
こっちを見てよ

転がっていった消しゴム
君の足元
見つけとくれよ

チャイムが鳴ったらさ
僕の消しゴム
届けに来て

消しそこなった
大事な言葉
見せたげるよ


(2007-08-30)
2008.09.23 Tue l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
歌うたいの歌詞が
突き刺さる夜に
泣き濡れていたのは
公園のブランコの鎖

林檎売りの声が
滴り落ちる夜に
途方に暮れていたのは
電柱にぶら下がる街燈

売れぬ絵描きの筆が
かすれ気味な夜に
画布を塗り潰したのは
浮かれ烏の尾羽

迷い人の影が
倒れ臥した夜に
道を温めようとしたのは
半分に欠けていく月
2008.09.22 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
飛んでごらんなさい

声がする

恐いよぅ

声が泣く

お空を御覧なさい

声が言う

銀の鳥はあんなに高く
雲を引いて飛んでいる
お前だって飛べるはず

声が促す

恐いよぅ
無理だよぅ

声が泣く

あのお空に飛ぶよりも
下に広がる大地の方が
だってこんなに近いもの

羽ばたくよりも
飛翔よりも
きっと落下が早いもの

声が泣く

飛んでごらんなさい

声が鳴く

いつまでも
そうしていては
いられない

声が鳴く

恐いよぅ

声が泣く

それから不意に
声が止む

あとには
電信柱が一つ

空を目指して立っている


(2007-08-29)
2008.09.21 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
手を伸ばせばそこに

あったはずのもの

ためらっている間に

波間に消えた


声をかければきっと

立ち止まった背中

言葉を捜すうちに

雑踏に消えた


追いかければたぶん

間に合ったはずの何か

戸惑っているうちに

夜の中に消えた


口にすればそこに

生まれたはずのもの

手間取っているうちに

夢とともに消えた


(2007-08-23)
2008.09.20 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
習うことはすべて
意味がないのかもしれない
学ぶことはすべて
役に立たないのかもしれない

君がもしそう思うのなら
それもひとつの真実かもしれない

けれども本当に
そうだろうか

君の歩む道のりの中で
確かに使わない公式があるだろう

君が選ぶ未来の中で
確かに縁のない偉人だっているだろう

けれども本当に
そうだろうか

君が暮らす日常の中で
たとえば回転は必要じゃないか

君が過ごす関わりの中で
たとえば言葉は必要じゃないか


習うことはすべて
何かの意味があるものだ
学ぶことはすべて
何らかの役に立つものだ

知識でも
会話でも
礼儀でも

学び舎はいろんなことを教えるだろう

常識や
理不尽や
人生も

この世界もまたいろんなことを教えるだろう


吸収しようじゃないか
土が水を飲み込むように

糧にしようじゃないか
水が木々を育むように

習うことのすべてに
何かの意味を見出すことだ
学ぶことのすべてを
役に立つのだと考えることだ


それが人生を楽しむコツだ

そう言ったなら
君はそれも学んでくれるだろうか
2008.09.19 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
お気に入りの歌を聴く
そのうち一緒に口ずさむ

お気に入りのスウィーツを食べる
一口食べればしこりが取れる

お気に入りのサイトを廻る
そのうち楽しくなってくる

お気に入りのあなたと話す
一言話せば澱みが消える

そんなお気に入りが
増えるよう

あたしは今日も
アンテナを巡らせる
2008.09.18 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰かに伝えたいような
伝えても意味がないような
そんな言葉があるときには
いったい誰に
伝えたらいいの

零れそうなただの愚痴だとか
思わず出そうな弱音とか

聞いても誰の得にもならない
聞いても何の役にも立たない

厭な気分にさせてしまったり
時間を無駄にするかもしれない


誰かに訴えたいような
訴えてみてもどうにもならない
そんな想いがあるときには
いったいぜんたい
どうしたらいいの

やくたいもない嘆きだとか
行き場を失った怒りだとか

それでも吐き出したいときがあるの
それでも溜め込めないときがあるの

つらい気持ちにさせてしまったり
間に溝を掘るかもしれない


穴を掘って叫べるのなら
それですっきり出来るものなら


誰でもいいから
聞いて欲しいよ

そういうときもあるよと言って
優しくお疲れ様だねと言って

ただそれだけで救われることも

そういうこともあるよと言って
2008.09.17 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
授業を抜け出して
青空の下
他愛もない話と
秋の風の中
屋上の僕らが見下ろしたのは
ささやかな僕らの町と
脱ぎ捨てた夢のかけら

雲の影を翼に見立てても
もう僕らは飛べないことを知っている

その代わりに僕らは
研ぎ澄まされた夢を持って
一歩踏み出すことを知った

授業を抜け出して
夕焼けの下
明日へ続く影と
光り始めた月と
屋上の僕らが見下ろしたのは
ありふれた僕らの町と
壊された壁のかけら

人のせいにしてしまっても
もう僕らは意味のなさを知ってる

その代わりに僕らは
瓦礫の上を夢を持って
乗り越えていくことを知った

2008.09.16 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
一振りの剣と
一冊の書物
それから僅かの路銀のみ

父はそれを俺に与え
出て行けと
扉を示した

一通りの剣技と
ひとかどの知識
それから僅かの望み

父はそれを俺に与え
さあ行けと
背中を叩いた

そして二度と
戻ってくるなと
扉を閉めた


一振りの剣には
異国の銘文
一冊の書物には
世界の不思議
それと一通の手紙

手紙の中には三つの包み
困ったときに開けよとの文

しばらく俺は考えて
三つの包みを書物に戻した


剣を振り振り
旅に出て
世界の不思議を追い求め

ある夜
俺は孤独に耐えかね
一つ目の包みを開けてみた

もう開けたのか情けない
そこには叱咤の手紙が一枚
それから僅かの路銀があった

しばらく俺は憤り
残りの包みを書物に戻した


剣で斬り裂き
旅をして
世界の全てを見んとした

ある日
俺は希望に敗れて
二つ目の包みを開けてみた

そろそろいつでも帰って来い
そこには憐憫の手紙が一枚
それから僅かの路銀があった

しばらく俺は泣き通し
最後の包みを書物に戻した


剣で拓いて
旅をして
世界の在り処を手に入れた

ある時
俺は故郷を想って
最後の包みを開けてみた

死んでもお前を愛しているよ
そこには慈愛の手紙が一枚
それから乾いた種粒があった

しばらく俺は抱きしめて
それから種を世界に植えた


ご覧これがその樹なのだ
親父はオレにそう告げて

一振りの剣と
一冊の書物
それから僅かの路銀をくれた
それと一掴みの種粒

親父はそれをオレに与え
お前の世界に植えて来い
そうして家の扉が閉まった


(2007-08-22)
2008.09.15 Mon l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ここからあなたに
吐息を送りましょう
ほんの少し優しげに
ほんの少し切なげに
甘い吐息を送りましょう

夜の森を抜けて
眠る泉を越えて

月の雫に濡れて
星の光を抱いて

甘い吐息は

ほんの少し冷たくて
ほんの少し匂やかで
甘い夜風になるでしょう

ここからあなたに
吐息を送りましょう

夢の中へと誘うように
あなたのもとに届けましょう

(2007-08-17)
2008.09.14 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
僕に与えられた
大砲の弾は二つずつ
敵兵が並ぶ
弾は重くて
砲台がふらふら揺れる

敵の数は十人
綺麗に陣形を組んで
僕の攻撃を待ちうけている
砲台の狙いをつける

陣形を切り崩せ
重たい弾を飛ばして
陣形を吹き飛ばせ
広がる平野の向こうへ

敵が倒れていく
僕は弾を込める
二つ飛ばし終えたころには
敵が退却していく

コレで終わりじゃない
また二つの弾
そして新たな十人が
立ちはだかっている

一仕事終えたら
僕の手はへろへろ
二仕事終えたら
明日は筋肉痛

敵の背後は崖
彼らは背水の陣
僕の横は谷
うっかり弾を落とす

なんの負けるものか
両脇に残る兵士
狙いをつけてみたが
砲撃手敗れる

僕の七面鳥は
啼きそうにない


(2007-08-11)
2008.09.13 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
おかえり
その言葉の優しさ
おかえり
その言葉の温かさ

帰れる場所があるということ
迎える人がいるということ
2008.09.12 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
超難解な漢字が書けても
超難問な数式が解けても
解らないことばかりだった

どうしてこんなに君が好きなの


大勢の中でも君を見つけて
どんな人でも君に見えてた
どこにいたって君ばかりだった

どうしてこんなに好きなんだろう


グラウンド走る君の背中や
誰かと笑う君の目尻や
そんなことまで追いかけてしまう

どうしてこんなに探しちゃうんだろう


誰も教えてなんかくれない
誰にも教えてなんてやらない
ただ君にだけ耳打ちしようか

どうしてもこんなに君が好きだよ
2008.09.11 Thu l 贈花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
新しいことを試すのは
怖くて面白い
面白いけど怖い

知らない人と出会うのは
怖くて面白い
面白いけど怖い

一人で旅に出かけるのは
怖くて面白い
面白いけど怖い

夢を目指して走るのは
怖くて面白い
面白いけど怖い


それでつい
二の足を踏んでしまうけれど

知らないままよりも
やらないままよりも

たぶん面白い

きっと面白い
2008.09.10 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
指先に痺れる感覚だけを残して

あなたは行ってしまった

体に溜まった熱が取れない

あなたしか解けないのに

胸の中に想いを残して

あなたは行ってしまった

だから探すことにしたの

あなたに似たカタチの人を

気づいてしまったから

あなただけじゃなかったことに

2008.09.09 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
貪婪で強欲な王が
戦争の末に全てを失った
倒れ臥した男を
受け止めたのは彼自身の影法師だったが
その地はもはや彼の領土ではなかった



いつでもその他大勢の一人だった男が
今しがた倒れた王の骸を見つけた
なるほどこれが存在感というものか
身ぐるみはいで歩いていると
王と間違われて射殺された



簒奪者は玉座を得た
誰もがひれ伏し
何もかもが足元に広がった
足の踏み場がなくて身動きがとれず
天を仰いで嘆こうとしたが
天もまた足元に落ちていた



お城の皇女に恋をした男は
彼女のために戦い傷ついたが
所詮身分違いの恋は届かず
彼女は隣国へと嫁いでいった
だが心は傷つかなかった
男は幼馴染の女の腕の中で死んだ



恋して焦がれて身を焼いた男が
鳥になって女のところへ飛んでいった
女は恋人と二人で鳥を見上げた
悲しみの嘆きは喉を引き裂いたが
その澄んだ啼き声は女の耳に死ぬまで残った



身の程をわきまえた男が
ある日二人の女に言い寄られた
少し気になっている女と
少し裕福な女
どっちとも決められないまま
時間だけが過ぎていく



幸福を探し続けて
星をいくつもめぐった男
薔薇にフラれ狐に笑われ
見かけた青い鳥は誰かの元で囀っていた
幸福は探すものではないのだと気づいた男は
どこかの星で蕾を抱いた花になった
誰もまだ彼の元を訪れていない



とんでもない大金を手に入れた
使っても使っても使い切れず
やがてだんだん虚しくなった
ある日酔いどれた男は道端で転んだ
手にしたただの黒い石を家宝にすると言い残して
あとは全部人にやってしまった



口も頭も腰もすべて軽い男が
たくさんの女を渡り歩いた
誰もが彼をそんな男だと認識していたが
認識してたが故に変わらぬ現実に気づき
月日が経つにつれて夢から覚めるように去っていった
急激に男は老いて道端に倒れた
もう誰も彼を見向きはしなかった



合わせ鏡に迷い込んだ男が
探し続けた恋人の面影を見つけた
手を伸ばして捕まえたはいいが
時計の針が呪力を解いてしまった
それで彼の腕は彼女の影の中で
今日も生きている
2008.09.08 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夢を見ておりました
誰かのいた夢です
あなたかもしれません
違うかもしれません
誰かがいた夢です

私は抱かれておりました
辺りは静かです
私かもしれません
違うかもしれません
ただ心音だけがしてました

とても哀しい夢でした
明け方の少し前
太陽などはまだ遠く
月や星には遅すぎる
そんな空気に似てました

夢を見ておりました
誰かといた夢です
幻かもしれません
あなたかもしれません
あなた夢を見ましたか


(2007-08-09)
2008.09.07 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
倒れ臥した旅人の
乾いた涙が
砂を濡らす

遠い遠い故郷の空を
割れた小瓶が映し出す


疲れ果てた旅人の
最後の吐息が
風を揺らす

もはや届かぬ恋しい声が
枯れた小花の音に似る


力尽きた旅人の
白き墓標が
夜を照らす

二度と戻れぬ朝の日の
道を照らして指し示す


(2007-08-02)
2008.09.06 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
乖離していく
心と体
引き離されてく
私と私

抵抗と諦念
反抗と観念

抗っても呑まれてく

もう

だめだ


2008.09.05 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
何もかもを欲しがって
何一つ手に入らなかった
男が最後に見たものは
倒れた彼を受け止めた
ずっと一緒にいた影法師


何もかもを諦めて
何一つ手にしなかった
男が最後に見たものは
目と鼻の先にある
ずっと欲しかった存在感


ずっと一つを追いかけて
ようやくそれを手に入れた
男がそのあと見たものは
追うべき光がなくなって
あやめも分からぬほどの闇


たった一つを追いかけて
結局それを掴めずに
男があるとき見たものは
視野が狭くて見なかった
思った以上の広い世界


それでも一つを追いかけて
とうとうそれでも手に取れず
男が最後に見たものは
不意に口からこぼれ出た
一途な想いの美しさ


適度にものを欲しがった
そして適度に諦めた
男が思わず見たものは
ほんの一滴で傾きそうな
どっちつかずの欲しいもの


何か一つを欲しがって
それを求めて旅をした
男が探してみたものは
男のためには囀らぬ
どこかの誰かの青い鳥


どれか一つを選べずに
それでもずっと悩んでた
男が最後に得たものは
つまずき転んで倒れ臥し
たまたま手にしたただの石


だれか一人を選べずに
結局すべてを手に入れた
男が最後に見たものは
均等な愛に愛想を尽かし
皆で去ってくその背中


その一瞬を欲しがって
叶えてそれを手に入れた
男がその後見たものは
時計の針が過ぎ去って
途方に暮れた明日だった

2008.09.04 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私だってたまには
女の子みたいに
甘い甘い夢を見る

赤い糸の先や
包み込まれるぬくもり
絡めた指の形
甘く疼く心


私だってときには
小さな子のように
壊れない夢を見る

フリルやレースみたいに
華やかなものたち
砂糖菓子や花束
クリスタルやシャボン玉


現実はいつでも
冷たくて優しい
現実はときどき
夢よりも明るい




2008.09.03 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
一緒に連れて行ってと
風が囁く
まだ暑い日差しの中
彼女の吐息は冷たくて
ほんのり空を高くする

一緒についておいでと
星が瞬く
闇の濃い帳の中
彼のウインクは堂に入り
ひんやり空を甘くする

一緒に歌わないかと
雲が嘶く
もう早い夕焼けの中
彼らの群れは色づいて
じんわり空を染めていく

そして秋が
悪戯気に押し寄せる
2008.09.02 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
逃げられるように
しておくんだ
何がおきても
いいように
何があっても
いいように

逃げるのは別に
罪じゃない
逃げるのは別に
負けじゃない

立ち向かえるように
しておくんだ
いつか勝つぞと
言えるよう
いつか帰ると
言えるよう

だから今はただ
備えとくんだ
だから今はただ
考えとくんだ

逃げられるように
しておくんだ
いつか来るが
明日でも
いつか来るが
来なくても
2008.09.01 Mon l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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