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誰もが凍てついた瞳で嘲笑う
憐れんだ目線を投げて寄越すのは
鏡に写った自分の顔だけ

全てが凍てついた世界の只中で
抱いていた願いは落ちて砕け散る
魂消る悲鳴も粉々に舞った

存在の意義など分からず
記憶の不在を嘆いている
共有することが出来たのならば
乖離した夢現を繋ぎとめられただろうか

高らかに哄笑する幻聴も
降り注ぐ氷柱にも似た絶望も
ぬくもり一つ与えぬままに
この身の血肉を突き刺していく

倒れ込んだ氷雪の上
紅く染めて刻み込もうか
仰臥して閉じた瞼を
縫い合わせた涙も隠し

何かが凍てついた瞳を溶かす
柔らかな光を投げて寄越すのは
垂れ込める雲間から零れる青空

全てを捨て去った世界の片隅で
残された鼓動が僅かに胸に火を灯す
あたたかな涙が風に舞った
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2007.12.06 Thu l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top