わたしたちはみんな
わたしたちはみんな
生きていくことに疲れて
かげでこっそりと
泣いている
泣かなくても良いと
言う者もまた
どこかの隅で
泣いている
わたしたちはみんな
生きていくことが怖くて
大事なことから目を
逸らしている
逃げては駄目だと
言う者もまた
何かしらから
逃げている
わたしたちはみんな
死んでいくことがつらくて
時間の声から耳を
閉ざしている
進むべきだと
言う者もまた
不意を突かれて
立ち止まる
わたしたちはみんな
生きていくことを望んで
歴史を重ねながら
生まれてきた
わたしたちはみんな
生きていくことに必死で
次の一歩を踏み出すため
生きている
生きている
(2006/11/29)
生きていくことに疲れて
かげでこっそりと
泣いている
泣かなくても良いと
言う者もまた
どこかの隅で
泣いている
わたしたちはみんな
生きていくことが怖くて
大事なことから目を
逸らしている
逃げては駄目だと
言う者もまた
何かしらから
逃げている
わたしたちはみんな
死んでいくことがつらくて
時間の声から耳を
閉ざしている
進むべきだと
言う者もまた
不意を突かれて
立ち止まる
わたしたちはみんな
生きていくことを望んで
歴史を重ねながら
生まれてきた
わたしたちはみんな
生きていくことに必死で
次の一歩を踏み出すため
生きている
生きている
(2006/11/29)
冬に死せる恋の骸
腐り落ちた指の隙間
銀に光るリングが覗く
白い筈の骨は濁り
虚空を掴み損ねている
倒れ臥した屍の声
耳に届く前に消える
凍る風の音が嘆き
動かぬ頬を撫で行く
夜が降りて骸を抱き
星はリングで跳ね返る
誰も泣かぬ闇の中で
天は密かに涙を零す
染みて冴える月の調べ
雫さえも凍て付かせる
昏く惑う死せる人を
舞って散らす雪が覆う
滑り落ちたリングだけが
白き夜で瞬いている
(2006/11/28)
銀に光るリングが覗く
白い筈の骨は濁り
虚空を掴み損ねている
倒れ臥した屍の声
耳に届く前に消える
凍る風の音が嘆き
動かぬ頬を撫で行く
夜が降りて骸を抱き
星はリングで跳ね返る
誰も泣かぬ闇の中で
天は密かに涙を零す
染みて冴える月の調べ
雫さえも凍て付かせる
昏く惑う死せる人を
舞って散らす雪が覆う
滑り落ちたリングだけが
白き夜で瞬いている
(2006/11/28)
背中の向こう側
旅をしている
どこまでも
どこかへ
いつまでも
いつかへ
辿り着く先を
誰も知らない
待ち受けるものを
誰も知らない
あてのない
風まかせ
足まかせ
気紛れ
気ままな
旅をしている
手にしたトランクには
日記代わりの手帳と
古い古い切符を
それから
旅先で出会う
いろんなものを
遠く世界の向こうには
自分の
誰かの
背中が見える
その向こう側には
なにが見える
なにが待つ
それを探しに
寄り道したり
回り道したり
ときに
背中に背を向けて
旅をしている
どこまでも
どこかへ
いつまでも
いつかへ
そして
いつか背中の向こう側へ
(2006/11/27)
どこまでも
どこかへ
いつまでも
いつかへ
辿り着く先を
誰も知らない
待ち受けるものを
誰も知らない
あてのない
風まかせ
足まかせ
気紛れ
気ままな
旅をしている
手にしたトランクには
日記代わりの手帳と
古い古い切符を
それから
旅先で出会う
いろんなものを
遠く世界の向こうには
自分の
誰かの
背中が見える
その向こう側には
なにが見える
なにが待つ
それを探しに
寄り道したり
回り道したり
ときに
背中に背を向けて
旅をしている
どこまでも
どこかへ
いつまでも
いつかへ
そして
いつか背中の向こう側へ
(2006/11/27)
暖冬惰眠
凍えたままで
眠りたいのに
温い風は
この身を腐敗させる
乾ききった夜に
委ねたいのに
降りる露が
この身を崩れ溶かす
腐臭の吐息を洩らし
骨の突き出た掌で
閉じ損ねた瞼の下の
闇に染まった眼窩を隠す
温やかな冬に妨げられた
この身が朽ちて果てるまで
眠りたいのに
温い風は
この身を腐敗させる
乾ききった夜に
委ねたいのに
降りる露が
この身を崩れ溶かす
腐臭の吐息を洩らし
骨の突き出た掌で
閉じ損ねた瞼の下の
闇に染まった眼窩を隠す
温やかな冬に妨げられた
この身が朽ちて果てるまで
あと数日
今走り抜けてったヤツを見たかい
そいつは年末って言うのさ
捕まえそこねちゃったりしたら
遣り残したものを持っていかれるぜ
あそこで待ち構えてるヤツが分かるかい
そいつは来年って言うのさ
気をつけて見張ってないと
語った抱負を踏みにじられるぜ
アンタの背後にいるヤツを知ってるかい
そいつはアンタ自身の影さ
光の位置を把握してないと
前後が入れ替わっちまうぜ
そいつは年末って言うのさ
捕まえそこねちゃったりしたら
遣り残したものを持っていかれるぜ
あそこで待ち構えてるヤツが分かるかい
そいつは来年って言うのさ
気をつけて見張ってないと
語った抱負を踏みにじられるぜ
アンタの背後にいるヤツを知ってるかい
そいつはアンタ自身の影さ
光の位置を把握してないと
前後が入れ替わっちまうぜ
忘却
あなたが眠る夢の中に
わたしはいますか
あなたが見てる夢の中に
わたしはいますか
泥濘に眠る蕾のように
どこかにわたしはいますか
浮かび上がる泡沫に似て
時折感じてくれますか
あなたが眠る夢の中に
わたしはいますか
花を開きますか
わたしはいますか
あなたが見てる夢の中に
わたしはいますか
泥濘に眠る蕾のように
どこかにわたしはいますか
浮かび上がる泡沫に似て
時折感じてくれますか
あなたが眠る夢の中に
わたしはいますか
花を開きますか
柔らかな
甘いお菓子のような
優しい羽毛のような
夢を見よう
今宵くらいは
優しい羽毛のような
夢を見よう
今宵くらいは
MERRY CHRISTMAS
あなたが幸せであるように
あなたが笑ってられるように
あたたかな光をあげたい
やわらかな温もりをあげたい
寒さに震えて眠らぬように
孤独に怯えて嘆かぬように
世界に響く鈴の音が
あなたに愛を届けるように
ひそやかな祈りを捧げる
メリークリスマス
良い夜があなたのもとに
訪れるように
あなたが笑ってられるように
あたたかな光をあげたい
やわらかな温もりをあげたい
寒さに震えて眠らぬように
孤独に怯えて嘆かぬように
世界に響く鈴の音が
あなたに愛を届けるように
ひそやかな祈りを捧げる
メリークリスマス
良い夜があなたのもとに
訪れるように
節操のない戦争
なにをしたかったの?
なにが欲しかったの?
なにを奪いたいの?
なにを裁きたいの?
誰を探しながら
何千人殺すの?
ただ僅かのために
何万人が死ぬの?
ニュースが映さなくても
どこかで続いている
記事を見なくなっても
まだなお死に続ける
意味なんてないの
どんな戦争だって
意思を奪われても
人は生きているの
なにをしたいというの?
なにをのぞむというの?
幼い子が銃を
老人が剣を
それでなにを得るの?
戦車が花に埋もれ
錆びた銃が朽ちる
そんな日は来るの?
そこに人はいるの?
(2006/11/24)
なにが欲しかったの?
なにを奪いたいの?
なにを裁きたいの?
誰を探しながら
何千人殺すの?
ただ僅かのために
何万人が死ぬの?
ニュースが映さなくても
どこかで続いている
記事を見なくなっても
まだなお死に続ける
意味なんてないの
どんな戦争だって
意思を奪われても
人は生きているの
なにをしたいというの?
なにをのぞむというの?
幼い子が銃を
老人が剣を
それでなにを得るの?
戦車が花に埋もれ
錆びた銃が朽ちる
そんな日は来るの?
そこに人はいるの?
(2006/11/24)
死する旅人とオアシス
白い砂漠を船が行く
月の光に漂いながら
光る砂漠を船が行く
倒れ臥した旅人乗せて
燃える身体を濡らすのは
淡い月の雫だけ
渇いた喉を癒すのは
蒼い月の雫だけ
蜃気の描く夢のオアシス
その月さえも今宵はない
薄目のような切れ込みは
とうに空から落ちてしまった
滾る血のような夕焼けも
もはや色褪せ滴らぬ
黒い砂漠を船が行く
闇の波間で漂いながら
昏い砂漠を船が行く
息絶え果てた旅人乗せて
(2006/11/22)
月の光に漂いながら
光る砂漠を船が行く
倒れ臥した旅人乗せて
燃える身体を濡らすのは
淡い月の雫だけ
渇いた喉を癒すのは
蒼い月の雫だけ
蜃気の描く夢のオアシス
その月さえも今宵はない
薄目のような切れ込みは
とうに空から落ちてしまった
滾る血のような夕焼けも
もはや色褪せ滴らぬ
黒い砂漠を船が行く
闇の波間で漂いながら
昏い砂漠を船が行く
息絶え果てた旅人乗せて
(2006/11/22)
さあ幸せになろう だって世界はきみに優しい
さあ幸せになろう
いくらでも幸せになろう
誰だって
どんな人だって
空に虹が架かったら
夜を星が流れたら
きみだって微笑むよ
美味しいご飯を食べたら
誰かが抱きしめてくれたら
きみだって嬉しいよ
赤ん坊の無垢な寝顔
輝きのあふれる笑顔
休息と一杯のお茶
充実を感じる瞬間
お風呂や布団の温もり
自分に贈るご褒美
仲間と集まる宴
一人で楽しむ孤独
朝日が今日も昇って
空がとても青いこと
優しい羽毛の雲が
潤す雨を降らすこと
遠くに住んでる友の
思いがけない手紙
恋してやまない人の
待ちわびてた電話
きみが流した涙が
心に花を咲かすこと
きみが痛めた想いも
必ず糧に変わること
ほら幸せになろう
どこにでも幸せはあるよ
誰だって
どんな人だって
(2006/11/21)
いくらでも幸せになろう
誰だって
どんな人だって
空に虹が架かったら
夜を星が流れたら
きみだって微笑むよ
美味しいご飯を食べたら
誰かが抱きしめてくれたら
きみだって嬉しいよ
赤ん坊の無垢な寝顔
輝きのあふれる笑顔
休息と一杯のお茶
充実を感じる瞬間
お風呂や布団の温もり
自分に贈るご褒美
仲間と集まる宴
一人で楽しむ孤独
朝日が今日も昇って
空がとても青いこと
優しい羽毛の雲が
潤す雨を降らすこと
遠くに住んでる友の
思いがけない手紙
恋してやまない人の
待ちわびてた電話
きみが流した涙が
心に花を咲かすこと
きみが痛めた想いも
必ず糧に変わること
ほら幸せになろう
どこにでも幸せはあるよ
誰だって
どんな人だって
(2006/11/21)
パンドラと誘惑
開けてはいけない箱なのだ
けっして見てはならぬのだ
手に取りたくなる箱だけど
開けてはいけない箱なのだ
けれども囁く箱なのだ
天使の声音で誘うのだ
開けてはいけない箱なのだ
警鐘が響き訴える
敵は自分の胸の中
アけてはいけない箱なのだ
ケっして見てはならぬのだ
ロくでもないことが起きるのだ
開けては・・・
けっして見てはならぬのだ
手に取りたくなる箱だけど
開けてはいけない箱なのだ
けれども囁く箱なのだ
天使の声音で誘うのだ
開けてはいけない箱なのだ
警鐘が響き訴える
敵は自分の胸の中
アけてはいけない箱なのだ
ケっして見てはならぬのだ
ロくでもないことが起きるのだ
開けては・・・
スライド世界
どうしようもなくて
明日の光も見えず
朽ち果てるのを待つ
そんなのはいやだ
縋りようがなくて
誰の腕も見えず
倒れ臥すのを待つ
そんなのはいやだ
世界がずれていると
知ったのはいつだ
スライドする様に
気付いたのはいつだ
信じようがなくて
立ち位置さえも見えず
埋もれていくのを待つ
そんなのはいやだ
手繰りようがなくて
誰の顔も見えず
孤独だけがいや増す
そんなのはいやだ
世界はずれていても
叱咤して進む
世界を取り戻そうと
傷ついても進む
元通りになるまで
明日の光も見えず
朽ち果てるのを待つ
そんなのはいやだ
縋りようがなくて
誰の腕も見えず
倒れ臥すのを待つ
そんなのはいやだ
世界がずれていると
知ったのはいつだ
スライドする様に
気付いたのはいつだ
信じようがなくて
立ち位置さえも見えず
埋もれていくのを待つ
そんなのはいやだ
手繰りようがなくて
誰の顔も見えず
孤独だけがいや増す
そんなのはいやだ
世界はずれていても
叱咤して進む
世界を取り戻そうと
傷ついても進む
元通りになるまで
目に見えないものを
いるとか
いないとか
そんなのは
問題じゃない
信じるか
信じないか
ただ
それだけだ
誰かの言葉や
誰かの記録や
そんなのは
関係ない
信じるか
信じないか
ただ
自分で決めるだけだ
いないとか
そんなのは
問題じゃない
信じるか
信じないか
ただ
それだけだ
誰かの言葉や
誰かの記録や
そんなのは
関係ない
信じるか
信じないか
ただ
自分で決めるだけだ
ナカナイデ
泣かないで
ボクはもう
ボクじゃないんだ
ボクラはもう
ボクラじゃないんだ
ある朝
ボクの中で
目覚めたボクは
ボクなのにもう
ボクじゃないカラダで
泣きたくて
高笑い
ボクはコワレタ
ボクラはもう
ボクラじゃなかった
君はきっと信じないし
誰も君に教えない
ボクラはもはや
ボクラじゃないんだ
泣かないで
ボクはもう
ボクじゃないんだ
ボクラはもう
ボクラじゃないんだ
ある朝
ボクの中で
目覚めたボクは
ボクなのにもう
ボクじゃないカラダで
泣きたくて
高笑い
ボクはコワレタ
ボクラはもう
ボクラじゃなかった
君はきっと信じないし
誰も君に教えない
ボクラはもはや
ボクラじゃないんだ
泣かないで
天邪鬼
意見拝見 大変危険
威厳激減 赤面機嫌
視線不自然 回転視点
苦戦作戦 悪戦無限
君の意見を拝見しようか
分かってるとも危険な賭けさ
威厳がなくとも気にしはしない
赤くならずに機嫌を直せよ
視線泳がす不自然な君
定まらないままぐるぐる廻す
この作戦は大変苦難
悪戦苦闘の無限のループ
派生反省 賛成個性
反省の気持ちが芽生えたら
僕らの個性はうまく行く
威厳激減 赤面機嫌
視線不自然 回転視点
苦戦作戦 悪戦無限
君の意見を拝見しようか
分かってるとも危険な賭けさ
威厳がなくとも気にしはしない
赤くならずに機嫌を直せよ
視線泳がす不自然な君
定まらないままぐるぐる廻す
この作戦は大変苦難
悪戦苦闘の無限のループ
派生反省 賛成個性
反省の気持ちが芽生えたら
僕らの個性はうまく行く
人を笑う者よ
夢を持つものを笑え
愛を待つものを弄れ
美を追うものを屠れ
明日を負うものを躙れ
世界を担うものを蔑め
未来を望むものを嘲れ
人を信じるものを憐れめ
己を恃むものを憂え
そして
そうすることの
無為に気付け
何も生み出さぬ
愚かさに気付け
(2006/11/20)
愛を待つものを弄れ
美を追うものを屠れ
明日を負うものを躙れ
世界を担うものを蔑め
未来を望むものを嘲れ
人を信じるものを憐れめ
己を恃むものを憂え
そして
そうすることの
無為に気付け
何も生み出さぬ
愚かさに気付け
(2006/11/20)
ふたご座流星群
流れ星を見に行こう
願い事なんて関係ないさ
流れ星を捕らえに行こう
星屑集めてランプにしよう
流れ星を観に行こう
外は寒いから気をつけて
流れ星を捉えに行こう
毛布と熱いカップを持って
その一瞬の
そのために
流れ星を見に行こう
蒼い夜空を観に行こう
願い事なんて関係ないさ
流れ星を捕らえに行こう
星屑集めてランプにしよう
流れ星を観に行こう
外は寒いから気をつけて
流れ星を捉えに行こう
毛布と熱いカップを持って
その一瞬の
そのために
流れ星を見に行こう
蒼い夜空を観に行こう
風の子と寒がりの大人と
北風の中
きゃわきゃわと
はじけるような
子ども達の群れ
その横を
首を竦めながら
自転車で駆け抜ける
あの熱量が
いつの間にか
冷めてしまった
かじかむ指先で
ハンドルを切る
きゃわきゃわと
はじけるような
子ども達の群れ
その横を
首を竦めながら
自転車で駆け抜ける
あの熱量が
いつの間にか
冷めてしまった
かじかむ指先で
ハンドルを切る
本棚の奥の扉の
お天気のいい日には
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の先
冬薔薇の小道
小走りで駆けてきて
降り注ぐお日様に
煌めく髪を揺らして微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
小鳥達の囀り
それとも少女の笑い声
本の森の中を通り
冬枯れの木立の下を
野放図に乱れる薔薇の間を
こっそりと駆けてきて
お日様の出ない日にも
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の中
熱いお茶を用意して
手作りの焼き菓子を
頬張りながら微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
木枯らしのざわめき
それより少女のさんざめき
本の城の中を通り
枝越しの空の下を
香り立つ鮮やかな薔薇の間を
こっそりと駆け抜けて
図書室の奥の秘密の扉
かけられた呪文を知る少女を
楽しみに待っているわ
ここは秘密の裏庭
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の先
冬薔薇の小道
小走りで駆けてきて
降り注ぐお日様に
煌めく髪を揺らして微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
小鳥達の囀り
それとも少女の笑い声
本の森の中を通り
冬枯れの木立の下を
野放図に乱れる薔薇の間を
こっそりと駆けてきて
お日様の出ない日にも
秘密の庭で待っているわ
図書室を抜けた温室の中
熱いお茶を用意して
手作りの焼き菓子を
頬張りながら微笑うの
ナイショのおしゃべりをしましょう
木枯らしのざわめき
それより少女のさんざめき
本の城の中を通り
枝越しの空の下を
香り立つ鮮やかな薔薇の間を
こっそりと駆け抜けて
図書室の奥の秘密の扉
かけられた呪文を知る少女を
楽しみに待っているわ
ここは秘密の裏庭
非致命的
欠けちゃった爪の先みたいに
さかむけちゃった指先みたいに
かさぶたこすった傷口みたいに
笑うと切れちゃう唇みたいに
ちょっぴり
ほんのちょっぴり
ささくれている
心の片隅
さかむけちゃった指先みたいに
かさぶたこすった傷口みたいに
笑うと切れちゃう唇みたいに
ちょっぴり
ほんのちょっぴり
ささくれている
心の片隅
取捨選択
ぐるぐる
くるくる
頭の中
駆け巡る
音のメリーゴーラウンド
きらきら
ちらちら
頭の中
舞い躍る
音のダイヤモンドダスト
くすくす
こそこそ
頭の中
囁き巡る
音の永久ラビリンス
迷って
探って
辿り当てる
くるくる
頭の中
駆け巡る
音のメリーゴーラウンド
きらきら
ちらちら
頭の中
舞い躍る
音のダイヤモンドダスト
くすくす
こそこそ
頭の中
囁き巡る
音の永久ラビリンス
迷って
探って
辿り当てる
旅人
あたしたちの旅は
あてもなく
はてもなく
どこまでも
いつまでも
続いてく
風が吹くから流されて
雨が降るから留まって
月が昇れば月の道
星が降るなら尾に乗って
あたしたちの旅は
あてどなく
とめどなく
どこまでも
いつまでも
続いてく
船があるから海へ行き
駅があるから汽車に乗り
雲が浮かべば雲の舟
何もなければこの足で
あたしたちは旅を
あるがまま
なすがまま
どこまでも
いつまでも
続けてく
(2006/11/08)
あてもなく
はてもなく
どこまでも
いつまでも
続いてく
風が吹くから流されて
雨が降るから留まって
月が昇れば月の道
星が降るなら尾に乗って
あたしたちの旅は
あてどなく
とめどなく
どこまでも
いつまでも
続いてく
船があるから海へ行き
駅があるから汽車に乗り
雲が浮かべば雲の舟
何もなければこの足で
あたしたちは旅を
あるがまま
なすがまま
どこまでも
いつまでも
続けてく
(2006/11/08)
恋の散歩道
澄んだ空気の中で
寒いねと
きみが呟いた声が聞こえる
落ち葉を踏む音にまぎれて
指に息を吹きかけている
見上げた空から
舞い落ちてくる
色とりどりの木の葉と
光の粒
受け止めるように広げた腕で
冬の気配を抱きしめて
きみは少し微笑んだ
冷たい指先からめ
寒いねと
きみは笑って握り締める
降り注ぐ陽射しにまぎれて
二人の指が熱を分け合う
見上げた空から
舞い降りてくる
雲の変じた羽と
光の粒
受け止めるように閉じた瞼で
冬の気配を感じ取り
きみは少し微笑んだ
肩が触れるほど近づいて
寒いねと
僕たちは笑って囁きあう
木枯らしのいたずらにまぎれて
頬にそっと唇で触れる
見上げた空へと
舞い上がっていく
交し合った視線と
言葉の粒
解き放すように開いた唇で
恋の気配を羽ばたかせ
きみと少し微笑んだ
(2006/11/08)
寒いねと
きみが呟いた声が聞こえる
落ち葉を踏む音にまぎれて
指に息を吹きかけている
見上げた空から
舞い落ちてくる
色とりどりの木の葉と
光の粒
受け止めるように広げた腕で
冬の気配を抱きしめて
きみは少し微笑んだ
冷たい指先からめ
寒いねと
きみは笑って握り締める
降り注ぐ陽射しにまぎれて
二人の指が熱を分け合う
見上げた空から
舞い降りてくる
雲の変じた羽と
光の粒
受け止めるように閉じた瞼で
冬の気配を感じ取り
きみは少し微笑んだ
肩が触れるほど近づいて
寒いねと
僕たちは笑って囁きあう
木枯らしのいたずらにまぎれて
頬にそっと唇で触れる
見上げた空へと
舞い上がっていく
交し合った視線と
言葉の粒
解き放すように開いた唇で
恋の気配を羽ばたかせ
きみと少し微笑んだ
(2006/11/08)
百面相
怒った顔も
拗ねた顔も
泣きべそ顔も
困った顔も
愛しているよ
全部好きだよ
笑った顔も
眠った顔も
うっとり顔も
引き気味顔も
愛しているよ
全部好きだよ
だからお願い
ガマンしないで
どんな顔でも
見せてごらんよ
拗ねた顔も
泣きべそ顔も
困った顔も
愛しているよ
全部好きだよ
笑った顔も
眠った顔も
うっとり顔も
引き気味顔も
愛しているよ
全部好きだよ
だからお願い
ガマンしないで
どんな顔でも
見せてごらんよ
粉雪一片ほどのぬくもりを
誰もが凍てついた瞳で嘲笑う
憐れんだ目線を投げて寄越すのは
鏡に写った自分の顔だけ
全てが凍てついた世界の只中で
抱いていた願いは落ちて砕け散る
魂消る悲鳴も粉々に舞った
存在の意義など分からず
記憶の不在を嘆いている
共有することが出来たのならば
乖離した夢現を繋ぎとめられただろうか
高らかに哄笑する幻聴も
降り注ぐ氷柱にも似た絶望も
ぬくもり一つ与えぬままに
この身の血肉を突き刺していく
倒れ込んだ氷雪の上
紅く染めて刻み込もうか
仰臥して閉じた瞼を
縫い合わせた涙も隠し
何かが凍てついた瞳を溶かす
柔らかな光を投げて寄越すのは
垂れ込める雲間から零れる青空
全てを捨て去った世界の片隅で
残された鼓動が僅かに胸に火を灯す
あたたかな涙が風に舞った
憐れんだ目線を投げて寄越すのは
鏡に写った自分の顔だけ
全てが凍てついた世界の只中で
抱いていた願いは落ちて砕け散る
魂消る悲鳴も粉々に舞った
存在の意義など分からず
記憶の不在を嘆いている
共有することが出来たのならば
乖離した夢現を繋ぎとめられただろうか
高らかに哄笑する幻聴も
降り注ぐ氷柱にも似た絶望も
ぬくもり一つ与えぬままに
この身の血肉を突き刺していく
倒れ込んだ氷雪の上
紅く染めて刻み込もうか
仰臥して閉じた瞼を
縫い合わせた涙も隠し
何かが凍てついた瞳を溶かす
柔らかな光を投げて寄越すのは
垂れ込める雲間から零れる青空
全てを捨て去った世界の片隅で
残された鼓動が僅かに胸に火を灯す
あたたかな涙が風に舞った
クレンジング
落ちきらないメイクみたいに
気付いたら奥底にまで
入り込んでる
私の人生を飾り立てて
去っていったあなたは
まるでそんなメイクみたい
綺麗に拭い去ったつもりでも
染み込んでしまって
汚れのように溜まっていく
だから私は今日も
強力なクレンジングを探して
顔を洗ってみるの
気付いたら奥底にまで
入り込んでる
私の人生を飾り立てて
去っていったあなたは
まるでそんなメイクみたい
綺麗に拭い去ったつもりでも
染み込んでしまって
汚れのように溜まっていく
だから私は今日も
強力なクレンジングを探して
顔を洗ってみるの
雪の花をあなたに
あなたに花をあげましょう
白い白い雪の花
あなたに花をあげましょう
冷たい冷たい雪の花
微笑を含んだ唇の
零れる吐息を降り注ぎ
艶美を潤ます双眸の
滴る涙を含ませて
あなたに花をあげましょう
白い白い雪の花
あなたに花を降らせましょう
綺麗な綺麗な雪の花
彷徨い歩ける足取りの
蹌踉めく視界を晦ませて
戸惑い斃れるその四肢の
通える血潮を凍らせて
あなたに花を降らせましょう
白い白い雪の花
あなたの花を手折りましょう
綺麗な綺麗な雪の中
白い白い雪の花
あなたに花をあげましょう
冷たい冷たい雪の花
微笑を含んだ唇の
零れる吐息を降り注ぎ
艶美を潤ます双眸の
滴る涙を含ませて
あなたに花をあげましょう
白い白い雪の花
あなたに花を降らせましょう
綺麗な綺麗な雪の花
彷徨い歩ける足取りの
蹌踉めく視界を晦ませて
戸惑い斃れるその四肢の
通える血潮を凍らせて
あなたに花を降らせましょう
白い白い雪の花
あなたの花を手折りましょう
綺麗な綺麗な雪の中
茫漠の風景
指先の切り傷
滲んだ赤に
吐息を零して雪が滲む
真夜中の街路樹
凍った土に
月影を隠して闇が溶ける
公園の噴水
乾いた水面
君の眼を洗って絶望が淀む
十二月の凩
倒れた君の
真白さを晒して骨に沁みる
滲んだ赤に
吐息を零して雪が滲む
真夜中の街路樹
凍った土に
月影を隠して闇が溶ける
公園の噴水
乾いた水面
君の眼を洗って絶望が淀む
十二月の凩
倒れた君の
真白さを晒して骨に沁みる
贈りもの
貴方に贈りましょう
ありがとうの気持ちを
あなたに伝えましょう
表せない感謝を
誕生日
クリスマス
お年玉
ご祝儀
お歳暮
お中元
贈りたいから贈りたい
伝えたいから伝えたい
ありがとうの気持ちを
溢れるこの感謝を
ありがとうの気持ちを
あなたに伝えましょう
表せない感謝を
誕生日
クリスマス
お年玉
ご祝儀
お歳暮
お中元
贈りたいから贈りたい
伝えたいから伝えたい
ありがとうの気持ちを
溢れるこの感謝を
海辺の町
誰もいない
海辺の町
夜が行って
朝が来ても
目覚めの歌が
打ち寄せても
誰もいない
海辺の町
貝の殻が
砕けて散って
辺りを白く
埋め尽くしても
誰も見ない
光の町
潮騒が
寄せて返して
松を渡る
風が吹いても
誰も聞かぬ
静かの町
(2006/11/07)
海辺の町
夜が行って
朝が来ても
目覚めの歌が
打ち寄せても
誰もいない
海辺の町
貝の殻が
砕けて散って
辺りを白く
埋め尽くしても
誰も見ない
光の町
潮騒が
寄せて返して
松を渡る
風が吹いても
誰も聞かぬ
静かの町
(2006/11/07)




