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怖いことばかりが待ち受けている
辛いことばかりが手招きしている
そんな世界ばかりだ

愛なんてもはや露の如く消えて
夢なんてもはや霧の中に迷う
そんな人間ばかりだ

礼儀はとうに踏みにじられて
正義はとうに使い古され
そんな社会ばかりだ

上手い話には裏があって
言い寄る人は泥棒だらけで
そんな警句ばかりだ

そんなことはないと知っていても





2007.11.05 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
甘い湯気の立ち昇る
きみの入れたココア
とろりと光る水面に
窓越しの陽が注ぐ

悩み事があるのなら
一口飲んでごらんよ
こくりと甘さが落ちてく
ふさがる胸を焼く

何も言わなくてもいいよ
言いたいのなら聞くけど
声に出さずに伝わる
きみのあたたかさ

吐き出した吐息は
甘い湯気に消えて
寄り添う仔猫のように
優しさが包み込む


甘い匂いの昼下がり
きみの入れたココア
とろりと光る水面に
笑顔の花が映る
2007.11.05 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
大丈夫
心配しないで

僕は行くよ
冒険に

扉を開けると
そこはいつだって異世界

おもちゃのような剣
ほんの僅かのコイン
地図はまだ小さい
それから魔法の呪文

たいていの勇者は
まずこの程度の装備

ほんとは広場か酒場で
仲間集めをしたいけど
今回の旅はひとまず
目的地に着くのが大事

最初の敵はモンスター
緑の羽根を震わせて
だけど剣を振るえば
飛んで行ってしまう

次の敵はケルベロス
レベルが足りないから
今の僕は太刀打ちできない
眠ってる隙に逃げよう

赤い太陽なら止まれ
青い太陽は進め
沼にかかる白い飛び石を
踏みながら向こう岸へ

誘惑の魔法のかかる
四辻で迷いながら
地図を頼りに右へ

ダンジョンの中もまた
魅惑の宝が招く
気をつけないと駄目さ
取っていいのは一つだけ

魔法の呪文を唱えながら
探してた薬草と
アイテムをゲット

最後のボスは魔女で
僕を見下ろして笑う
秘密の呪文をかけた
手にしたコインを渡そう

ダンジョンを抜けても
まだまだ危険は続く
家に着くまでが冒険

ほらまた赤い太陽

扉を開けたなら
お帰りと声がして
ママが抱きしめてくれる

無事に冒険を終えた
僕へのご褒美は
お釣りで買ったビスケットと
ママ特製のココア


(2006/10/06)
2007.11.04 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
秋の風に溶けて消えた

夏の残り香のように

僅かなぬくもりだけ残して

あなた行ってしまった

離れないと言ったのに


確かなものなんて

どこにもないと

呟いた私を抱きしめた


確かめていてよ

どこにも行かない

囁いたあなたはもういない


感触だけが哀しいくらい

こころとからだを締め付けて

落ちていく木の葉とともに

冷たい雨に打たれてる


夏はどこへいってしまったの

私だけが帰れない

凍えていく季節に

取り残されていく


あなたどこへいってしまったの

私だけがもどれない

凍えていく心が

取り残されていくよ


(2006/10/02)
2007.11.03 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰よりも速く

誰よりも強く

誰よりも賢く

誰よりも美しく

誰よりも正しく

誰よりも素晴らしい

そんな人はどこにもいない

どれか唯一つであっても


誰よりもだなんて

そんな誰かはいないのだ
2007.11.03 Sat l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
オトナになろう
受け流せるほど
若さは未熟だと
笑い飛ばせるほど

イイヒトであろう
偽りだとしても
板に付くくらいに
ホホエミを浮かべよう

オダヤカであろう
剣を向けぬように
自分も誰かも
致命傷を負わぬように

2007.11.02 Fri l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
なぜ

そう訊かれたら

私だからだと

答えよう


なぜ

そう問われたら

自然なのだと

答えよう


理由なんかない

誰かに言える理由など

言葉に出来る理由など


ただ

感じることが

私なのだと

伝えよう


ただ

綴ることが

自然なのだと

伝えよう
2007.11.01 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
金の花
銀の花
輝ける
秋の花

甘やかに
咲き誇り
涼やかに
匂い立つ

悩めしも
苦しみも
ひと時の
忘却を

金の花
銀の花
風に乗り
包み込む

散りばめて
埋め尽くす
昼の道
空の下

美しく
可愛げに
夜の風
月の下

金の花
銀の花
愛すべき
小さ花
2007.11.01 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top