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虹を見たよ
聳え立つ
雲のお城に架かってたよ
群れをなして廻る
鳩の羽ばたきの中に
紛れ込んだ
夕立の声を聞いたよ

虹を見たよ
光の鳥が一羽
空の彼方へ
飛んでいったよ
雲の隙間に覗く
青い宇宙の色に
溶けていった
光の鳥を見たよ
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2007.08.10 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
線香花火をしていると
玉の中に顔が浮かんだ
ぶつぶつと何かを呟いているが
聴き取ろうにも火花が痛い
そうしているうちに
顔は落ちてしまった
あとは闇


道を歩いていると
そこら中が
ねずみ花火だらけである
おちおち歩けやしない
困っていると夜が落ちてきて
黒猫になって食べ尽くした
今宵の空は満点の星だ


よく晴れた昼下がりに
ぽんと気の抜けた音がする
そちらを向いてみると
大輪の花火が見えた
見蕩れていると
あっという間に夜が来た
なるほどあれは太陽だったのだなと思った


湖畔の花火大会に出かけた
待っても待っても上がらない
ふと見ると
水面に花火が映っている
面白くなって掬い上げた水にもまた
小さな花火が映った
空は静かに闇のままだった


打ち上げ花火を見ている
そろそろ終わりかという頃
ひときわ高く上った花火が
星にぶつかって開いた
痛いじゃないかと嘆きながら
星屑が煌めいた


夜道を歩いていると
先のほうで光るものがある
近付いてみると
それは火花を散らした人魂だった
花火職人の魂です
通りすがりの僧侶が言った


子どもたちが花火をする横で
大人たちが酒を酌み交わしている
どうぞ一献
勧められて飲んだ酒に
花火が入っていたらしい
口の中でぱちぱちと爆ぜている


ヘビ花火がもくもくと動いている
どこまで大きくなるのかと思っているうち
気付けば巻きつかれていた
まるで痛くなかったが
身体中が真っ黒に煤けてしまった


山の中で花火が上がっている
四方から音が響いて
飲み込まれそうだ
花火が鳴り止んでも
跳ね返る音ばかりが
一晩中続いた
おかげで寝不足だよと
月が欠伸しながら沈んだ


どうやら溺れたらしい
ゆっくりと沈みながら
吐き出した泡の行方を追った
水面にぶつかって
色とりどりに弾けたそれは
まるで花火のようだった
2007.08.10 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top