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カーテンの向こうから
聞こえてくる
雨だれの音

囁くように
歌うように
世界を包んでる

耳を澄まして
聞き取ろうと
息を潜めても

暗号めいた空の声は
揶揄ってすりぬける


窓の向こうで
煌いてる
紫陽花の蒼は

雨と交わした
内緒の言葉で
心を染めていく

僕を見上げて
微笑んで
少しつんと澄ます

秘め事めいた花の声は
微笑んで滴った


花のあいだにかかる
水晶の連なりも

石畳に溢れた
弾ける水玉も

僕の耳元
くすぐりながら
歌を歌っている


空の向こうに
隠れてる
白い太陽の光

はにかむように
見守るように
世界を包んでる
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2007.06.16 Sat l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
春には春の
夏には夏の
気配がすぐそこにあって

太陽や風や草木が
包み込む
世界ごとわたしを

時はいつも
軽やかに
雨のように染み込んで

季節の中で
感じるものは

優しく流れている


咲き誇る花の色も
愛を囀る小鳥たちも

立ち昇る入道雲も
照りつける陽射しも



秋には秋の
冬には冬の
息吹きがわたしに寄り添っていて

夕暮れも涙の色も
甘いほど
わたしを締め付ける

時が来れば
緩やかに
風のように近付いて

季節の中で
感じるものは

静かに流れている


高く遠くなった空も
色づく木の葉の降る音も

凍りついた窓辺も
降り頻る粉雪の白さも



季節の中で
受け取るものは

すべて愛おしい


(2006.05.25)
2007.06.16 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top