fc2ブログ
どこ行くの

どこにも

どこへも行かないよ

そんな風に

言い合って

去ってしまった日々

かつて

そんなこともあったと

思い出す日々
スポンサーサイト



2007.05.31 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
灯りもない洞窟の中
彷徨って歩く
アリアドネの糸もないのに
ひたすらに歩く
手に触れるものが
壁なのか
異形なのか
それすらも分からぬまま
足音を響かせて
どこまでも歩く

時間もない洞窟の中
彷徨って歩く
目指す出口もないのに
ひたすらに歩く
滴る雫の音が
水なのか
血潮なのか
それすらも分からぬまま
ずぶ濡れになりながら
どこまでも歩く

星一つの明かりすら
射し込まない暗闇で
一秒の在処すら
変幻に変わる暗闇で

己の存在すらも
分からぬまま
どこまでも歩く
2007.05.31 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
爪の中に入り込んだ棘
紙が引き裂いた皮膚
灼けて渇ききった瞳
ぶつけてしまった小指

言いそびれてしまった言葉
掴み損ねてしまった愛情
捉えきれなかった指先
選ばなかった選択

ささやかなのに
ささいなことなのに
致命的な痛み
2007.05.30 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
陽射しは零れて
花は綻び
風はそよいで
鳥が囀る

雲は流れて
影を落として
川は煌めき
光を散らす

街は色づき
人は微笑み
道は遠くで
揺らいで映る

君はどこかで
僕はここで
時は歩いて
空へと続く
2007.05.30 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
星をちりばめた
フロントガラス
霧雨の夜を走る
流星が駆け抜けるのを
目の端で見ている

濡れそぼった僕
アクセルを踏む
霧雨の夜が光る
星空をかき分けるのも
僕の意のまま

七色に光る
小さな粒を
集めて流して
この街を抜けよう
2007.05.29 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
カラダにいいんだよ
飲んでごらんよ
真っ白な王冠を
君にあげるよ
どんなドレスも
敵わない
滑らかな舌触り

青い空と太陽を浴びていた
薫る草と風の匂いのする
ほんのり甘い
素敵な飲み物

ココロにいいんだよ
飲んでごらんよ
イライラしてた日も
甘く変えるよ
遠い昔に
見てたような
穏やかな夢のよな

青い空と太陽を浴びていた
揺れる草と花の匂いのする
ほんのり優しい
素敵な飲み物
2007.05.29 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
雨が降る
追いかけてくる
誰かが僕を
呼んでるよ

風が鳴る
捕まえに来る
誰かが僕を
呼んでるよ

悲鳴を上げても
雨音がかき消すよ

血が流れても
雨粒が洗い流すよ

雨が降る
冷たい指を伸ばす
誰かが僕を
手招くよ

風が鳴る
絡み付いてくる
誰かが僕を
手招くよ

追跡者の影を
風音が吹き消していくよ

くずおれた僕を
狂風が連れ去っていくよ

雨が降る

風が鳴る

誰も僕に
気付かない
2007.05.28 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
声が聞こえる
おいでよと
呼んでいる
おいでよと

ぼやけた太陽も
曖昧な地上も
抜け出して
おいでよと

憂鬱な月曜も
古ぼけた日常も
捨て去って
おいでよと

開け放った窓から
声が届く

おいでよ

涼しい風を従えながら
声が届く

おいでよ
2007.05.28 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
きみとぼくと

ぼくとわたしと

みんなみんな

友達になろう

あなたとも

友達になろう

世界中

友達になろう

きみとわたしの間に

花が咲いて

わたしとあなたの間に

花が咲いて

いつか

世界は

花で埋め尽くされるんだ


友達になろう




2007.05.27 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
何もかも合わない恋をしてたら

消化不良で胃もたれを起こした

好きなだけじゃ駄目なんだね


どうしても手に入れたかったのに

身体中に毒素が廻った

死に到るような恋だったね


特効薬なんてなくて

切除するしかなくて

僕は恋に蝕まれた


穿たれた傷痕に

涙が沁みて痛いけど

切り捨ててしまった恋は

僕の一部じゃないんだ


だけど時折

もうないはずの僕の一部が

思い出したように痛むんだ


(2006.04.27)
2007.05.27 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
難しいのは

その瞬間に

どう動くかではなく

動いた結果を

誰に咎められても

言い訳せずに

立っていられるか

後悔したとしても

誤魔化したりせずに

受け止めていられるか

ということの方だ

2007.05.26 Sat l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
恋より濃くて
愛より甘い
とろける口どけ
召し上がれ

それが春風スイーツ

咲き乱れる花の香りも
柔らかく温む小川の匂いも
包み込むような陽射しの香りも

世界を湿らすそぼ降る雨も
今朝芽を出した小さな緑も
ほっこり乾いた洗濯物も

こぼれる幸せ
召し上がれ

あなたのために
春風スイーツ


(2006.04.26)
2007.05.26 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どうしようか
泣きたいみたい
胸の奥底
詰まってるの
取り出せないまま

だって
どうしたら
良かったの

困っているの
切ないみたい
本当はそこに
何もないって
知ってるんだもの

だけど
どうしても
欲しかった

苦しすぎて
何も出来ない
吐いても吐いても
出てこないまま
引っかかってる

そうよ
どうだって
好きだった
2007.05.25 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
どんどん

どんどん

歩いていこう

明日の向こうへ

歩いていこう

昨日が見えてた

あの丘越えて

足跡残した

砂漠を越えて

どんどん

どんどん

歩いていこう

更なる世界を

目指していこう

宇宙に聳える

あの山越えて

足などつかない

大海越えて

どんどん

どんどん

歩いていこう

明日の向こうへ

歩いていこう
2007.05.25 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
なにがしたいの

なにになりたいの

なにがほしいの

なにをのぞむの

だれもがしっているの

ほんとにしっているの

だれもがしらないの

ほんとはしらないの

どこにいきたいの

だれといたいの

どうしたいの

どうなりたいの

どこにあるの

どれなの

どうなの

なにがしたいの

いつかわかるの
2007.05.24 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
窓の向こう
通り過ぎる
人の中に
君を見た

そんな気がした


街の流れ
映像越しに
君の笑顔
見つけ出した

そんな気がした


カーラジオから
零れ落ちた
ノイズの中に
声を聞いた

そんな気がした


どこにも

いないのに
2007.05.24 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
蝶々

蝶々

ひらひら

蝶々


燦々

きらきら

ふわふわ

もこもこ


さやさや

そよそよ

ゆらゆら

さらさら


蝶々

蝶々

ひらひら

蝶々
2007.05.23 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
期待はしすぎちゃダメ

もしかしたらな

くらいでちょうどいい


ワクワクしすぎちゃダメ

楽しいかもな

くらいがちょうどいい


やっぱりダメだったか

こんなもんかな

くらいで済むように


夢を見すぎちゃダメ

やるだけやるか

くらいでちょうどいい


肩の力抜いて

自然体だな

くらいがいいんだよ
2007.05.23 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
遠い森から
聞こえてくる
アナタの歌

もどかしくて
あどけなくて
つたなくて

遠い空から
聞こえてくる
アナタの歌

つっかえながら
とまどいながら
心細げに

遠い夜から
聞こえてくる
アナタの歌

高く渡って
澄んで響いて
夢に届く

時を超えて

アナタの歌が出来るまで

遠い季節に
響いていく
アナタの歌を

聴いて眠ろう


2007.05.22 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘く薫る
君に会いたくて
静かな裏道を行く
風は涼しく
陽射しは眩い
五月の昼下がり

白く光る
君に会いたくて
長閑な裏道を行く
猫が寝転び
木の葉がささめく
五月の昼下がり

胸いっぱいに
広がった
甘やかな
香りと

空いっぱいに
広がった
君の健やかな
姿と

花開かせた
君に会いたくて
小さな裏道を行く
約束に似て
秘密にも似た
五月の昼下がり
2007.05.22 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
二人が抱いてた夢は
予感よりも脆かった
取り戻せない昨日に
壊れていく音が響いた

一人で歩くのは
怖くって
二人で行くには
遠くって

足並みが徐々にずれていく
もう
あの頃には
戻れなかった

ああ
夕暮れに
あなたの背中が消えていく

ああ
呼んでも
あなたの背中に届かない


愛の形も分からずに
それでもいけると信じてた
手に入れていたものなど
砂に埋もれて飛び去った

一人で探すには
広くって
二人で探しても
まだ広い

方角が徐々にずれていく
もう
あなたの影
見えなくなった

ああ
風の向こう
あなたの姿が消えていく

ああ
もう二度と
二人の道は揃わない


いつか
迷って
出会っても

ああ
空の下で
二人は笑ってすれ違う

ああ
あの夢を
星のように二人目指しても
2007.05.21 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top

SOS

誰かのトクベツでいたい

あなたじゃなくちゃダメだと

きみだけしかいないんだと

言われたい

言って欲しい

誰かのトクベツになりたい

誰でも良いの誰かで良いの

唯一無二の存在だって

言われたい

言って欲しい
2007.05.21 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
僕を置いていけ
全ての道に
僕を置いていけ
全ての明日に

そしてもう

思い出すな


僕を追い出して
全ての窓から
僕を追い出して
全ての過去から

そしてもう

縋り付くな


2007.05.20 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
カッターナイフで歯を削って
ホチキスで口を塞ごう
消しゴムで言葉を消したら
もう私は電話には出ません

水性のペンで瞳を書いて
修正ペンで虹彩を描いても
涙に滲んで溶けてしまえば
もう私は書類を見ません

定規に背骨を挿げ替え
鋏を両の手に持って
コンパスを足に装備したら
もう私は木偶の坊になる

出鱈目な判子を手当たり次第
歪曲な罫線のノートに押して
スタンプ台に突っ込んで
もう私はメモを取りません

指のあいだを糊付けにして
爪先同士をガムテープで巻き
パンチで心に穴を穿って
もう私は耳を貸しません

計算機がはじき出した
エラーすれすれの時間と
偽りの曜日のあいだ
私は身動きを取りません

だからもう
私をあてにしてはいけないのです


(2006.04.25)
2007.05.20 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ぼくたちは

同じ歴史を

歩いたはずなのに

なぜだろう

ちょっとずつ

違ってるんだ

本当は

違う世界に

いたのかも

しれないね
2007.05.19 Sat l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
欲望の赴くままに
あなたが欲しいの

あなたの指
あなたの唇
あなたの身体

抱きしめて欲しいの
息も絶えるほど
抱き尽くして欲しいの
身悶えるほど

生きたいの
死にそうなくらい
行きたいの

感じたいの
案じちゃうくらい
感じたいの

構わないで
絡まないで
語らないで

離さないで
放れないで
話さないで

交わさないで
躱さないで
乾かないで

掻き乱して欲しいの
掻き回して欲しいの
掻き出して欲しいの

入り込んで欲しいの
取り込んで欲しいの
染み込んで欲しいの

ただ欲望のままに
あなたが欲しいの

愛じゃないの
恋じゃないの
言葉に意味はないの

愛撫が欲しいの
細部まで欲しいの
内部に欲しいの

あたしの指
あたしの唇
あたしの身体

抱きしめられたいの
息も喘ぐほど
抱き壊されたいの
もう会えぬほど

溶け合わなくていいの
くっついていたいの


そんな日もあるのよ

そんな日があるのよ


(2006.04.19)
2007.05.19 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
誰も皆
その行き着く先を
知らない

流した涙の行方
零した吐息の軌跡
生まれたばかりの話

誰も皆
その答えの在処を
知らない

時間の始まる前
宇宙の果ての向こう
ここにいる理由

誰も皆

手探りのままで

それでも
知りたいと願い

誰も皆

迷い子のままで

それでも
行きたいと願う

誰も皆
その先に待つものを
知らない

それでも

いきたいと願う
2007.05.18 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
私は
ここにいて
ここにいない

どこにいるの

だれといるの

私は
ここにいて
ここにいない

どこにあるの

なにがあるの

私は
ここにいて
ここにいない

どうしてなの

なにになるの




どこ



だれ


私は
ここにいて
ここにいない

どれも私

たぶん私
2007.05.17 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
花は毟られ
草は千切られ
風が通り過ぎる

浮かんだ涙は
風のせいにしてしまえ

渡し損ねた
白い便箋
風が飛ばし去ってく

呟く言葉は
風に攫われた振りをしよう

雲が飛んでく
影の速さで
風が通り抜けてく

手放す気持ちは
風に託してしまおう

よろけるほどに
飛ばされそうに
風の強い日には

溜め息さえも
風の音にしてしまえ


2007.05.17 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
愛しています
あなたの幸せを
願うほどに

愛しています
あなたの喜びを
祈るほどに

愛しています
あなたの存在を
憎むほどに
2007.05.16 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top