上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
君の前では
笑っていた
いつだって
いつだって

君に覚えていて
もらいたかった
笑った顔
微笑む顔

君が遠くに
いくのなら
笑顔だけを
刻んで欲しかった

君との距離が
遠くなって
抱きしめあえない
日が来るから

君が行くまで
笑っていた
いつだって
いつだって

ありがとうも
がんばっても
言わないから
笑っていた

ありがとうも
がんばれも
言われたくなくて
笑っていた

君が本当は
嗚咽を隠した
私を
覚えていたとしても

君が本当は
哀しみこらえた
私に
気付いていたとしても

君が行くまで
笑っている
いつだって
いつだって

君がいつか
思い描くとき
泣き顔の私なんかじゃ
ないように

輝く笑顔を
描けるように
スポンサーサイト
2007.02.28 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
見えない敵がいるぞ

警鐘を打ち鳴らせ

見えない敵がいるぞ

水攻めで追い返せ

侵入してくるやつらは

大砲で吹き飛ばせ

突進してくるやつらは

防壁で跳ね返せ

見えない敵が来たぞ

山の向こうから来たぞ

見えない敵が来たぞ

追い風に乗って来たぞ

敏感なぼくらは

すぐに迎撃体制

鈍感な君らは

憐れむ目つきで見守る

見えない敵がいるぞ

目を真っ赤にして戦え

見えない敵がいるぞ

口と鼻をふさげ

雨の日の翌日には

大量に押し寄せる

今日は好い天気だ

哀しい合戦日和だ


2007.02.28 Wed l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
無理しなくてもいいと
無茶しなくてもいいと
誰かが言ったとしても
髪の毛一本そよがない

無意味じゃないのと
無駄じゃないのと
誰かが言ったとしても
虫刺されほども痛まない

大事なものだと
第一に思えると
誰かが言ったとしたら
光の粒の温もりになる

大丈夫だよと
大好きだよと
誰かが言ったとしたら
一握りほどの小石にはなる

それでも

この足元は不安定で
この道筋は不透明で
誰にも委ねられない

この選択の不明瞭は
この煩悶の不安感は
誰にも拭い去れない


無理をしたとしても
無茶であったとしても
己自身が言わなければ
この足は止まらない

無意味だっていいじゃないと
無駄だっていいじゃないと
己自身で言わなければ
この腕は動かない

この足が傷付いても
この声が嗄れ果てても

歩んだ道に滲む血の軌跡が
過ぎ行く風を震わせる波紋が
僅かでも残るならば

この足を止めず
この腕を振って
この道を

この声で歌い
この指で綴り
この道を
2007.02.27 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
捉えどころのない

掴みどころのない

仕草と表情

笑うでもない

怒るでもない

静かな容貌

予想もつかない

予測も出来ない

気付けぬ様相

今度はないと

こんなじゃないと

カオスの顔で

混沌ではない

混乱ではない

語りで騙る

先が見えない

次が読めない

カオスの顔で

だからこそ

なんにだって

どんなにだって

なれると騙る
2007.02.27 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ただ光が差し込んだだけなのに
ただ雫を通して光るだけなのに
どうしてこんなにも心惹かれるのだろう
朝の空に弧を描く七色の虹

太陽が濡れた大地を照らす
濡れた大地には黒く影が落ちる
水溜りに映った空は蒼く輝いて
降り注ぐ雨粒が揺らめかせては跳ねる

雲は重たそうな顔つきでゆっくり流れ
遠い空の切れ間に幾つもの梯子をかける
それでも誰もあの空の上に行くことは出来ないので
薄れていく虹の欠片だけを指に残す
2007.02.26 Mon l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どんなささいなことでも
知りたいの
あなたのこと教えてよ
好きか
嫌いか

どんなさまつなことでも
聞きたいの
あなたのこと教えてよ
好きか
嫌いか

どんな風に思っているのか
気になるの
わたしのこと聞かせてよ
嫌いか
好きか
2007.02.26 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
恋愛に必要なのは

自己暗示

自己欺瞞

自己演出

違うというなら

それでいい

そのほうがいい
2007.02.25 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
恋をしたら
アタシは何か変わるかしら
愛し合ったら
アタシは何を変えるかしら

濃い藍色の
マフラーで首を絞めて
濃い藍色の
闇の中でキスしてみた

寒さに震える仔猫みたいに
アタシとアナタ
恋の花火 愛の炎
燃やしてみたけど

濃藍の毛並みで
濃藍の闇夜で
なにも分かんない

故意に喧嘩しても
逢いに走り抜けても
なにも変わんない


恋をしたら
アタシは何か変わるかしら
愛し合ったら
アタシは何を変えるかしら

なにもわかんない

なにもかわんない

■□■□■□■□■□■□■□■□■□
濃藍


(2006/01/27)
2007.02.25 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
黄色

薄桃





青空

早緑

風は冷たいけど

こんなにも春
2007.02.24 Sat l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
この星はとても青くて
この星はとても綺麗で
だから
誰もが欲しがってしまった
手に入ると思ってしまった

誰のものでもなかったのに

それに気付くときはもう
遅いのかもしれないけれど

この星はとても青くて
誰のものでもない

■□■□■□■□■□■□■□■□■□



(2006/01/26)
2007.02.24 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
月にウサギがいるように
花に親指姫がいるように
僕の中に君がいるんだ

いるよ
ほら

朝目覚めたら
君になってるんじゃないか
そう思うくらい

いるってば
ほら

癖も顔も形も
君になってるんじゃないか
伝えにきたんだよ

嘘じゃないよ
ほら

月にはウサギで
僕の中には君がいるんだ
恋しすぎたのさ

よく見てみてよ
ほら

僕はもうすっかり
君になっているじゃないか
じゃあ目の前の君は

そういうことか
へえ

僕の中に君がいるなら
君は一体誰だろう
君の中にも僕がいるかな

違うって
へえ

じゃあもういいや
僕の知ってる君なら
そんな顔しないしね

付きまとうなって
へえ

自惚れじゃないの
僕は君なんて知らないよ
君が君ならむしろ要らない

近づくなって
へえ

君が君なら要らないけど
君が君じゃないならいいよ
用なんてないよ

月にウサギはいなくても
花に親指姫はいなくても
僕の中には君がいるんだ

あれ

君の中に僕がいるのかな

あれれ

私はどっちかしらね
2007.02.23 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
高い高い屋上の上から

見下ろした町並みに

虫ピンを刺してく

ビルも

道路も

人も

全部

虫ピンで刺してく

太陽を浴びて

ピンの頭が光る

そよ風を受けて

羽のように揺れる

身動きできなくなった町を

ガラスケースに収めたら

高い高い屋上の上から

虫ピンを抱いて

落ちていこう

ビルより

道路より

誰よりも

綺麗なままで

収まろう
2007.02.23 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘い甘いバニラのにおい
ふんわりかおる香ばしさ
三時のおやつに召し上がれ

チョコチップ散らして
バナナはつぶして
ジャムを混ぜたり
スパイス入れたり

甘い甘いお菓子のにおい
ふんわりかおる懐かしさ
お茶のお供に召し上がれ

砕いたキャンディ散らして
お芋はつぶして
紅茶の葉混ぜたり
ジンジャー入れたり

甘い甘いひとときのにおい
ふんわりかおる楽しげな
話をしながら召し上がれ

ちょっと焦げててもご愛嬌
2007.02.23 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ナんでもないことを

ルいがないことのように

シゅうしょく華美に言い立てる

スごくくだらなそうに見えて

トきどき少し羨ましい


ペン軸が欠けただけでも

シを連れてくるように思えて

ミるもの全てが怖くなる

スてきな提案をしてあげよう

トり寄せればいいんだよ


マったく困ったもんだ

ゾウにでも踏まれてみるかい

ヒげきのヒロインのつもりなら

スこし周りを見回してみなよ

トリまで見てるのは自分だけさ
2007.02.22 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
人にされていやなことは
してはいけません
己の尺度で考えても
おそらくは間違いではない

人にされて嬉しいことは
少し考えなさい
己の尺度で考えたら
時として間違えてしまう

物事の善悪を
誰かが教えても
それはきっと
世界共通ではないから

何事も
人にされたことならば
暫し考えなさい
己がすることに
照らし合わせなさい

己の尺度で測れることは
そう大きくも長くもない
手の届く範囲
目の届く範囲
だからこそ考えなさい

それが思いやり
2007.02.22 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
分かり合える

分かり合えない

受け入れられる

受け入れられない

共感できる

反感を持つ

打てば響く

噛み合わない

足並みが揃う

歩幅が違う

馬が合う

そりが合わない

分かち合える

分かち合えない

好き

嫌い

それでいい

だからいい
2007.02.21 Wed l 花膳 l コメント (6) トラックバック (0) l top
なまめかしい仕草で
誘ってくる
薄闇に光る太腿
媚びるような目つきで
そそってくる
妖しく光るまなざし
濡れた唇に笑みを
尖るネイルに罪を
乗せて差し招く
ファムファタル

気があるのか
待っているのか
それならば
細腰を抱いて
街に向かおう


ぎこちない仕草で
誘ってくる
薄闇で揺れる指先
焦げるような目つきで
襲ってくる
怪しく揺れるまなざし
渇く唇に酒を
尖る本能に危機を
乗せて押し寄せる
そのオトコ

気があるのか
やってくるつもりか
それならば
一瞥をくれて
街に消えよう


薄暗いバーの中
颯爽と女は消えて
呆然の男は酒と二人
2007.02.21 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
いちどだって

きみと触れなかった

ぼくの言葉では

きみの心は振れなかった

ぼくの好意では

きみの笑顔さえくれなかった

ぼくの想いでは

きみの気持ちは揺れなかった

ぼくの想い出は

きみのカタチに揺れ残った

ぼくの行為では

きみの涙も濡れなかった

ぼくのことまでは

きみの記憶もつれなかった

なんどだって

きみと触れたかった
2007.02.20 Tue l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
彼女の鎖骨には
湖がある
なだらかな稜線のふもと
水をたたえて

彼女の鎖骨には
人魚がいる
つややかな鱗を揺らし
笑みをたたえて

ぼくは時折
鎖骨の彼女に
挨拶をする

ぼくは時折
鎖骨の彼女に
接吻をする

彼女の鎖骨には
湖がある
それを飲み干してから
夜を撫でてく
2007.02.20 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
行ってきますも
ただいまも
いただきますも
ごちそうさまも
誰もいないとしても
口に出してみる

おはようも
おやすみも
暑いとか
寒いとか
誰も聞いてなくたって
声に出してみる

自分自身に
世界に
伝わることが大事
誰かに伝わればさらにいい

大好きも
愛してるも
誰も耳にしなくても
言葉にしてみる
2007.02.19 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
きみの欠点だね
どんな話もいつか
きみの話にすりかわる

きみの難点だね
どんなシーンもいつか
きみの視点に置き換わる

人の発言先回り
誰も思ってないのに
きみが主体の話を作る

自己顕示欲
さりげなさそうで強いから
ときに僕はうんざりするよ

だけどきみは努力家で
面倒見のいい良い人で
だから余計に言えないよ

きみの短所だよね
どんなことでもいつか
きみは気にしてすりかえる

きみの難所だよね
きみがメインの話を
僕は無理して無視をする

自意識過剰
自然なふりして強いから
ときに僕は困惑するよ

だけど嫌いになれなくて
近くて遠くて近いから
だから容易に言えないよ

僕も似ているよね
どんな話もいつか
自分の話にしたりする

だから僕には言えないよ

2007.02.19 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
大好きな歌を
口ずさんで
出かけよう

おひさまが顔を
覗かせてる
よく晴れた午後の
さんぽみち

空を見ることを
いつからか
忘れてた

泣いてばかりの日々に
さよならを告げて

さあ
歩いていこう

少し冷たい風が
頬を撫でてく

さあ
歩いていこう

太陽はいつも
空の上で
誰にも
微笑んでるよ


忘れてたものを
取り戻しに
出かけよう

青空が道を
輝かせてる
よく晴れた午後の
さんぽみち

立ち止まることを
いつからか
忘れてた

道端に咲く花に
微笑みを向けて

さあ
歩いていこう

高く羽ばたく鳥が
歌をさえずる

さあ
歩いていこう

太陽はいつも
空の上で
誰にも
笑いかけてるよ


嘆いてばかりの日々に
さよならを告げて


さあ
歩いていこう

少し冷たい風も
気持ち良いんだよ

さあ
歩いていこう

世界はいつでも
空の下で
誰にも
廻りつづけてる

青い空の下で

■□■□■□■□■□■□■□■□■□
空色


(2006/01/26)
2007.02.18 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
二つの国があって
片方は
雪に閉ざされている
そして
国境を越えれば
そこは常春の国

白い世界の住人は
甘い花に憧れた
緑の世界の住人は
穢れのなさに憧れた

ないものを欲しがって
国境は越えられた

お互いに欲しいものを
自らのものにすべく

雪は踏みにじられ
土と血に染まった
花も踏みにじられ
腐った匂いをまいた

人がいなくなって
国境が消えたころ

白と緑の世界は
再び
静かにそこにあった

ただ静かにそこにあった

もう誰も見なくても

■□■□■□■□■□■□■□■□■□
白緑


(2006/01/22)


2007.02.17 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
さよならは言わない
たくさんの想い出が
隣に寄り添ってるから

例えきみが遠くても
いつだって覚えてる
心の中にいる

さよならは言わない
たくさんのこれからに
いつか出会える日が来るから

例え今は遠くても
いつだって信じてる
心は傍にある

さよならは言わない

またいつか

いつかね
2007.02.16 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ひとつ

人よりも早くきみに

ふたつ

再び会えるように願う

みっつ

見つけて欲しいよどうか

よっつ

夜風に凍える前に

いつつ

いつか言った言葉も

むっつ

睦みあった日々も

ななつ

七色に光って見えたのだから

やっつ

やっつけてしまわないで

ここのつ

個々の罪も忘れてしまえる頃に

とお

遠くまで行こう二人で
2007.02.16 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
目が乾いて
喉が渇いて
涙も声もかれてしまった

赤い瞳で
鼻を啜って
今にもまるで泣きそうだけど

涙は枯れて
声も嗄れて
ただ苦しげに吐息を零す

しかめた顔も
ひそめた眉も
今にもまるで泣くようだけど

ハンカチ当てて
隠したものは

涙じゃなくて
くしゃみのカタチ
2007.02.15 Thu l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
泳いでいた時期を経て
這いつくばっていた時を越え
歩き始めた

世界の重みを肩に乗せ
自分の力を抱え込み
未来の時間を背負い込む

永い長い時間を超えて
人類は
ぼくは
きみは

この背筋を伸ばして
歩き出す

過去が重くなっても
未来に近づくため
やがて
腰を曲げる日がきても

手放さないように
捨て去らないように

この背筋を伸ばして
歩いていく
2007.02.15 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
気になる人から箱を貰った
家に帰ったら開けてくれと言う
待ちきれずに開けると
そこらじゅうが
蕩けたチョコレートの海に沈んだ
暖かい日だからね
空き箱の上から
彼女が涼しい顔で言った


気になる人から箱を貰った
家に帰ってから開けてくれと言う
家まで我慢してから開けると
彼女が入っていた
どうしていいか分からず
代わりに自分が箱に入った
来月開けてもらおう


誰かのためにチョコを買っている
懸命に選んでいたが
カードを添える頃になって
誰も思い浮かばないことに気付いた
仕方がないので自分に贈ったが
美味しかったので問題ない


恋人がチョコレートになってしまった
どうぞ食べてと笑う
抱きしめたいところだが
触れるそばから溶けていく
キスをしたらとても甘かったが
もはや恋人の面影はなかった


恋人がチョコレートになってしまった
どうぞ食べてと笑う
遠慮なくいただこうと
右手を折り取ったが
中が空洞だったのでやめた
実のない見せ掛けの恋だった


9つ入ったチョコがある
どれか一つが毒入りなの
交代で食べましょう
恋人が笑って言った
あなたからどうぞ
4つめを食べて気付いた
ああそういうことか


たくさんチョコを貰った
食べきれずにいると
夜中に音がする
月明かりで覗いてみると
みんな逃げていくところだった
どうやら月が見せてくれた
幻想だったようだ


手渡す勇気がなくて
机の中にチョコを入れて帰った
しかしどうも間違えた気がする
引き返して調べてみると
それは昔の恋人の机だった
机の中は空っぽだった
とりあえず逃げ帰った


ココアを飲みながら外を見ている
酷く風が強いので
誰もがくっついて歩いている
羨ましい気持ちで見下ろすと
浮かんだマシュマロがくっついて
ハートの形をしていた
お前もかと言い捨てて
一気に飲み干した
酷く甘かった


目の前には二つの箱
好きなほうをどうぞ
恋人が言う
片方は本命で
片方は義理よ
真面目な顔で言う
悩んだ末に一つを手にした
ではそういうことで
恋人はそう言って去っていった
怖くて箱を開けられない
2007.02.14 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
こんなに風の強い日は
揺り起こすような風の日は
崩れた墓の石の下から
うずめた記憶が蘇る

百年も前の惨劇も
一昨年喪くした恋の火も
倒れた卒塔婆の隙間から
野草に紛れて蘇る

咲き誇る花を撒き散らし
囀る鳥の羽を毟り取り
こんなに風の強い日は
薄れた墓碑銘滲み出す

暴いてならない過去ならば
覗いてならない過去ならば
地中深くに閉じ込めて
風の止むまでやり過ごせ

こんなに風の強い日は
呼び戻すような風の日は
茂れる草葉の後ろから
殺した記憶が蘇る
2007.02.14 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
風がめくったページ

気付けばもう

追っていた文字は見えず

掴みそこねた話は

まるで

今朝の夢のように

おぼろげなまま

沈丁花の香りに溶けた
2007.02.13 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。