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白い砂漠を船が行く

月の光に漂いながら

光る砂漠を船が行く

倒れ臥した旅人乗せて


燃える身体を濡らすのは

淡い月の雫だけ

渇いた喉を癒すのは

蒼い月の雫だけ

蜃気の描く夢のオアシス


その月さえも今宵はない

薄目のような切れ込みは

とうに空から落ちてしまった

滾る血のような夕焼けも

もはや色褪せ滴らぬ


黒い砂漠を船が行く

闇の波間で漂いながら

昏い砂漠を船が行く

息絶え果てた旅人乗せて
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2006.11.22 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
吐息が白く昇って
涙の雨を降らす
濡れるあなたの背中
窓を開けて見送った

色づいた公園の並木
重たげに濡れて
俯いた葉の隙間
あなたを隠してしまう

祈るように見上げても
太陽は見当たらない
カーテンは閉ざされ
風にさえそよがない

遠ざかるあなたの姿の
残像だけを焼き付け
全てを拒んだ瞼
雨粒が吹き付ける

涙も拒む瞼を
雨粒が濡らしてく
2006.11.22 Wed l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top