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誰もいない
海辺の町

夜が行って
朝が来ても
目覚めの歌が
打ち寄せても
誰もいない
海辺の町

貝の殻が
砕けて散って
辺りを白く
埋め尽くしても
誰も見ない
光の町

潮騒が
寄せて返して
松を渡る
風が吹いても
誰も聞かぬ
静かの町
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2006.11.07 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
冬が来たよと告げるように
ぱきっと空気が乾いて光る
手足の温もり攫っていくから
風から隠れて歩いていこう

寒くなるよと歌うように
ひやりと空気が凍えて笑う
空にはゆっくり流れる雲
小さな影を落としていくよ

風邪を引くよと誘うように
するりと空気が忍んで触れる
甘いお茶の熱さと湯気で
身体の芯から温めていこう

2006.11.07 Tue l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top