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緩やかに忍び寄った季節のように
心の片隅に火が熾きた
爆ぜる火花の輝きに似て
見蕩れるように始まった



それを恋と呼ぶのなら
私はあなたに恋をした


穏やかに移り変わる陽射しのように
心の片隅の炎が盛る
夜を暖める焚き火にも似て
激しいほどに広がった



それを恋と呼ぶのなら
私はとうに火傷した


何もない場所を
炎が舐めていく
何気ないことも
紅蓮が刺激する

暖かくて熱い
綺麗だけれど怖い
手に入れたいけれど痛い



それを恋と呼ぶのなら
私にももう消せない
2006.10.16 Mon l 贈花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
溜め息が
白い雲になるより早く
山は色で染まる
緑から赤へ
或いは黄色へ
葉の一枚ごとに
木の一本ごとに
移り変わる時間が降りる

山を降り
里を駆け
野を走る

緩やかに
きらやかに

秋色に変わる景色


微笑みが
陽射しを織り上げるより早く
山は色を変える
鮮やかな紅へ
輝く黄金へ
花の一片ごとに
実の一生りごとに
移り変わる季節が降りる

山を降り
里を駆け
野を走る

艶やかに
けざやかに

秋色に染まる景色
2006.10.15 Sun l 贈花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
明日の朝日を
明後日の空を
一週間後の庭を
三ヵ月後のカレンダーを
一年後の花を
五年後の食卓を
十年後の夜を
一緒に見られる二人でいよう

たまには
友達と見る旅先の空や
同僚と見る街の灯りや
一人で見る夜明けがあっても

何十年後の二人が
同じ景色を
見つめていられるよう

今日の扉を
二人で開けよう


                      (2005/09/21)
2006.10.15 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
私は

どんな人も

どんな日々も

どんなことも

受け入れていたいと思う

どんな恋も

どんな友も

どんな己も

信じていたいと思う


深呼吸一つして


そう唱えることにしてる
2006.10.14 Sat l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
あなたにまつわる
一切合財を
捨ててしまったら
愛のようなものだけ
残った



誰でもいいから
キスをして
眠れる森で
待ってるわ
あなただけが
キスをして
他の誰でも
目覚めない



知っているの
判っているの
あたしが知ってるなんて
あなたは知らなくても
それとも
知ってて判らない振りしてるの?



あたしが欲しいのは
こっくりと濃いバターじゃなくて
とっぷり甘いバニラじゃなくて
べたつかない恋



愛してるとか
離さないとか
言って欲しくないの
言葉は嘘を
生み出すだけよ
抱きしめてくれればいいの
騙されてあげるから



あなたに関する
すべてのものを
捨てたのに
愛みたいなものだけ
残った


(2005/09/20)
2006.10.14 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
西の空を目指して

羊たちが帰っていく

柔らかな身体を

徐々にオレンジに染めて

太陽のトンネルの向こうに

暖かな寝床があるから

列をなして帰ろう

夜を背後に連れて

誰かの夢の中へ

草を食みに行こうか

それとも夢の前で

柵を飛び越えようか

蒼色の草原を

薄紅色の羊たちが通る

柔らかな秋風と

群青の夜を連れて
2006.10.13 Fri l 贈花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
真っ白な心に
一粒の雫が落ちて
広がっていく
それは優しさに
それは嬉しさに
触れるたびに
増えていく

真っ白な心に
幾粒の雫が落ちて
広がっていく
それは愛情に
それは喜びに
出会うたびに
増えていく

時に哀しみを
時に苦しみを
ひとしずく落として

時に悔しさを
時に虚しさを
ひとしずく垂らして

真っ白な心は
たくさんの雫が染めて
色付いていく
それは毎日を
それは人生を
生きるごとに
増えていく
2006.10.13 Fri l 贈花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
川に浮かぶ舟に乗って
どこまで行こう
どこへ行こう

夕闇迫る空に向かって
どこまで行こう
どこへ行こう

誰にも明日は見えないから
時の流れに流されていく
頼りないほどの小さな舟で
舵取りながら流れていく


海へ向かう川に沿って
どこまで行こう
どこへ行こう

星降る夜空をかき混ぜながら
どこまで行こう
どこへ行こう

誰にも未来は見えないから
世界の流れに流されていく
驚くほどの自由な舟で
心のままに流れていく


明日を目指す舟に乗って
どこまで行こう
どこへ行こう

心躍るよなワクワク乗せて
どこまで行こう
どこへ行こう

どこまでも行こう
どこにでも行こう
2006.10.12 Thu l 贈花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
月が昇って
キスを投げ落とす
受け止めた地上が
白く光る

私はテラスで
影を落としている
刳り抜かれた地上に
夢が見える

手にしたグラスは
細く笑みを浮かべる
立ち昇る泡が
夜を照らす

シャンパンソーダの
螺旋の囁きは
浮かんではじけて
月まで届く

月が昇って
ウィンクを落とす
受け止めた私は
白く光る


50:地白(地ハ白シ)
2006.10.12 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
雛鳥が飛び立つ
蝶々が羽化する
その最初の羽ばたきを
誰も強制できない

魚が川を上る
鳥が海を越える
その魂の奔流を
誰も制止できない

目の前に広がる
恐ろしいまでの世界を

見えぬほどに広がる
怖いほどの道程を

本能が逆らえぬように

人が足を踏み出す
人が指を広げる
その挑戦への渇望を
誰も邪魔は出来ない

胸が早鐘を打つ
足が重圧に震える
その挑戦への恐怖も
決意を揺らがせはしない
2006.10.11 Wed l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
毛布を分け合って眠る
二人の上に半分の月
滴り落ちた夜露に
吐息を加えて飲み干す

どうせ溶け合えないから
二人は二人のまま眠る
手繰り寄せた温もり
隙間に忍び寄る夜風

星が流れ落ちても
願いは届かない
口に出せば出すだけ
終える前に消える


明日を分け合って決める
二人の上に半分の月
火傷するほどのラムに
バターを加えて飲み干す

たとえ同じでなくても
寄り添うことはできるから
絡ませあった掌
熱さが忍び込む心

夜が零れ落ちても
朝日は届かない
夢を見れば見るだけ
掴む前に醒める


夜の半分の二人
全てを分け合って眠る
月も星も夢も
ただ降り注ぐだけ


49:半夜
2006.10.11 Wed l 花膳 l コメント (6) トラックバック (0) l top
泣かなければ泣いてないなんて
笑わなければ笑ってないなんて
言いたければ言うがいい

怒らなければ怒ってないなんて
平気そうなら痛くないなんて
思いたければ思うがいい

目で見えるものしか見ない人に
誰の心が分かるというの

目で見ることしかしない人に
誰の心が見えるというの


倒れないから大丈夫だって
傷付かないから丈夫だって
言いたければ言えばいい

哀しんでるから可哀想だなんて
苦しそうだから疲れてるだなんて
思いたければ思えばいい

自分の尺度でしか見ない人に
誰の痛みが分かるというの

自分の尺度しか知らない人に
誰の辛さが測れるというの


自分の言動すら見えない人に
誰の声が届くというの

自分の責任すら負えない人が
誰に罰を科せるというの
2006.10.10 Tue l 花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
欲しいものはなに

どうしても

望むものはなに


欲しいものをあげる

なにもかも

望むものをあげる


そう言われて

欲しいものなんて

望むものなんて

ないことに気付いた


本当に欲しいものは

人にもらうものじゃない


本当に望むものは

人がくれるものじゃない


だから

空っぽ

なにもいらない


だから

空っぽ

入れるのは私


それでも

くれると言うのなら


あの空をちょうだい


48:空望


2006.10.10 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰も知らぬ場所で

新しい一歩を踏み出す

誰も知らぬままで

新しい一歩が刻まれる


そうやって

ここもまた

積み重なってきた場所


そうやって

そこもまた

積み重なっていく場所


誰も知らない場所で

新しいページを開いた

誰も知らないままに

新しいページに記した


そうやって

そこはまだ

ほんの少しさみしい


そうやって

けれどまだ

本は少ししかないから


誰も知らない場所で

新しい日々を刻んでる

誰にもまだナイショ
2006.10.09 Mon l 日々の罅 l コメント (4) トラックバック (0) l top
どうしようかな
どうしたらいいかな
悩んでみせる
振りをして
つらいばかりで
耐えられないと
嘆いてる振り
してみせる

相談相手に
求めてるのは
否定じゃなくて
耳いい言葉は
批評じゃなくて
肯定の言葉と
同情の声

そんな恋なら
やめてしまえと
そんな仕事は
辞めちまえと
仮に誰かが言ったとて
言ったら最後
「でもね」の嵐

でもね
優しい人なの
嬉しくもあるの
替わりもないし
暮らしがあるし

不毛な彼女は
聞く耳持たぬ

他人の不幸は
蜜の味
自分の不幸は
どんな味

不幸も綺麗に
装飾されて
彼女を彩る
飾りになれば
彼女は自分に
酔うだけ酔って
誰にももはや
止められぬ

誰かがたとえ
指摘をしても
酔ってる彼女は
気付きゃせぬ
はだかの女王
纏った不幸を
見せびらかして
歩いてく

いつか自分で
鏡を見るまで
不幸を纏って
歩いてく


(2005/09/15)
2006.10.09 Mon l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
誰にも言わないでね

釘を刺されたから

秘密を胸に隠してる

ナイショ話の主役を見ては

刺された釘が心臓に痛い


誰にも言わないでね

口止めをお願いして

秘密を人に明かしてる

ナイショ話の現場を見ては

止めてる口がむずがゆい


本当に秘密をね

ひた隠しておきたいなら

誰にも言わないでね
2006.10.08 Sun l 贈花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
ビルの窓辺に
幾つもの夕日が
あたしを照らして
彼方へと沈む

空へと続く
交差する道を
横目で見つめ
駅へと向かう

明るいままの
夜に別れを
告げて

最終電車で
どこか遠くまで
行こうと決めた

窓ガラスに映る
あたしは一人きり

どこへでも行けると
通り過ぎた
踏み切りが笑う


きっとあたしは
幾つもの日々を
かたちにせずに
通り過ぎてた

かつての友や
消えた恋の
まぼろし

流れてく闇に
浮かんでは
消えていくけど

微睡みの中に
懐かしい声がする

今からでも帰れると
近付いてくる
故郷が笑う


(2005/09/15)
2006.10.08 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
たとえば

すこしだけ

念入りに化粧したり

お気に入りの服を着てみたり

美味しいものを食べに行ったり


たとえば

すこしだけ

メールの数が多かったり

郵便受けが気になったり

遠い人たちを思い出したり


たとえば

すこしだけ

とっておきの香水付けたり

自分へのご褒美を買ってみたり

食後にケーキを食べてみたり


なんてことない一日

だけど

ちょっぴりそんな一日
2006.10.07 Sat l 日々の罅 l コメント (3) トラックバック (0) l top
人生に必要なものは

一掬いの水
一摘みの火種
一掴みの穀物
一欠片の肉

一杯のお茶
一冊の本
一枚の服と
一揃いの靴

お気に入りの歌
胸に刻んだ言葉
頬を撫でる風
不完全の光と闇

拳ほどの孤独
それ以上の愛
わずかな不幸と
優しい笑顔

乗り切っていく知恵と
生きていくだけの覚悟
一秒先を決める勇気
自由と束縛のバランス

昨日
今日
明日
さらに未来

それから
何かを
捨てても良いし
拾っても良い
という選択肢

人生に必要なものは
それっぽっち


                     (2005/09/08)


2006.10.07 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
大丈夫
心配しないで

僕は行くよ
冒険に

扉を開けると
そこはいつだって異世界

おもちゃのような剣
ほんの僅かのコイン
地図はまだ小さい
それから魔法の呪文

たいていの勇者は
まずこの程度の装備

ほんとは広場か酒場で
仲間集めをしたいけど
今回の旅はひとまず
目的地に着くのが大事

最初の敵はモンスター
緑の羽根を震わせて
だけど剣を振るえば
飛んで行ってしまう

次の敵はケルベロス
レベルが足りないから
今の僕は太刀打ちできない
眠ってる隙に逃げよう

赤い太陽なら止まれ
青い太陽は進め
沼にかかる白い飛び石を
踏みながら向こう岸へ

誘惑の魔法のかかる
四辻で迷いながら
地図を頼りに右へ

ダンジョンの中もまた
魅惑の宝が招く
気をつけないと駄目さ
取っていいのは一つだけ

魔法の呪文を唱えながら
探してた薬草と
アイテムをゲット

最後のボスは魔女で
僕を見下ろして笑う
秘密の呪文をかけた
手にしたコインを渡そう

ダンジョンを抜けても
まだまだ危険は続く
家に着くまでが冒険

ほらまた赤い太陽

扉を開けたなら
お帰りと声がして
ママが抱きしめてくれる

無事に冒険を終えた
僕へのご褒美は
お釣りで買ったビスケットと
ママ特製のココア
2006.10.06 Fri l 贈花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
碧い空が落ちてきた

町も海も森も

山も川も人も

落ちた空に同化した

見上げなくても

隣に空

手繰らなくても

手元に空

ビルの隙間の

雲を突き抜けて

川に浮かんだ

虹を踏みつけて

碧色の中

掻き分けて歩く

海に辿り着いて

水中から見上げたら

波間に漂う太陽が見えた

吐き出した泡が

光を砕いて

太陽のかけらも落ちてくる


碧い空が落ちてきた

全てと空は同化した

そんなふうに

世界の果ては

すぐ傍にある


47:碧落

2006.10.06 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
直接

木槌で叩いたように

骨が震える

感動に出会う


身体の芯まで

一色に

染み入るような

感動に出会う


私の骨は

そんな幾多の

感動に染まり


私の肉は

そんな幾多の

感動に震え


私の血は

そんな幾多の

感動に沸き立つ


そして

さらに白く

さらに赤く


私は

形作られていく


46:入骨(骨ニ入ル)
2006.10.05 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
朝のホームで
偶然を装ってあなたの後ろ
おはようと声かけたくて
だけど言えないまま

乗り込んだ電車
窓の外眺める振りで
あなたの顔を見つめては
胸の中が熱くなる

秋の陽射し差し込む
揺れる電車の中
あなた想う私の
心も揺れて跳ねる


道を歩く時も
どこかに出かけていても
奇跡のようにあなたと不意に
逢えるように祈る

曲がり角の偶然
驚きをひた隠して
あなたの横通り過ぎては
胸の中熱くなる

秋の風が吹きぬける
香る花の木陰
あなた想う私の
心も弾み香る


明日の朝のホームで
偶然あなたに逢えたなら
何気なさそうな顔で
挨拶してみよう
2006.10.05 Thu l 贈花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どきどき

恋愛のドキドキ
冒険のドキドキ
秘密にドキドキ

ワクワクして
ハラハラして
ウキウキして

クラクラして
ゾクゾクして
フワフワして

どきどき

どきどき

心臓が
高鳴る音

どきどき

どきどき

心が
高まる音

どきどき

挑戦にドキドキ
未来にドキドキ
初めてにドキドキ

心が動かない
そんな毎日よりも

どきどき

どきどき

いろんなドキドキを
探しに行こう

2006.10.04 Wed l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
音を立てて静寂が降りてくる

光のように暗闇が降り注ぐ

錆び付いているのは螺旋でなく

軋んでいるのは歯車でなく

私の心

ひとりきり夜の中

眠りの訪れさえも遠く

包まった毛布までも

ぬくもりを奪い取っていく

錆び付いているのは時間でなく

軋んでいるのは世界でなく

私の心


ただ

目じりから零れた涙が

孤独の枕を束の間

あたためて濡らしていく


45:孤枕
2006.10.04 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夕暮れが波のように迫って
胸の郷愁を駆り立てる
打ち寄せた漣が
溢れ出る涙になる

何も哀しくないのに
どこも痛くはないのに

なぜ
泣きたくなるのだろう


夕闇が音もなく近付き
胸の哀愁を掻き立てる
忍び寄る濃藍が
絡み付く蔦になる

何も探しはしないのに
どこにも行きはしないのに

なぜ
恋しくなるのだろう


星空が震えるように囁き
胸の幽愁を急き立てる
押し寄せる秒針が
刻み込む言葉になる

何も分からないのに
どこにも見つからないのに

なぜ
書きたくなるのだろう
2006.10.03 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
秋人はいつもわたしと一緒

いつだって柔らかなものをくれる


しっとりと優しい抱擁

艶めく木の実に似た瞳

不器用な手先で空を指す


天空を翔ける鳥を見上げ

落ちてきた影の中で笑う

つかの間わたしたちは鳥の背から

世界を見下ろした気分になれる


鞄の中にはお茶とお菓子

降り注ぐ陽射しの河原へ行こう

出し損ねた手紙を飛行機にして

青空に白い線を描く


ご機嫌なわたしの隣で

秋人は静かに微笑んでいる

軽やかに身体を揺らしながら

太陽の浮かんだ水面に歌う


秋人はいつもわたしと一緒

ミルクティに似た秋色の

鞄についた小さなベア


44:秋人
2006.10.03 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
秋の風に溶けて消えた

夏の残り香のように

僅かなぬくもりだけ残して

あなた行ってしまった

離れないと言ったのに


確かなものなんて

どこにもないと

呟いた私を抱きしめた


確かめていてよ

どこにも行かない

囁いたあなたはもういない


感触だけが哀しいくらい

こころとからだを締め付けて

落ちていく木の葉とともに

冷たい雨に打たれてる


夏はどこへいってしまったの

私だけが帰れない

凍えていく季節に

取り残されていく


あなたどこへいってしまったの

私だけがもどれない

凍えていく心が

取り残されていくよ
2006.10.02 Mon l 連玉結 l コメント (2) トラックバック (0) l top
一夜の夢
積もり積もって
千夜の夢

瞼の開く
ほんの一秒前
駆け抜ける夢

余韻が残る
おぼろげな夢
憶い出せない

夢の裏側
現実が生んだ
異なる世界

逢いたい人も
やりたいことも
意に添わぬ世界

今宵もまた
選べはしない
ただ夢任せ

一夜の夢
留められずに
幾夜を数える


それもまた
一興なりやと
千夜一秒


43:夢裏
2006.10.02 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
一瞬の浮遊のあとで

落下する

人生には

そんなエアポケットのような

瞬間があって

だけど

操縦桿さえ

離さなければ

立て直すことも

高みを目指すことも

出来る

あまりにも揺れて

あまりにも強くて

打ち身を作ることも

骨折することも

あっても

操縦桿さえ

離さなければ

着陸することも

また飛び立つことも

出来る


一瞬の浮遊と

落下の感覚

気持ち悪くても

恐怖を覚えても

それで

操縦桿を

離さない

そんな覚悟が

出来る
2006.10.01 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top