FC2ブログ
聖人君子なんかじゃないからさ
売られたら買うくらいの用意はあるよ
慈悲を垂れるほどえらくもないしさ
堪忍袋の緒だって切ってもいいよ

二度あることは三度って言うね
歴史じゃなくても繰り返すんだね
仏の顔は三度って言うね
あいにくだけれど仏じゃないよ

八方美人を自称するけどさ
見落とす方角もなくはないしさ
上手の手から水が漏れるなら
あたしなんて取りこぼしまくり

オトナになりたいと思っちゃいるけど
無礼な奴に良い顔したくないよ
おとなげないなと分かっちゃいるけど
非礼な振る舞いに振り回されたくないよ

悪いけど
他所あたってくんない?
スポンサーサイト



2006.09.14 Thu l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
その回廊を抜けると

あとはもう

誰もいない中庭だけだ

館の主はすでに

遠い異国へ旅立っている


涸れ果てた噴水に

鳥の羽が

色褪せぬまま残されている

手にした剣はもはや

光を失い錆び付いている


赤い緞帳の向こうで

看客が一人

物語の行方を見ている

語られる流れの先

佇む人影はそれを知らない


天幕が廻って月が昇る

銀の紙は

跳ね返して辺りを照らす

遠く貼り付いた塔

舞台の裏から歌が聞こえる


見返った主役が庭を

あとにして

書割の彼方を目指す

伝説にさえ似せて

その先は別の話だが


回廊と中庭を残して

あとはもう

緩やかに幕が下りていく

舞台の主はすでに

別の物語を歩んでいる



29:回看(回リ看ル)
2006.09.14 Thu l 花膳 l コメント (1) トラックバック (0) l top