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佳月在り 冴え渡る空

嫋嫋たるは虫の音を運ぶ風

はや夢が帰期を告げる夜半

独り微酔で臥せ寝る寓に



空には遮るものがない
ただ白く光る月だけが
静かに夜を照らしている
切なげに啼く虫の声を
さやかな風が連れてくる
独り酒を呑みながら
ほろ酔いで眺めている景色に
仄かに夢が混ざり戻る刻限を報せる
夢と酔いの柔らかなる褥を
仮寓に敷いて微睡みの中へ
あとはただ
月の光の滴る音のみを聴く


28:佳期
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2006.09.13 Wed l 花膳 l コメント (4) トラックバック (1) l top
どこまでも歩きつづけた
汚れたサンダル
足の甲に血が滲む
引きずらないように
偏らないように
まっすぐ平気な振りで
歩きつづけた

いつまでも歩きつづけた
熱を持った指先
割れた爪に泥が詰まる
痛がらないように
憐れまないように
まっすぐ平気な振りで
前を見つづけた

ここで足を止めたら
二度と動けなくなると
鈍く痛む足で
大地を蹴りつづける

どこまでも歩きつづける
辿り着くまでは
いつまでも歩きつづける
倒れ臥すまでは

汚れたサンダルで
ずっと
2006.09.13 Wed l 花膳 l コメント (6) トラックバック (0) l top