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夜を裂いて
千切れた鳴き声
雨の中を
濡れていく姿は
見えなくても

どこへ行く
生き急ぐ

打たれてもなお
行く場所がある


時を超えて
呼び交う鳴き声
闇の中で
目指す場所は
見えなくても

どこへ行く
生き急ぐ

もがいてもなお
行く場所がある


短いと
刹那だと

人は言うだろう

一概に
切ないと
人は言うだろう


どこへ行く
生き急ぐ

急いでなどいないのか


それでも

夜を裂いて
蝉が鳴く
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2006.07.20 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
たとえば夏なら

たとえば
濃く張り巡らされた熱気の中の
細い糸のような涼気を感じ取れる

たとえば
乾いたアスファルトの匂いの中の
ささやかな甘さの花を感じ取れる

たとえば
眩い陽射しと陽炎の揺らぎの中の
一粒の雨粒の煌きを感じ取れる

たとえば
喧騒と怠惰の雑踏の中の
僅かな葉擦れの音を感じ取れる

それを全身で感じ取って
持てる全てで受け止める

それは全心に行き渡って
持てる全てが澄み渡る

たとえば夏なら

そうやって
2006.07.20 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top