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誰もが楽しい
誰もが嬉しい

そんなものを
創りだすのは
簡単じゃない

だけど

話を生み出し

映画を
ドラマを
小説や
漫画を


誰もが涙し
誰もが感じる

そんなものを
創りだすのは
簡単じゃない

だけど

心を織り交ぜ

絵画を
ゲームを
楽曲や
詩歌を


誰もではないけど
誰かでもない

たくさんの
あなたのために

伝えたくて


それは
簡単じゃないけど

困難じゃない
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2006.07.31 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
飛び上がるほどに
熱いコーヒーと
とろけるほどに
甘いチョコレート

身体の隅々まで
行き渡って
目が覚める

午前十時の
コーヒーブレイク

週の始まる月曜日には
ちょっぴりだるい月曜日には

火傷しそうなコーヒーと
つめたく冷やしたチョコレート


午前十時の
コーヒーブレイク

それがわたしの
おまじない
2006.07.31 Mon l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
欲しいと思うものは
すぐ傍にはない
いつだって

それでいいやと
諦めてしまえば
このまま眠っていられるけれど

欲しいと思うことは
すぐにはやめられない
いつだって

それでいいのと
言い聞かせながら
そのまま足を踏み出そう


暑い夏の日差しの中を

寒い冬の木枯らしの中を


欲しいと思うものは
取りに行くしかない
いつだって
2006.07.30 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
雲が余りに遠すぎて
土も芝も花壇も
からからだったので

神様のかわりに
雨を降らせた

じょわじょわと
音立てて吸い込んでく

立ち上る吐息が
涼しい風を連れてきた


空っぽになった浴槽を
鼻歌まじりに洗う

僕が起こした庭の奇跡は
環境にも
お財布にもやさしい
リサイクルの奇跡なんだ
2006.07.30 Sun l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
あらあら
いやだ
うそでしょう
ええいくやしい
おでこにぽつり

蚊のせいじゃなくて
気のせいじゃなくて
くっきりはっきり
軽度のにきび
これはちょぴり哀しいぞ

さっぱり洗って
しっとり湿して
すっきり乾かす
せめてもの抗い
それでもすぐには治らない

たったひとつでも
ちょっと大きな
つまるところ
的確に言えば
とっても目立つ

なんてことだろう
にきびのくせに
塗り薬塗っても
根強く痕が
残ってるじゃない

はりきってたの
久々のデートが
二日後に迫る
平素より綺麗と
褒められたいのに

まだ間に合うわ
三日とないから
難しいけど
目立たなくなるまで
もう少しだわ

やれやれ
ゆっくりのんびりだけど
ようやく少し消えたかも

ラインの綺麗な
リネンのワンピース
ルビーのリングと
レースのバッグ
ローズグレーのサンダルで

私の姿に見惚れて
wonderfulと褒めてくれたね

ん、万事オッケーと、心で快哉
2006.07.29 Sat l 花膳 l コメント (6) トラックバック (0) l top
黄金が揺れる
夏の日の下で
緩やかに揺れる
波が打ち寄せる

重たげにそよぐ
光る稲の海原
熱い陽射しの中
一家総出で笑う

波を掬い取って
海を袋詰めて
黄金よりもなお
光る汗を滴らせ

真夏の世界の中
稲穂が光る
刈り取った田にも
優しい金が光る

じきにあの黄金は
どこかの食卓で
艶やかに光る
美しい白になる
2006.07.29 Sat l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
ぼくたちは
たかだか
ひとにぎりの
僅かな糧のために
生きている

あっというまに
なくなるほどの
ささやかな糧を
大事に大事に
身にして
血にして
肉にして

そしてまた
そのなかの
ひとつまみの
僅かな種子を
蒔いている

あっというま
なんてことないほど
つつましい成長で
芽を出し
葉が茂り
実がなって


ぼくたちは
たかだか
ひとにぎりの
ささやかな才能を
大事に大事に

身にして
実にしていく
2006.07.28 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
予想最高気温は35℃
体感温度はそれ以上
遮る影すら残らない
わずかな影さえ温もった

大空は痛いほどに青く
湧き上がる雲は空の端
我が物顔の太陽が
素肌を焦がす音がする

熱されたアスファルト
暖められた空気
濃密な夏が
町を支配する

今日は朝から真夏日で
きっと夜には熱帯夜
体温すらも煩わしい
冷たい水面で眠りたい


梅雨はとうに明けきって
夕立の気配は遠すぎて
人も草木もなにもかも
蒸発していく夢を見る


殺人的な良い天気
2006.07.28 Fri l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
腐っていく
指先から
足元から
内臓から

狂っていく
指先が
骨格が
脳味噌が

凶暴なまでの
狂気の中で

濁っていく
眼球が
吐く息が
考察が

曇っていく
眼球が
血液が
行く先が

強硬なまでの
脅威の中で


乾涸びてしまう前に


今日という一日を終えよう
2006.07.27 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
初めてのデートのふたりは

慣れない浴衣を着るような

微妙な距離で見上げる花火

楽しいねと見合って笑った

いつしか繋いだ指先熱い

輝く笑顔が近付けたのか

一緒に見つめたふたりの未来
2006.07.27 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ひざしの中にいたっけ

まばゆい笑顔のあなた

わすれないでと問えば

りふじんだと言わんばかり

ばいばいなんてしたりしないわ

ただふたりあなたといま

けがれないほどの夏のひ
2006.07.26 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
硝子の鳩は
冷凍庫の中
つめたく冷やされ
摂氏を侘びる

切子のグラスは
月涙を満たし
冷えた小鳩が
余情を謡う

夏の夜情に
とても似合った
澄んだ硬音が
グラスに響く

微々たる羽毛は
氷の結晶
噛み砕かれて
涼気を満たす

猟奇にも似た
真夏夜の宴
月星花火は
透明の彼方

灯明の影で
絵になる鳩は
夢に羽ばたき
凍って眠る
2006.07.26 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
甘い言葉に
騙されてはいけません
そんなのは
100m先の自販機で
コーラの隣に並んでる

やすくて簡単に手に入って
しかも
骨まで溶けてしまうから


辛い言葉に
騙されてはいけません
そんなのは
山葵の効きすぎた寿司の
ネタの下に隠れてる

姿は簡単に見えなくて
しかも
鼻まで突き抜けてしまうから


なにごとも
ほどほどに
上手に摂って

美味しい人生を
2006.07.25 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
黄昏通りは
いつでも黄昏てる
朝も昼もない
夜もこない
いつだって

道はいつでも
曖昧なままで
遠くに立つ人も
行き違う人も
誰なのか分からない

眠そうな八百屋の
野菜や果物は
薄暗い時間の中
色も輪郭も
失っている

古ぼけた本屋の
小説や雑誌は
仄昏い時間の中
時も詳細も
喪っている

一昨年の隣には
来年が
明日の傍らに
昨日が佇む

歪む硝子窓に
昔の通りが映るが
目を凝らした途端
夢のように消える

黄昏通りは
いつでも黄昏ている

暗い骨董屋には
時間を時空を
世界を超えて
訪れる客の
望む品が並ぶ

全てが曖昧な
黄昏た通りへ
辿り着けるのは

彷徨う者だけ
2006.07.25 Tue l 黄昏通り l コメント (0) トラックバック (0) l top
一緒に泣いてはくれないけど
一緒にいてくれる

違う意見を持ってるけれど
同意をしてくれる

真剣に怒るけれど
けして突き放さない

何ヶ月も音沙汰なくても
気兼ねなく誘える

けして近くはないけど
十年後もきっと同じ距離

それが
あなたとわたしの

関係
2006.07.24 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
子どもたちは夏休み
カラダ中に満ち満ちた
エネルギーをもてあます
子どもたちは夏休み
ココロ中に満ち満ちた
好奇心をもてあます


子どもたちは夏休み
朝の日課の宿題は
時間があるけどもてあます
子どもたちは夏休み
天気なんて構わない
雨でも晴れでも駆けていく


梅雨はまだ
明けきらない

夏はまだ
始まらない


それでも

子どもたちは夏休み
閉め切った窓の向こうでは

子どもたちは夏休み
暑さを物せず駆けていく


大人たちは仕事しながら
遠い歓声に気を馳せる
2006.07.24 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
いやなことがあった日も
解せない気分になった日も

大きく深呼吸して
考えてみるんだ

これもまあ
一つの人生経験

腹立つことがあった日も
泣きたい気分になった日も

暫く目を閉じて
考えてみるんだ

これもまた
一つの人生経験


深呼吸が
大きな溜め息に聞こえても

目を閉じたら
目尻に涙が光っても


これもまた
一つの人生経験


そう思ってみることにする



2006.07.23 Sun l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
くしゃりと紙切れを握りつぶした
投げ捨てたそれをゴミ箱がはじいて
外した人生のはじまりを告げる

クーラーの効いた部屋を飛び出し
立ち止まったら熱風が包んで
自由と束縛の天秤が揺れる

機械のような自分と
図面のような毎日を
抜け出して
全てのしがらみを捨ててみた


髪をなぶる風と太陽に身を投げて
明日吹く風のことは考えず
目に付いた電車に飛び乗った

窒息してしまうほどの積乱雲が
目を射る海原を殺しては
解放と後悔は紙一重と笑った

既製品の自分と
マニュアルの毎日を
投げ捨てて
好きなことをして立ち尽くす


夏の暑さにやられたのさと
陽気な青空が冷やかした


(2005/06/29)
2006.07.23 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
いつでもしたいことを
口にするだけで
あなたはなにひとつ
始めたりしないね

時期が悪いだとか
やる気はあるとか
言い訳するばかりが
うまくなるね

いいかげん
自分を見つめなおしな


何がしたいんだろうって
人に聞いたところで
分からない

何が出来るんだろうって
口にしたところで
進まない


理屈や理論捏ね回して
口にするだけで
あなたはなにひとつ
身につけてないよ

人は人だとか
恥ずかしくないよとか
見栄張ってるばかりで
動かないね

いいかげん
自分を批判しな


何が分かるのだなんて
人に言ったところで
意味がない

何が偉いのだなんて
開き直ったって
進まない


いいかげん
美化した自分は捨てなよ
2006.07.22 Sat l 花膳 l コメント (12) トラックバック (0) l top
行くと決めたはずなのに
まだ迷ってしまう
ここを去ることで失う
掴んでいた幸せ

このままでいても
幸せは少しずつ風化して
やがて砂のように落ちるから
手放そうと決めたのに

さよならを言うのは
やっぱり少し怖い


言おうと誓ったはずなのに
まだ躊躇ってしまう
それを告げることで無くす
傍にいたぬくもり

このままでいても
温度差を埋め合おうと
互いを蝕んでしまうから
離れようと決めたのに

このドアを出てくのは
やっぱり少し怖い


このままでいても
得るものはもう
何もないのに
喪うことを恐れて
臆病になる

だけどもう
残らないことを決めたから
まだ迷っているけれど
一人になることで見つかる
何かのために

真っ暗な夜は
やっぱり少し怖くても

                  (2005/06/27)
2006.07.22 Sat l 月々 l コメント (3) トラックバック (0) l top
雨が打ちつける
ワイパーはもどかしい
夜空は薄暗く
時折
紫色に光る

音が掻き消してく
道路の境界線
アクセルは踏み切れず
時折
世界すら消えてく

見慣れた景色が
違う場所へ繋がる

光の洪水が
夜ごと押し流していく


雨が吹き付ける
フロントは粉々に
夜空が切り裂かれ
時折
エンジンが鳴り響く

道は切り替わる
虚ろな境界線
駆け抜ける速さで
時折
雷鳴が震わせる

見慣れた場所が
知らぬ世界へ繋がる

真夜中の嵐が
すべてを押し倒していく


帰り道が
分からぬままに

恐る恐る駆け抜けていけ

2006.07.21 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
海に行って

プールに行って

映画観て

お買い物して

スイカ食べて

氷食べて


君と遊ぼう

暑い日の中

君と騒ごう

蝉時雨の中


山に行って

キャンプに行って

花火見て

踊ったりして

アイス食べて

麦茶飲んで


君と遊ぼう

強い日の中

君と騒ごう

祭囃子の中


ラジオ体操したり

テレビゲームしたり

友達冷やかしたり

昼寝しまくったり


君と過ごそう

夏の日の中

君とたくさん

遊び倒そう


ほら

夏休みが始まるよ


だけど

宿題はまた明日
2006.07.21 Fri l 連玉結 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夜を裂いて
千切れた鳴き声
雨の中を
濡れていく姿は
見えなくても

どこへ行く
生き急ぐ

打たれてもなお
行く場所がある


時を超えて
呼び交う鳴き声
闇の中で
目指す場所は
見えなくても

どこへ行く
生き急ぐ

もがいてもなお
行く場所がある


短いと
刹那だと

人は言うだろう

一概に
切ないと
人は言うだろう


どこへ行く
生き急ぐ

急いでなどいないのか


それでも

夜を裂いて
蝉が鳴く
2006.07.20 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
たとえば夏なら

たとえば
濃く張り巡らされた熱気の中の
細い糸のような涼気を感じ取れる

たとえば
乾いたアスファルトの匂いの中の
ささやかな甘さの花を感じ取れる

たとえば
眩い陽射しと陽炎の揺らぎの中の
一粒の雨粒の煌きを感じ取れる

たとえば
喧騒と怠惰の雑踏の中の
僅かな葉擦れの音を感じ取れる

それを全身で感じ取って
持てる全てで受け止める

それは全心に行き渡って
持てる全てが澄み渡る

たとえば夏なら

そうやって
2006.07.20 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ずっと長いことやってきたから
塵も積もれば山になる

ずっと長いこと続けてたから
千里の道も縮まった

継続は力
続くだけでも力になる

時は金
続くだけでも宝になる

そして
人は心

出会うだけでも支えになる


ずっと長いこと続けてきた
細々とでも
遅々としてても

ずっと長いこと続けてきた

そしてきっとこれからも
2006.07.19 Wed l 日々の罅 l コメント (3) トラックバック (0) l top
ある日
森の中で
出会った
熊さんは

まさかりを
担いだ少年と
ふたり仲良く
踊ってた

こちらに気づいて
手招きする
お嬢さん
おいでなさい

あら熊さん
ありがとう
だけど
私は海へ行くの

少年が熊と
目配せをした
踊りを止めて
ふたりで手招き

それなら
なおさら
さあさあ
おいでなさい

少年が
朗々と歌いだす
熊さんは
滔々と語りだす

青い海
白い波
蒼い空
白い雲

光る海
眩い波
光る空
眩い雲

そしてきみ

手招かれた私に
手を差し出して
熊さんは笑った
さあ手を出して

気づいたら海
目の前は空
森は彼方に
遠く見えない

そして

手の平には

白い貝殻の小さなイヤリングが

光ってた
2006.07.19 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
タチの悪い冗談みたいだ
こんなことがあるなんて
夢じゃないことは
百も承知さ

だけど
こんなことになるなんて

どこでどう間違えたのかな
思い出しても
思い出せない


タチの悪い病気みたいだ
こんなことになるなんて
嘘じゃないことは
二百も合点さ

だけど
こんなことがあるなんて

どこでどう迷ったのかな
思い出しても
思い出せない


どこかでだれかが
笑うんだろう

ご愁傷様
ご苦労様って


だけど

どこでどう曲がったのかな
思い出しても
思い出せない


タチの悪い悪夢みたいだ

醒めても覚めても
抜け出せないんだ
2006.07.18 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
サウナのような
熱気の中を
泳いでいく
あたしは赤い金魚
苦しげに身悶える

砂漠のような
温度の中で
呼吸する
あたしは赤い金魚
乾き切る息を吐く

水分が奪われていく
唇も
瞳も
肺も

すべてすべて
乾涸びていく

熱い吐息で
問い掛ける

誰かあたしに
冷たい水を頂戴

溶けた道路に貼り付く
赤い染みになる前に


鎖骨に溜まる
陽射しの中で
溺れてく
あたしは赤い金魚

誰かあたしを
その手で掬い上げて

誰かあたしを
ここから救い上げて
2006.07.18 Tue l 日々の罅 l コメント (3) トラックバック (0) l top
遠くから
ここからは見えないほど
遠くから

潮騒の音が聞こえる

あなたが

行ってしまった
あの浜辺に

泣くように
囁くように
打ち寄せる

潮騒の音が聞こえる
2006.07.17 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
蒼い月が照らす波間に
屍骸が漂う
崩壊の予感を孕み
境界の危うさを潜めて

銀色の魚の接吻が
終局の合図

天使は居らぬ

骸を喰らう白き波間に
緋い月の涙が滴るを
一瞥もくれずに啜り尽くして
瞑い微笑も泡沫に消える

果て無き広い海の上には
欠けた孤月が
全てを知り過ぎ
砕けて散り逝くのみ


                      (2005/06/24)




2006.07.17 Mon l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top