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恋なんか要りません
大丈夫
そんなもの無くたって
私は孤独じゃないもの

恋なんか知りません
大丈夫
そんなもの知らなくても
私は不幸じゃないもの

孤独になるのは
不幸と思うのは

手に入れたい
知りたいと
思う人に出会った哀しさ

心惹かれた罪
2006.07.16 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
屋根裏に眠っている
一人の西洋人形
色褪せたベルベットのドレスと
縺れた金の髪に
蜘蛛の糸のベールをかぶって

あの小さな子はどうしたかしらと
誰にも聞こえぬ声で呟く
あの湿った熱い手の子どもは
どうしているかしら

隙間から差し込む朝日が
煌めく埃を水晶に変える
静かに降り注ぐ月光は
揺らめく大気を花の香に変える

ここは王宮の広間
日毎夜毎に開かれる宴
そう聞かせてくれたあの子どもは
今はもう来ないけれど

屋根裏に眠る
一人の西洋人形
埃にまみれてしまった今でも
愛された記憶を誇りに
忘れられても幸せを知っている

やがていつか
誰かの手に抱かれることを
夢見てはいるけれど


                      (2005/06/24)
2006.07.16 Sun l 月々 l コメント (3) トラックバック (0) l top
人生なんて
そんなに
甘くないよ

悪いけど
夢では
生きてけないよ

どんなに
熱く語っても
何も出ないよ

似たようなこと
語る人は
いくらでもいるよ

そろそろ
やめたらって
言うよ

それで
あなたがやめたとしても
誰もあなたを責めたりしないよ

たとえ
あなたが自分を責めても


現実なんて
そんなに
甘くないよ

悪いけど
夢なら
間に合ってるよ

どんなに
近くに見えても
たどり着けない

出られない
迷路の中
彷徨ってるの

何度も
やめなよって
言うよ

それで
あなたがやめたとしても
誰もあなたを責めたり出来ないよ

たとえ
あなたが悔やんだとしたって


それでも
やめないって
言って

それで
諦められるのなら
誰も夢なんて見ないから

たとえ
胸に隠してるとしたって

どんなに
叶わないものだとしたって
喪うよりも怖くないから


夢なんて
そんなに甘くないよ


だけど

今でも
やめないって
言って
2006.07.15 Sat l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
人並み外れて綺麗でもないし
自慢できるほどの職業でもないし
お金になるほどの才能もないけど

割と自分のこと好きなんだ

恋焦がれている相手もいないし
譲れないっていうお気に入りもない
将来の不安もなくもないけど

割に自分のこと愛してるんだ

時に
喧嘩したり
厭になったり
愛想尽かしたりもするけど
好きだからだよ

だから
もっと頑張れって
もっと頑張れるよって
そう言ってあげるんだ


                  (2005/06/18)





2006.07.15 Sat l 月々 l コメント (4) トラックバック (0) l top
くらくらになるまで
息を止めた

探してたものはあったかい
易者が言う

そんな簡単に
みつかりゃしないよ

林檎を剥きながら
魚屋が笑う

揶揄うんなら
出てっとくれよ

頭の周りに星を飛ばして
旅の駱駝が文句を言う

これから幾日
密林紀行さ

聞き咎めてた月が
無い肩竦めてぽつりと言う

そんなのたいしたことかい
もうくたくたさ


くたくたになるまで
回転してみた

そんな世界の中
2006.07.14 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
そこにあるのは魔法の小箱
鍵がかかって開けられない

どんな呪文を唱えても
どんな鍵を使っても

閉ざされた蓋は開けられない

振れば小さく音が鳴る
囁くような音が鳴る

だけど中身は分からない


そこにあるのは魔法の小箱
見た目も綺麗な妙なる小箱

どんな王冠と比べても
どんな美人と較べても

美しい箱は見劣らない

澄んで煌めく華がある
綺羅星のように蔦が這う

だけどやっぱり開けられない


そこにあるのは魔法の小箱

たとえ中身が空だって
たとえ中身が塵だって

そこにあるのは開かない小箱


開けなくたって魔法の小箱
2006.07.14 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ときにはそんな日がある

たとえば良く晴れた
気持ちのいい朝に

渋滞の車の中
信号を待ちながら

満員の電車の中
線路に揺られながら

誰もいない家の中
掃除機をかけながら

ふと思う日がある


ここでなにをしてるんだろう
どうしてここにいるんだろう


そんなときには
心の中で
休暇届を出そう

そして
心のままに
行けるところまで


青く光る海や
匂い立つ森
聳え立つ雲や
静けさの湖畔


遠く見える人が
上司や教師でも

けして慌てないで

近くに立つ人が
妻や部下でも

けして合わさないで


ただひとりきりで
そこにいよう


ときにはそんな日がある

そんなときには
心の中で
休暇届を出そう

そんな日があってもいい
2006.07.13 Thu l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
明るさの中
落ちてくる
光のしずく

きらめいて
ゆらめいて
落ちてくる

一粒ごとに
映し出した
一瞬の景色

隠れている
異国の眺め
それとも幻

一粒ごとに
映り込んだ
刹那の風景

潜んでいる
精霊の笑顔
それとも現

虹色の夢は
大地で弾け
足元濡らす

眩さの中を
落ちてくる
光のしずく
2006.07.13 Thu l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
ままならない

いろんなことが

ままならない

それも人生と

分かっているけど


動かれない

心身ともに

縛られて

いつか解けると

分かっているけど


だけどいま

飛び立ちたくなる

いままさに

しがらみを蹴って

走り出したい


ままならない

私自身が

ままならない

それも生き様と

楽しむけれど



2006.07.12 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
空に向かって駆け出した
君の肌が太陽を弾いて光る
どこまでも
飛び上がっていけそうだね
うらやましいくらいに
君は夏が似合う

目を射るほどに
白い雲の中に
君が浮かび上がる

伸びやかな君に
なんて夏は似合う


海に向かって飛び込んだ
君の背中波を掻き分け消える
どこまでも
泳ぎきっていけそうだね
息を呑むほどに
君に夏は似合う

目を刺すほどに
光る波の間
君が溶け込んでる

健やかな君に
なんて夏は似合う


思い出したように
こちらに手を振って
君は明るく笑う

眩しい笑顔の君に

なんて夏は似合う
2006.07.12 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
捜さないで
さみしくなるから
さよならを言うなら
騒ぎの中で

仕舞わないで
死にたくなるから
しがらみを切るなら
静かなうちに

掬わないで
隙無くなるから
救いを求めても
寸前で止まる

急かさないで
正解無いから
せめてもと願えど
責任は放棄

損なわないで
其処には無いから
想像で言うなら
育てる前に


最後の言葉を
終焉の合図を
素敵に飾って
精彩を放って
相愛にけじめを

さよならは
しめやかに
すみやかに
せきららに
それで終わり

でも
もしも

あなたが
いやなら
仕方がないと
手放さないで
呼び止めて
2006.07.11 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
山の向こうに
入道雲ぷかり
そびえたつ

白い城に
シロップをさらり
かけたよう

青い空が
仰ぐほどきらり
まばゆくて

熱気の中
飛行機雲ゆらり
よこぎった

太陽は斜め
風の色ぱたり
はためいた
2006.07.11 Tue l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
あなたが花のように笑うから
向日葵を見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように香るから
梔子を見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように開くから
朝顔を見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように霞むから
合歓の花を見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように誘うから
芙蓉を見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように鮮やかで
ブーゲンビリアを見ると
あなたを思い出す

あなたが花のように軽やかで
百日紅を見ると
あなたを思い出す

どこを歩いても

あなたを思い出す


何の花を見れば
あなたは
私を思い出すだろうか



2006.07.10 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
遠い記憶や
晴れた午後の風の
あの日見ていた
虹が香った

夢に似てるのは
見えない空の王宮

果てないものを
深い湖に放している

忘れてしまった
あなたに
子守唄を歌おうか

眠りにつくのは
いつでも
めくるページの音


音も無い雨や
手挟んだ四葉の
隠されたままの
水が揺らいだ

声に似てるのは
届かぬ海の水底

追えないものを
広い原野に咲かせている

消えてしまった
わたしに
子守唄を歌おうか

眠りにつくのも
いつかは
閉ざされた本の中


幻の物語
見えない風が吹く

消えないものを
抱いた胸の中に見つける
2006.07.10 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どれだけの
思いをすれば
あなたを忘れられますか

なくしてしまうのはつらい

その一心で抱いている想いを


どれだけの
痛みを負えば
あなたを思い切れますか

泣いたままでいるのはつらい

この一身を捧げている想いも


分かっています
あなたに問うのは筋違いだと


どれほどの
答えを得ても
あなたを思い遣れぬから


ただひとつ
わがままを聞いてくれますか


血を吐くほどにあなたを呼んでも
縋りつくほどあなたを追っても

振り返らずに行ってください

あなたの優しさで
どうか

酷い人だったと
思い込ませて欲しいから

2006.07.09 Sun l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私の中の土は
笑顔を太陽に
涙を雨にして
肥沃な土地になっていく

たくさんの種を蒔きましょう
愛情や感動を
憎悪や哀しみを
肥料にして
育てて行きましょう
いろんなキモチを

私という大地の上で
花を咲かせましょう
果実を実らせましょう

全てを受け入れて
豊穣の大地になりたいのです


                     (2005/06/12)




2006.07.09 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
気が付けば
いつのまにか
満開になっている
庭の合歓の木のように

その始まりに
気付かないまま
時は熟している


気が付けば
いつのまにやら
変わってしまっている
いつも通る道のように

その変化に
気付かないまま
日々は移っている


そして

気が付けば
いつの日にか
終わってしまった
賞味期限のように

その終焉に
気付かないまま
機を逸してしまう


五感を研ぎ澄ませ
その始まりを捉えよう
第六感を働かせ
その変貌を予知しよう
泣かなくてもすむように
その終幕は自らで引こう


気が付けば
世の中が全て
違ってしまっている
そんなことも面白いけれど

この世界に
気付かないまま
そこに行きたくはないから
2006.07.08 Sat l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
降りしきる雨の中に
一粒のダイヤを
見つけることの出来る
あたしがいたとしても
ここから帰れる
道を見つけても

電車が弾き飛ばす
鉄の火花の中に
震える月のように
あたしが映る
明日は誰なのか

誰か教えてよ
ここにいると
当たり前のことでいいから
誰か騙してよ
生きていると

戻らないあたしに
ねえ


零したミルクの中に
隠れてる仔猫を
抱き上げることの出来る
あたしだったとしても
あなたは
見つからない

誰か伝えてよ
ここにいると
忘れかけた頃でいいから
誰か騙してよ
愛してると

眠りにつくあたしに
ねえ


誰か教えてよ
ここにいると
ありふれた言葉でいいから
誰か騙してよ
また会えると

さよならのかわりに
ねえ


                      (2005/06/07)
2006.07.08 Sat l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top
どこまで行っても
海を越えても
星を越えても

どれだけの
時間が過ぎても
どれだけの
月日が過ぎても

いくつもの
悲哀に暮れても
いくつもの
歓喜にむせべど


私はやっぱり
私でしかないから


あなたの苦しみを
どうしても
わかってはあげられない


ただ

たった二本の腕しかなくても

あなたを
抱きしめてあげられる
2006.07.07 Fri l 花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
会いたいの
どうしても会いたいの
今すぐに会いたいの

離れたくないの
一緒に過ごしたいの
もう二度と離さないで

そんな恋の
長続きの秘訣は

年に一度の逢瀬だから


会わないの
どうしても合わないの
ふたり似合わないの

離れてよ
もう二度と会いたくないの
今すぐに出て行って

そんな恋の
修復の可能性は

十五光年離れてみること


年に一度だから
残りの日
誰といても

十五光年離れてるから
相手には
見つかりはしない


長続きの恋の秘訣


彼にはナイショで









2006.07.07 Fri l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
気付いてしまいました
私には
それがなかったことに

気付いていました
私は
それを持たなかったことを

頑是無い子どものように
駄々をこねて
見ない振りをしてたけど

本当は
もうとっくに
知っていたのです

けれど
それがないことを
持たないことを
理由にしてはいけないのです

気付いています
それを盾にしては
私は進めないことも

それならば
気付かない振りで

あることを信じ
持っていると思い込み

進むしかないのです
2006.07.06 Thu l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
弾丸のような雨に撃たれて
満身創痍の三日月は
黒い路に落ちて助けを求めていた
無視して通り過ぎると
粉々に砕けた青空も落ちていた
なるほど雨が降るわけだ
仕方ないので
帰り際三日月を拾ってやった



見たことのない鳥を飼っていたら
青空の卵を産んだ
目玉焼きにしようと割った途端
太陽が出てきて昇ってしまった
卵といえば月見じゃないかと
鳥に文句を言ったので
次は夜空の卵を産むに違いない



雨宿りの樹の下で
昔の女に出会った
久しぶりだと声をかけると
あなたを待っていたのです
隠した刃で斬り付けられた
樹の下に血の雨が降った



車の中に小さな蜘蛛がいる
運転するあいだにどこかに消えた
ふと気付いたら車内は雲だらけ
とうとう雨が降り出した
ワイパーは乾いたガラスの上を往復している



近くの料亭が
チラシと手土産を持ってきた
あられが入っていたので食ってみた
なかなか美味いじゃないか
感激して拍手をしたら
途端に雨が降ってきた



ケータイがメールを知らせたので
チェックすると太陽からだった
文面を見てみたが
全てお日様マークで
何を言いたいのか分からない
とりあえず画面が赤かったので
お中元にトマトを送った



ラジオが海開きのニュースを告げた
やれやれようやく出番だよ
バーの片隅で飲んだくれてた入道雲が言う
管も渦も巻くのは程々にしなよ
偉そうに言ったのが低気圧だったので
その場にいた誰もが思った
あいつが言うこと自体すでに信用ならない



ある夜一人で飲んでいると
雷が落ちてきた
しばらく酒を酌み交わしていたが
やがて空に帰っていった
残されたワインはいつのまにか
スパークリングに変じていた



どうやらあの星は恋をしているらしい
物知りのマンボウが言った
珊瑚やワカメが手助けしたが無理だった
訳知りの海蛇も言った
そこで私は釣りざお片手に
かの星を釣り上げ
空にリリースしてやった
海星と星は仲良く空で瞬いている



天の川は先の雨で勢いが強い
溺れて困っていると
美女が手を差し伸べてきた
その手を取ろうとした瞬間
彼女が誰だか分かったので
あとで笹舟を下さいと頼み
そのまま流れていくことにした
逢瀬の邪魔は出来なかったので
2006.07.06 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
嵐の中で
見えない影が
佇んでる
私を待っているのよ
知っているわ

連れて行こうとしているの
てぐすねをひいて
攫っていこうとしているの
手招きをしながら


嵐の中で
聞こえぬ声が
囁いてる
私を誘っているのよ
知っているわ

共に行こうとしているの
この手を掴んで
攫っていこうとしているの
手遊びのように


行かないわ
行けないわ

外は嵐だもの

行けないわ
行かないわ

私はもう


しがらみが縛る


ただ夢のように
私の欠片が
風に飛ばされて
攫われてく


嵐の中で
翻弄されるようにして
私の一部が飛んでいく

いつも
2006.07.05 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
疲れたよ
そう言って笑うあなたの
かなしみを

疲れたよ
そう言って泣くわたしの
くるしみを

なにが癒してくれるだろう

間違えば
いや増していくだろう

疲れたね
そう言って黙るふたりの
距離
2006.07.05 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
遠い日の私が書いた物語を
真面目に読み返せないのは
誰も見てないはずなのに
恥ずかしくなってしまうから

幼い私が書いた物語を
拾い読みして読んでいくと
今の私とリンクしてるのに
思いがけない感性に逢う

どれもこれも
覚えているけれど
どれもこれも
ちゃんと覚えてない

時を超えたあの少女は
最後にどうなったのか

人魚と王子の恋は
結局どうなったのか

そこにあるのは
かつて確かに私だった
あの子どもが書いたもの

それはどこかで
今の私になるけれど


遠すぎる私の書いた物語を
真剣に読んでみようか
稚拙で陳腐と笑いながら
その活力に触れてみようか


今ここで
立つべき場所を考えている
老いた私の心

それがどこかで
あの頃の私になるように
2006.07.04 Tue l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top

曇りの夜も

眩しい朝も

眠らぬ街の上にも

星があるように


いま

それがあなたの目に映らなくても

そこにあるもの


暗闇で気付く

広さゆえ気付く

隠れられない場所でこそ

光る星が見える


いま

あなたの場所が心細くても

そこで分かるもの


いつも

あなたの頭上には

輝く星が満ちている


2006.07.04 Tue l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
どんな日も

暮れていく

どんな日も

明けていく

楽しくても

哀しくても

苦しくても

愛しくても

一日は

同じように

過ぎてしまう


どんな日も

遠くなる

どんな日も

やってくる

嬉しくても

悔しくても

切なくても

泣きたくても

一日は

いつもきっと

行ってしまう


この一日が

大事なものでも

この一日が

逃げたいものでも


この一日が

貴重なものでも

この一日が

投げたいものでも


次の日には

また

新しい太陽が昇る


それならば

この一日を

自分で選びたい


自分で選んで

いいんだから
2006.07.03 Mon l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
帰りたがらない我が儘のきみ
ぼくのお願いなんてどこ吹く風
火照った身体を風にそよがせ
口笛でも吹きだしそうさ

てこでも動かない頑固者のきみ
ぼくの指先ではびくともしない
壊れちゃうわと脅しをかけて
実力行使もはねのけそうさ

割合長い付き合いなのに
だんだん気まぐれが増えてくる

阿吽の呼吸もときにあるけど
それ以前のレベルで問題だらけ


小姑みたいに口うるさいきみ
ぼくは何にも悪くないのに
間違えてるわと文句をつけて
嫌になるほど強制終了

スローペースに磨きのかかるきみ
のんびり屋さんにも程があるんだよ
再起動さえも拒まないでよ
いつになったら起きるのさ

割合長い付き合いだから
だんだん愛着は沸くけれど

みごとに噛みあわなくなると
さすがにちょっと苦しいよ


そろそろ別の新しい子に
出会いを求める時期かもね







2006.07.03 Mon l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
海より深く空より高い場所

届かないように見える場所

存在も不確かなほど遠い場所

でも

行って見なくちゃ分からない

確かめるまで分からない


他の誰がないと言ったって

他の誰が見てきたと言ったって

自分の足で

自分の目で

確かめてみなくちゃ分からない


いまはまだ

たどり着けなくても

生きている限り

そんな場所はないなんて

誰にも言えはしない


いつかもし

たどり着けたならば

笑って言おう

扉の向こうがその場所だって

信じれば開けるって


だから今は

確かめに行こう
2006.07.03 Mon l 連玉結 l コメント (2) トラックバック (0) l top
酒に酔った男が橋の上
川に溺れる月を見つけた
おおい、大丈夫かい
手を差し伸べた途端
男はざぶんと水の中
月は高笑いで空にいた



スウプに浮かんだクルトンを
三日月が口にして叫んだ
なんてこった。これは俺の欠片じゃないか!
傷心のあまり三日月は砕けて
そこら中のスウプに浮かんだ



満月の光を
漏斗で集めてバタアにした
翌朝
ブレッドの上に乗せて食べた
その夜の半月が怒って言った
食べた私を早く返せ!
言うなりパンチがとんできて
気付いたら空には円い月があった
食べ残しのバタアの分だけ欠けていたが


宝の地図を手にした男が
月明かりの中で財宝を見つけた
朝日の中ではそれはただの土塊で
月の野郎に騙されたのさ
太陽はそう言って笑ったが
男はその日の夜に財宝を売りさばき
どこかへとんずらしてしまった

昨夜の月が悔しそうに語った




                   (2005/06/06)





2006.07.02 Sun l 月々 l コメント (2) トラックバック (0) l top