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私の名を呼んで
繋ぎとめていて

ときどき不安になるから

私の価値を教えて
私の良さを伝えて

私の魅力はどこ
私の才能はなに

好きだと言って
素敵だと言って

見てると言って
魅せられてると言って

お世辞でいいから
嘘でもいいから

私でいいと
私がいいと
言って

私じゃなければ
駄目だと言って


ときどき分からなくなるの
ときどき見失ってしまうの

だからお願い

私の名を呼んで
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2006.06.05 Mon l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
教室の窓から
見下ろした
真っ直ぐに伸びた道
気だるげな猫が
横切っていく

黒板に書かれた
白い文字列は
意味をなさないまま
午後の風に
ほどけていく

遠いプールの
光が揺らめいて
誰もいない水面に
夢の魚が跳ねる

ほら

教室を飛び出して
陽炎蹴立てて
走っていこう

制服の裾
跳ね上げて
どこまでも行こう

どこまでも行こう


放課後の気配が
漂った
真っ直ぐに伸びる廊下
楽しげな声が
横切っていく

教室の片隅の
小さな紙片には
謎めいた言葉たち
チャイムの音に
崩れていく

白い陽射しの下
グラウンドには
何もいない空から
鳥の影が落ちる

ほら

教室を飛び出して
砂埃蹴立てて
走っていこう

制服の裾
翻して
どこまでも行こう

どこまでも行こう
2006.06.05 Mon l 花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top