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さよなら六月

紫陽花は色褪せて

大人びた風貌で

陽射しにそよぐ


ばいばい六月

蝉の声遠くから

一粒の水滴も

いつか洪水になれど


おやすみ六月

硝子壜沈む夜

澄み渡る哀しみは

風鈴の音の如く


そしてまた

来る日まで
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2006.06.30 Fri l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
いつも車で通る道を
今日は歩いて帰る
見えなかった景色に
今日は気付いた

街路樹に付けられた札や
花壇に咲く花
大きな屋敷の門の中

こんな道だなんて
知らなかった

たくさんの素敵を見つけた
時にはゆっくり
たまにはのんびり
自分の速度で歩くのもいい
2006.06.30 Fri l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
ベイリーズに
ミルクを入れて

砕いた氷の
グラスに入れた

眠れない夜
眠りたい夜

ミルクの膜に
包まれるように

甘い香りに
いざなわれるように

澄んだ音を立てる氷ごと
飲み干してしまう


とろりとした
やさしい色のお酒が

とろりとした
やわらかく滑るお酒が

私を

夜の中に連れて行く
2006.06.29 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
目の前に白い紙
手に研ぎたての鉛筆
おろしたての消しゴムも用意した
あとは
それを待つだけ

たとえば
神様の降臨
あるいは
天恵の閃き
それとも
天啓の会得

たとえば
珍しい事象
あるいは
日常の疑問
それとも
ただ一句の声

それを待つだけ

でも
そう簡単に行かないこともあるから
そう
足掛かりは存在していないから

待っても来ないこともある

目の前に真っ白の画面
指先にはキーボード
疲れ目用の目薬も傍に
あとは
それを待ってみる

誰か
お題をいかがですか
2006.06.29 Thu l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
傘のないあたしに
あなたが不機嫌に一言
一緒に入ってく?
差し出す傘に飛び込んだ

体中でどきどきして
雨音がダンスして
火照る頬隠しながら
歩き始める


ぎこちない二人の
あいだは指二本分
滴る雨だれに
二人の肩が濡れていく

近寄りたい 近寄れない
雨音はダンスする
喋らない二人の影
水溜りに映る


通り過ぎた車が
飛沫で足元を濡らして
文句がハモって
思わず笑い出したの

笑いあって 顔あわせて
足取りも軽くなる
少しだけ近づいた
二人の隙間


それじゃここでホントは
まだまだ歩いてたいけど
それじゃあまたねと
あなたは去っていくの

楽しかった 嬉しかった
ありがとうと言い損ねた
後ろ姿見送った
あなたが振り向く


微笑んで 近づいた
どうしたの? なにを言うの?

驚いたあたしに
微笑ったままの顔で
あなたの指が
私の後ろを指した

並んで立つ二人の傍
雨音がダンスする
光る空いっぱいに
大きな虹が見える

それじゃまたね また明日ね
閉じた傘を振った背中に
光る空いっぱいに
大きく手を振ったの
2006.06.28 Wed l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
Love painful love
あなたがくれた痛みは
時に甘く
Love painful love
ここから逃げ出すことも
他の誰を愛することも
なにひとつ叶わず
ただ あなた一人だけを
見つめることだけ
紅い月の 氷のような炎を浴びて
眠りにつくのね


Love painful love
風が二人を包んで
隠していく
Love painful love
遠くに見える景色は
戻れない日の街並み
なにひとつ届かず
ただ あなたと二人きりで
抱きしめあうだけ
紅い月が 脆く崩れる舟のように
運んでいくのね
2006.06.28 Wed l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top

羽を広げ
光を目指す

鱗粉を撒き散らせ
羽ばたきで幻惑し

夜を飛ぶ

眠れる人の瞼に
重さなき身体を休め

出でし悪夢を
蜜のごとく飲み干す

悶えてもなお
光を目指す

その身体ごと
舞い散る夜を

炎の中で焼き尽くせ
2006.06.27 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
わたしたちは

遠い日に知り合った

ただの友達

ずっと長いこと

ただの友達

たまに遊んだり

旅行に行ったり

お酒を飲んだりするだけの

ただの友達


ときどき

深い話をして

ときどき

悩みを伝え聞いて


わたしたちは

ただの友達


だからこそ

たすけてあげられる


そんなこともあると思うよ
2006.06.27 Tue l 日々の罅 l コメント (6) トラックバック (0) l top
ようこそ
いらっしゃい

おや御結婚なさるのですね
それはおめでたい

それで
なにをお求めですか

ほほう
もちろんございますよ

綺麗でしょう
色違いの切子の硝子の瓶


中で揺れるのは
時が滴り落とした雫

不忘薬と忘却薬

恋人にあなたを忘れぬように
あなたが恋人を忘れるように

ただ一滴
口にすればよろしい


ただし
一つお気をつけなさい

この雫は気まぐれで
一瞬ごとに入れ替わる

さて
どちらが忘却へ誘い
どちらが記憶に縛るか

それはもう
この私すら分からぬこと


それではどうぞ
よい未来を


なんとまあ
人というのは因業なもの

私なら
この六月の雨に

混ぜ合わせ溶かして
どちらも流してしまうけどもね
2006.06.26 Mon l 黄昏通り l コメント (2) トラックバック (0) l top
天気予報はハズレ
目も染まるような青空
輪郭の光る入道雲
通り過ぎる車は
幾つもの太陽で
ぼくを照らして
眠たげな電線たちは
くっきりと影が落とす

感覚のスイッチを切り替えて
纏いつく熱気を愛しもう
羽毛の肌触りに似た
日向の空気を楽しもう


灼熱の太陽に晒されて
いつもより白く見える手
輪郭のはっきりした世界
通り過ぎるぼくは
自らが見えない分
明確に切り離される
眠たげな現実感が
遠いアスファルトで銀色に踊る

感覚のスイッチを切り替えて
灼けつく暑さを愛しもう
火照る肌に滲む汗すら
日影の恩恵を楽しめる
2006.06.26 Mon l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
これ
何の薬だったのかな
引き出しの奥から
出てきたカプセル

これ
何に効くんだったのかな
数字とアルファベット
素っ気無く書かれて

調べたならば
きっとあっという間に
分かってしまうのだろう

調べたとしても
或いはもしかしたら
分かったりしないかもしれない


これ
何の薬だったのかな
忘れられた素振りを見せぬ
ピンク色のカプセル


分からないまま
こっそりあなたの
お茶の中
2006.06.25 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
12時を過ぎたら
馬車はカボチャに
馬はネズミに
ドレスは襤褸に
なるけれど

簡単なことよ

日付が変わるその前に
脱いでしまえば良いんだわ

こっそり広間を抜け出して
天蓋付きのベッドの中へ

ほら
魔法が解けても
関係ないでしょ

                   (2005/05/26)
2006.06.25 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
気付けば6月

君のいる町は既に遠くて

君といた時間は既に遠くて

ここでいま

立ち尽くしてる私なぞ

君の目には映るまい


気付けば満月

あの頃の町も月明かりの下

遠い君も私も月明かりの下

そこでいま

君が月を見ているかどうかは

知る由もないけれど


本当は月の細い

雨降る夜に

そんなことを思った


君のもとに

同じ雲は流れるだろうか
2006.06.25 Sun l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
こんな夢を見た


白い手が夜空からこちらを招いている
応えようとして気付いた
嗚呼
あれは自分の右手だ



真夜中の砂漠に佇んでいると
駱駝を連れた行商人が
何処に行くのかと問う
何処へも行かぬと答えると
水の入った袋をくれた
酷く渇いていたが
持っていた種を蒔いて水を与えると
見る見る伸びて太陽を咲かせた
すっかり乾涸びながら
飲めば良かったと思った
遠くから
駱駝の嘶きが聞こえていた



ラムネを飲んでいたら
壜の中で転がるビー玉が喉を滑った
ああ俺はいま地球を飲んだと
暗い宇宙で思った



河原を掘り返すと
赤い金魚が眠っていた
掌に載せると
牡丹になって
水の中を泳いでいった
そこで自分は
掘り返した穴の中に寝た



埃くさい古書店で
一冊の本を見つけた
開こうとすると
笑い声がして
手には何もなかった
店の主は鴉の顔をしていた



迷ったので
托鉢の僧に道を訊いた
教えてやるから目を返せと
隻眼の僧は私の左眼を刳り貫いた
目的地は目の前にあった



死んでしまった私は
海原を漂っている
繰り返された昼夜の果てに
空に大輪の花火が咲いた
火花が身を焼いて
私は骨になって
沈んでいった



濁った川を
大きな橋の上から見下ろしている
数え切れないほどの子供が流れてきて
夕日の方へと行ってしまった
私は一人
橋の上に取り残された



黒い蝶が
血を流して嘆くので
羽根を毟ってやった
女が有難うと言って
羽ばたいて行った
月夜の晩だった



こんな夢を見た

三十年近く生きてきた女は
ある日呟いた
嗚呼此れも夢だ
途端に
何もかも消えてしま

・・・残るは夢の残滓のみ


                      (2005/05/25)
2006.06.24 Sat l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
綺麗なものが好き
綺麗なものを選びたい

どんなものも
どんなことも

楽しいことも
嬉しいことも

哀しいことも
悔しいことも

出会いも別れも
過去も未来も

恋だって
友情だって

夢も希望も
挫折も罪悪も

美しいことも
汚いことも

憂鬱も
残酷も

なんだって
どれだって

綺麗があるから
綺麗を見たくて

綺麗事だと
絵空事だと

言われても
笑われても

綺麗に書きたい
2006.06.23 Fri l 花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
白くけぶる街
雨粒が窓を叩くよ
ハンドル握った手で
リズムを取って走る

もうまるで
この街は沈んだ街
全てを洗い流して
沈んだ街

ワイパーは虚しく
水の幕を一瞬だけ
掻き分ける
舞台は整った
飛沫上げるタイヤが
開演の合図

水底の街
天上は灰色のまま
光だけが何処からか
滲むように射し込む

アクセル踏んで
濡れた道を走る
何処まで行けば
雲の端にたどり着くかな

けれどその前に
夜が来て
終焉の合図
冷えていくエンジンとともに
終演の合図

潤んだように光る
ライトも消えて

あとはもう
雨の音だけ
2006.06.23 Fri l 日々の罅 l コメント (0) トラックバック (0) l top
口笛吹いて行こう
見渡した空に
一羽の鳥

足取りも軽やかに行こう
見通す限り
真っ直ぐな道を

どこかで
水の音がする

山へ行こうか
深く濃い緑の中へ
白く輝いて落ちる滝を探しに

海へ行こうか
何も遮らぬ波の中へ
蒼く煌めいて揺れる水底を探しに


息を弾ませて行こう
通り過ぎた雨に
ひとすじの虹

心まで軽やかに行こう
先が見えずとも
真っ直ぐな瞳で

どこかで
風の音がする

砂漠へ行こうか
熱く舞う砂塵の中へ
白く輝いて誘う扉を探しに

天に行こうか
何も遮らぬ宙の中へ
蒼く煌めいて廻るこの星を探しに


さあ
探しに行こう

僕たちは
いつでもどこにでも
行けるんだから
2006.06.22 Thu l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
大事なものは
多すぎれば身動きが取れず
少なければ心許ない

ちょうどいい重さで
私の隣にいて

私が知るよりも

本当はもっと
もっともっともっと

大事なものが増えているから

時折そうやって
確かめる


大事なものは
重すぎたら重荷に思う
軽すぎたなら離れてしまう

ちょうどいい距離で
私のそばにいて

私が思うより

本当はきっと
きっともっとずっと

大事なものはたくさんあるから

時折そうやって
確かめる


大事なものに
縛られすぎないように
大事な者に
甘えすぎないように

大事なものを
守れるように
2006.06.22 Thu l 花膳 l コメント (5) トラックバック (0) l top
私の逡巡が
熱帯夜の薄闇の中で
私の躊躇は
密度の濃い空気の中で

天高く上った
太陽に照らされて
これ以上ないほど小さな
私の影は

歩くたび揺れる
陽炎に包まれて
これ以上ないほど微かな
私の影は

この一番短い夜の中で
立ち尽くすように紛れる
2006.06.21 Wed l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私は誰
此処は何処

此処は
言葉の世界
言葉だけの世界

私も
言葉の存在
言葉だけの存在

私は誰
不詳を目指した
負傷を忌避した

此処で私は
自ら好んで
名前を隠し
性別を暈かし
年齢を消して
姿を持たず

けれど
責任は持って
言葉と対峙した

私という一個人
言葉だけで表す
私という一思想
言葉だけで著す

そして私は

忌避したものを
受けてしまった

そして私は

隠したゆえに
当て嵌められた


私は誰
誰だと思う

此処は何処
何処だと思う


貴方は何故
私を見ない

姿なき者とて
嵌める型が違えば
抗うものを

貴方は何故
誰かと紛う

言葉を尽くして
届かぬことを感じ
戸惑う者を


私は誰
彼には非ず

私は誰
彼女にも非ず


私は私
信じなくとも

私は私
此処に居る
2006.06.21 Wed l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
分厚い本を片手に
紅茶を飲みながら
過ごす午後

窓の外には青空
穏やかな風が
吹いていく

今ここにあるのは
一つの風景じゃなくて

今ここにあるのは
数え切れない物語


身を凭せ掛けた椅子が
不満に似て軋む
そんな午後

読みかけのページに
二人連れの旅人
空を見る

今そこにあるのは
ただの文字の配置じゃなくて

今そこにあるのは
止まらないほどの物語


そしてやがて
境界は曖昧になり
いつかやがて
世界は融和していく


今ここにあるのは
本と読む人ではなくて

今個々を隔てぬ
数え切れない物語
2006.06.20 Tue l 日々の罅 l コメント (3) トラックバック (0) l top
可愛くなりたい
あなたのために
そして
あたしのために

適度に甘えて
適度にわがまま

笑顔を咲かせ
時には泣いて

だけど
自分の足で立つ

それが可愛いのか
可愛くないのか

あたしには分からない

可愛いなんて
便利な言葉で
どんなものにも
使えるんだって
思ったりするけど


可愛いってなに
分からないけど
だけど
可愛くありたい

意地張ってばかり
我を張ってばかり

大人のフリして
時には耐えて

けして
他人を頼らない

それが可愛くないと
言われることでも

あたしには分からない

可愛いなんて
自由な言葉で
誰も定義を
知らないんだって
思ったりするけど


分からないけど

可愛くなりたい
あなたのために
それより
あたしのために
2006.06.20 Tue l 花膳 l コメント (6) トラックバック (0) l top
何でもできる必要は無いよ
誰の人生だって
一人の肩に一つずつ
何もかも背負うことは無いよ
どんな力持ちも
詰め込みすぎた荷物は持てない

あなたが頑張りやさんなの知ってる
真面目すぎることも
考えすぎちゃうことも

バランス良くできれば良いけど
大丈夫だから周りを見て
あなたがいるのは綱の上じゃないから
落ちたりしないんだから


何でもこなす必要は無いの
誰の一日だって
どう粘っても二十四時間
何もかもできるわけなんて無いよ
どんなに急いだって
詰め込みすぎても消化できない

あなたが頑張りやさんなの知ってる
一生懸命なのも
強くあろうとしてるのも

自分一人でできれば良いけど
大丈夫だから周りを見て
あなたがいるのは無人島じゃない
どこにでも助けがあるから


あなたの人生だから
あたしは肩代わりできない
あなたの生き方だから
あたしは口出しはしない

でも

大丈夫だからあたしを見て

肩代わりできなくても
肩を貸してあげる
口出しはしなくても
耳を貸してあげる


何でも出来る人なんてないよ
たいした力は無いけど
それでも
あたしたち一人じゃないよ
2006.06.19 Mon l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
空を溶かした曹達水

煌めく泡に太陽が映り込む

砕けて揺れる光の中で

私は透ける尾鰭で泳ぐ

星の欠片に似た音で

細かな氷が注ぎ込まれて

私は鱗を翻しながら

罅に微かな虹を見つける

水晶の搭にも似た

細く長いグラスの中で

溶けて滲む氷が

空を薄めていくのを見てる

炭酸水の中

私は泡に紛れて吐息を一つ

そして

ゆっくりと夢から浮上する
2006.06.19 Mon l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
切ないこともある
哀しいことだってあるよ
だけれど
笑顔を
忘れちゃきっと駄目なんだ

笑っていようよ
どんな苦しいときも

だって
気持ちはきっと
周りにも伝わってくから

哀しませたくない人が
いるなら笑っていようよ

そして
いつか心から
笑える日が来るよ


楽しいこともあるね
面白いことだってあるね
それから
あなたがいてくれることが幸せ

笑っていようよ
嬉しい時はいつも

だって
気持ちはいつも
誰だって素直でいたいよ

愛してる人たちが
笑っていてくれるように

そして誰かの顔に
笑顔の花が開くよ


時には泣いていいよ
心から怒ってもいいよ

だけど
いつも誰かが
隣にいることを知ってて

そして笑顔がいつか

心から
あふれだす
そんな日が来るから





2006.06.18 Sun l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top
終わりにしましょう
何もかも
不実なゲームも
不幸な夜も
不誠実な恋人も

知らないふりして
気付かぬふりで
あなたを愛してみたけれど
状況は不利よ
持続は無理よ
終わりにしましょう
何もかも


流してしまうわ
何もかも
卑怯なメールも
悲壮な愛も
必要以上の毎日も

分からぬふりして
別れるふりして
あなたは騙してきたけれど
表情は無理ね
正直で馬鹿ね
終わらせましょうよ
何もかも


やり直しましょう
何もかも
デートの記憶も
出会いのことも
電話で交わしたやりとりも

忘れたつもりで
なかったつもりで
ふたりを他人にしたけれど
時間は積もって
想い出詰まって
それでも終わるの
何もかも


ふたり
ココから
他人になるの

ふたり
もう二度と
戻りはしないの


                    (2005/05/20)
2006.06.18 Sun l 月々 l コメント (0) トラックバック (0) l top
今はまだ
遠い日の記憶
いつかまた
取り戻す記憶

見えないものを
探すように

消えないものを
捜すように


それはまだ
遠い日の昨日
いつかまた
めぐりあう昨日

言えないことを
隠すように

癒えないものを
画すように


そしてまた
遠い日の私
いつかまた
重なり合う私

2006.06.17 Sat l 花膳 l コメント (3) トラックバック (0) l top
やりたいことがあるんだ
それに向かって走ってるんだ
君だって
きっとそんな時があったでしょ
馬鹿にされたって
反対されたって
この想いを止めてしまうなんてこと
出来るのは自分だけ

逢いたい人がいるんだ
狂おしいほどに願ってるんだ
君だって
きっとそんな人がいたでしょ
そでにされたって
高望みだって
この想いを止めてしまうなんてこと
出来るのは自分だけ

君にだって
あるはずさ
一心に駆けていけるもの
一途に想い焦がれるもの
叶えに行こうよ
今すぐに

出来ないことなんてないさ
そう信じたって大丈夫さ
君だって
きっとそう思ったでしょ
誰が笑ったって
何が邪魔したって
この想いを止めてしまうなんてこと
出来るのは自分だけ

そして僕は
止めるなんてこと
考えたりしないんだ


                    (2005/05/20)

2006.06.17 Sat l 月々 l コメント (4) トラックバック (0) l top
思うようにことが進まなくても

そんなことはあたりまえ

肝心なのは諦めないこと

そして

諦めどきを見極めること


思うようにことがならなくても

そんなことはよくあること

重要なのは投げ出さないこと

そして

僅かでも進み続けること


急速でなくてもいい

休息だってしていい


たとえば一歩

たとえば一文字

たとえば一口

たとえば一ミリ


思うようにことが進まなくても

そんなことはあたりまえ

簡単にことが進んだって

人生つまらないよ


そう思ってみるのもいいよ
2006.06.16 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top
蒼い扉には
異世界の文字
読める者だけに
開かれる

朱い窓には
異形の陰影
名前を知る者に
開かれる

黒い箱には
違和感の疵痕
治癒する者には
開かれる

白い花には
異分子の芳香
嗅ぎ当てる者なら
開かれる

色なき道には
異端子の予感
逡巡せし者にも
開かれる
2006.06.16 Fri l 花膳 l コメント (0) トラックバック (0) l top